SKINCARE

耳にはするけど、よく知らない?もともとは医療用だったシミを作らせない美白成分とは?

成分でご指名買いしたい美白コスメをご紹介。「トラネキサム酸」は抗炎症剤として長年医療現場で使われてきて、改善の難しい肝斑にも内服薬として処方されるほど!その成分が入った医薬部外品だから信頼できるんです。夏本番を迎える前に、シミ対策を始めましょう!

【トラネキサム酸】

医療用として開発され、美白に転用。シミの兆しから抑える

約60年前に第一三共の前身となる製薬会社が開発したアミノ酸の一種で、止血や抗炎症の効果のある医療用医薬品として長年利用されてきた。のちにメラニンの生成抑制にも有効であると判明し、2002年に医薬部外品の美白有効成分として厚生労働省が承認。炎症を抑え、シミのもとであるメラニン自体を作らせないように初期段階で働きかける。

紫外線や摩擦等によって炎症が起きると、メラノサイトに「メラニンを作れ」という指令が出る。トラネキサム酸は、まず炎症を鎮静化し、指令の伝達をブロック。その結果、シミの原因となるメラニンの過剰な生成を防ぐ。

<早わかりキーワード>
メラニン…肌の色を構成する色素。黒色メラニンが過剰に作られるとシミやくすみに。
メラノサイト…基底層にあるメラニンを作り出す色素細胞。
メラノソーム…メラノサイトに存在するメラニンを含む小細胞。

こんな苦労が!▶︎▶︎もともとは抗炎症剤として誕生

「抗炎症剤として医療の現場で長年利用されてきた実績があり、皮膚科では改善が難しいと言われる肝斑に効果があるため、内服薬として処方されています。スキンケアの領域では、メラニン生成抑制と抗炎症、2つの作用が認められており、医薬部外品として広く活用されています」

トラネキサム酸とグリチルリチン酸2K、Wの有効成分を配合。従来の約1/2サイズに微細化した「ナノカプセル」が、角層まですばやく浸透して、じっくり美容成分を届けます。[医薬部外品]30g ¥4,950<編集部調べ>(第一三共ヘルスケア)

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2023年『美ST』5月号掲載
撮影/河野 望 イラスト/oimo<キャラクター図>、まるはま<肌組織図> 取材/奥原京子 編集/石原晶子

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