SKINCARE

【美のプロが解説】40代50代が「種類を問わず全顔シワケア」すべき理由

目立つシワは自覚していても、実は意識していない全顔のあらゆる部分にシワが潜んでいます。顔の影やハリのなさなど、それがまさに老け印象の大きな原因の一つでした。今やシワは、部分ではなく全顔でケアする時代に。全顔シワケアのメリットを、美のプロ・小西さやかさんに教えてもらいました!

顔の中には無自覚シワがそこかしこに…

ほうれい線、額、目尻(ピンク点線部分)以外の12カ所(ピンク部分)は、シワができる部分として多くの人に認識されていないことがわかりました。シワの種類として、角層の構造の乱れによる表皮性のシワは、❶乾燥小ジワ、❷一時的な表情シワ(目元・口元など。無表情になると消えるが、将来的に真皮性の定着シワになることも)。真皮の構造の乱れによる真皮性シワは、❸部分的な定着シワ(目尻・ほうれい線など。表情圧が局所的にかかる部位にできて、太くて目立つ。無表情の時も刻まれている)、❹全顔の「散在シワ」(顔全体のさまざまなところ。表情圧が緩やかにかかる部位にできる。無表情の時も刻まれている)。❷と❹は自分で自覚していないため、気づいた頃には深く刻まれてしまいます。また、「散在シワ」があると、暗く見えたり、ハリのない印象に見えたりと、見た目印象にも大きく影響が。※資料提供/ポーラ

「顔のシワを気にしている」と事前に回答した全国20~70代の男女5,349名(男性2,700名。女性2,649名)による。ポーラ化成工業研究所調べ。※資料提供/ポーラ

シワケアも美白と同じく”全顔”で

シワは老け印象の大きな原因の一つ。2017年に登場したシワ改善医薬部外品によるブームから始まり、現在ではシワケアも美白と同じように全顔で行う、という意識が高まっています。シワにはグレード1から7まであり、グレード1・2…表皮性の乾燥小ジワ、グレード3・4…真皮性シワ、表情シワ、グレード5以上…医薬部外品対象外、美容医療などの対応が必要、となっています。グレード3(明瞭な浅いシワが認められる)くらいにならないと、みなさん認識しづらいのですが、さまざまなシワが顔全体に存在することに気づくのが大事です。

化粧品で結果を出すには?

化粧品においては、下記を考えてスキンケアを選ぶのがお勧めです。グレード1・2(表皮性シワ)は、乾燥しないようしっかり保湿して、クリームなどで潤いをキープします。セラミド配合の保湿剤、エモリエント効果のあるスクワラン、ワセリンなどの油性成分、また、効能効果評価試験済みの「乾燥による小ジワを目立たなくする」と記載された化粧品も有効。グレード3・4(真皮性シワ)は、肌内部のコラーゲン繊維とエラスチン繊維の分解抑制、生成・修復を促すのがポイント。シワ改善有効成分(ニールワン、純粋レチノール、ナイアシンアミド、ビタミンCなど)を配合した医薬部外品は、スポッツ的に使う部分ケアから、全顔ケアが可能になった製品が増えてきました。浸透性が高いものを選ぶことも重要なので、その処方がされているかにも注目してください。

「全顔シワケア」はここが頼りになる!

①気づいていない細かいシワもケアできる
②今あるシワも未来のシワもケアできる
③全顔エイジングケアとシワ改善が1本で叶ってコスパ良し
④一度にまとめてお手入れできてタイパも良し

教えてくれたのは…小西さやかさん

日本化粧品検定協会代表理事。長年化粧品開発に携わり、多くのメディアで活躍。大学でも教壇に立つ。12月発売の最新著書『日本化粧品検定 準2級・3級対策テキスト コスメの教科書』(主婦の友社・刊)は、専門的且つわかりやすい、世代を問わない必読書。

2025年『美ST』2月号掲載
撮影/撮影/古水 良(cheek one)、 モデル/吉村ミキ、ヘア・メーク/川村知子 取材/伊藤恵美

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一生元気に!自愛ビューティ

【美のプロが解説】40代50代が「種類を問わず全顔シワケア」すべき理由

2025年3月号

2025年1月17日発売

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