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ハリウッド株式会社(本社:東京都港区六本木)は、3月5日(土)=珊瑚の日に併せて、珊瑚を死滅させる原因となっているオキシベンゾン、オクチノキサート、ナノ粒子酸化チタン、ナノ酸化亜鉛の4つを使用しない、珊瑚にやさしいコーラルフレンドリーUVスキンケアの開発に成功、今後のハリウッド化粧品の全商品に展開していく計画を発表しました。
オキシベンゾン、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)が珊瑚に有害であり、珊瑚が死んでいくという実証実験は、2008年4月のイタリア人学者Roberto Danovaroらの研究が「Environ Health Perspective」に掲載された論文で発表されました。近年では、パラオ共和国をはじめ、日本人に馴染みの深いハワイ州やメキシコ、欧州の海岸でもこういった成分がはいったUVクリームの使用禁止看板が建てられております。ハリウッド化粧品は、海洋国日本の地球環境に対する責務としていち早く対応いたします。日焼け止め成分のオクチノキサートは化粧品表示名称「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」となっており、日本の日焼け止めをはじめ、化粧下地やファンデーション、リップクリームなどの化粧品の至る所で使用されています。今後、ハリウッド化粧品ではコーラルフレンドリーのUV剤を全ての商品で展開する方向に舵を切ることを決定しました。順次取り入れて変更、製品化していく予定です。
SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」(Goal14:Conserve and sustainably use the oceans)では、あらゆる種類の海洋汚染を防止し大幅に削減することが最も重要な課題とされています。日焼け止め効果を高めるために、酸化チタンや酸化亜鉛をナノ化(極小化)する技術がうまれ、化粧品に使われてきました。しかし、この小さいサイズが珊瑚と共生する褐虫藻(かっちゅうそう)を殺してしまい、珊瑚が生きられなくなり白化してしまうことが最近の研究でわかっています。海外では「non nano」の表示が珊瑚に良いUV商品の目安です。
世界の海には約25万種の生物が棲んでおり、人間もそうした地球の恩恵に与っています。生態系のバランスという間接的な影響から、食料のような直接的な恩恵まで含めて、現在の人類の生活があると言えるでしょう。海全体のなかで珊瑚礁がしめる割合はたった0.3%。そのごくわずかな領域に、25万種のうち、なんと3分の1にあたる9万種が珊瑚礁にいます。少しでも珊瑚が死んで珊瑚礁が崩壊すると、瞬く間に海のエコシステムが崩壊していきます。プラごみ問題でもわかるように、海は繋がっており、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、たとえ東京や湘南、瀬戸内海で使っても流れて珊瑚礁にたどりつきます。
海洋学、太平洋の環境汚染問題を大学で専攻し海洋調査船に乗っていた経験から、それをライフワークとしてきた社長の牛山は、これまでも自然に戻る素材の導入やマクロビーズの不使用など、環境問題により積極的に貢献できる化粧品の開発を行なってきました。このたびの珊瑚にやさしいUVクリームは、「どのように海洋環境を守っていくか、共存するか。それを手に取る人類には地球にやさしい化粧品が必要です。珊瑚を守る、海を守ることは1企業で変わるものではありません。ヨットや、サーフィン、ダイビング、釣りなどのマリンスポーツ愛好家から、ビーチバレー、ビーチサッカーなどビーチ愛好家、リゾートホテルや漁業、ライフセービング、海洋研究者、海洋関連事業まで珊瑚礁を守りたいが日焼けを軽減したい対象は幅広いです。珊瑚礁によいUVコスメを探している企業や団体・個人と、ぜひ一緒に活動をしたいと思っています。」という社長と会社の想いが詰まったプロダクトになります。
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