【皮膚粗しょう症!?】自覚ゼロでも皮膚が薄くなる…原因を専門医に聞いてみた

「皮膚粗しょう症」って知っていますか？年齢とともに肌が薄くなり、傷つきやすくなる肌。放っておくとシワや毛穴の原因にも…。専門家に原因を詳しく伺いました！

敏感肌はバリア機能が弱い肌を指し、ゆらぎ肌とはそれが時々起こる不安定な肌のこと。どちらも皮膚科学用語ではなく一般名称です。肌のゆらぎは、花粉が飛来する春先など季節的な原因のほか、ホルモンバランスの変化やメンタルストレスなどにより起こります。ただ美ST世代はそれだけが原因ではありません。

『皮膚粗しょう症』という言葉をご存じですか？最近の研究で、60代頃になると加齢や紫外線などの影響により皮膚の密度が下がり、肌が薄くなって萎縮すると分かりました。美ST世代はまさにその予備軍。肌の土台となる皮膚の材料を補充し、さらにエイジングケアも不可欠。ゆらぎ症状と老化を結びつけて対策する必要があります。

〈健康な肌〉
皮膚表面も内部も密度が高く、角層に厚みがあり、凹凸がはっきり。バリア機能も高く外部刺激から防御し、トラブルを寄せ付けません。
〈皮膚粗しょう症一歩手前の肌〉
表皮が薄く真皮コラーゲンなどの密度も低下。弾力や保水、バリア機能も低いため刺激に弱く、炎症を招きやすい。エイジングサインも出やすく。

2025年『美ST』4月号掲載
撮影／辻郷宗平（Bebop）　イラスト／きくちりえ　取材／大山真理子　再構成／Bravoworks,Inc.