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“肌のような自然な美しさ” を叶える新技術 ~肌への光の通り方をヒントにした塗膜の開発~

 肌悩みを隠すためにファンデーションを重ねたり、ハイカバーなアイテムを使用したりすると、不自然な仕上がりになる。そのような経験をしたことはないでしょうか。このたび花王はこういった悩みに対応、肌のように自然に美しくカバーできるベースメイク製剤を新たに開発しました。

肌とファンデーション塗膜は光の通り方が違う?!肌への光の通り方をヒントにした新たな設計
 ファンデーションには、肌悩みをカバーするために光を反射・散乱させる粉体(白色顔料など)が配合されています。しっかりカバーしようとすると、それらの粉体が肌に多くのり、塗膜表面に露出することでゴツゴツしたり、光の多くが表面で反射・散乱したりすることによって粉っぽさや白浮きなどが生じます。そのため、これまで高いカバー力と自然さを同時に達成することは非常に困難でした。
 そこで花王は、肌とファンデーション塗膜への光の通り方の違いに着目し、製剤の開発を試みました。肌はファンデーションの塗膜に比べて表面がなめらかで、光を内部に取り込むという特徴を持っています。花王は、肌のような光の通り方をするファンデーション塗膜をつくることができれば、カバー力と肌らしい自然な美しさを同時に実現できると考えました(図1)。

新製剤ぷるぷるのファンデーションで、高いカバー力と肌のような美しい仕上がりを実現
 今回、花王独自の素材※1を用いて、高分散した粉体を包み込むことができるぷるぷるのゲル(図2)を形成させる技術を開発しました。

 このゲルは、塗布すると肌のように非常になめらかな表面を持つ塗膜となり(図3)、内部に光を充分に取り込むことができます。それにより、しっかりとカバーしながらも粉っぽさや白浮きを感じない、肌のように自然な美しい仕上がりを実現しました※2。


 この技術は、もともと持つ肌の美しさを消し去らず、自然に肌悩みをカバーすることができる画期的なものです。今後、さまざまなベースメイク製品に応用することで、性別や年齢に関わらず多くの人々をより美しく輝かせ、心豊かな生活を提供できるように努めていきます。

なお、本研究の内容は、第88回SCCJ研究討論会(2022年07月22日・大阪(予定))で発表予定です。

※1 オキサゾリン変性シリコーン(OXP-SI)
※2 2021年9 ~10月実施 モデル処方を塗布した肌を社内専門評価者10名が目視評価
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