SKINCARE
季節の変わり目に肌の不調を感じている人はなんと8割以上!1億総ゆらぎ時代の今、ゆらぎケアは正しく、早くが肝心です。医師の慶田朋子先生に、ゆらぎ肌への対処法を伺いました。
①痒み
炎症が起きるとアレルギー症状を引き起こすヒスタミンが分泌され知覚神経を刺激。炎症を繰り返すと知覚神経線維を伸ばす物質も分泌され、通常は真皮層までの神経が表皮内まで伸び、痒みを感じやすく。
②ブツブツ
「バリア機能低下による刺激物質の侵入」「マスク蒸れ」「ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌」などが原因。ターンオーバーの低下で角質細胞が正常に入れ替わらないことも影響します。
③赤み
花粉などの異物を排除しようとして、免疫反応により炎症が起こります。すると白血球が分泌するヒスタミンなどにより毛細血管が拡張して「赤み」が出るとともに、血管から血漿が漏れて「腫れ」も出ます。
④沁みる
肌のバリア機能が低下したり、過剰な洗顔や加齢で肌が薄くなる「菲薄化」が起きると、肌は敏感に傾きます。すると日常的に使用している化粧品の成分に対しても過敏に反応して沁みることに。
⑤カサつき
「洗顔後に肌が突っ張る」「化粧のりが悪く、ムラになりやすい」など、いつも以上に強く肌の乾燥とカサつきを感じるようになったら、それは"肌がゆらぎ始めた"初期症状のあらわれです。
⑥皮剝け
原因の多くは、肌の乾燥にあります。細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が減少して水分を保持できないと、角層細胞の端がめくれて粉を吹いているように見えたり、表面の角層が剝がれて皮剝けに。
急激な気温の低下や乾燥・マスクの長期的な着用で、肌のゆらぎを感じる方が増加中です。混同されがちですが、「アトピー性皮膚炎」は遺伝要素の強い皮膚疾患。「敏感肌」は外部刺激に弱い状態が常態化した肌のこと。季節やストレス、生理周期などで一時的に調子が悪くなるのが「ゆらぎ肌」です。ゆらぎの兆候を感じたら、すぐ対処を。
スキンケアは、何を足して、何を引くのかの見極めが大切です。肌調子を上げようとスチーマーなどを使う方も多いですが、ゆらいだ肌に過剰な水分を与えると、角層がふやけてバリア機能がさらに低下します。また、敏感になった肌に美容成分が豊富なコスメを重ねづけると、その成分がアレルゲンとなり、状態が悪化する危険も。
ゆらぎを感じたら、低刺激な処方で、水分を抱え込む力の高いコスメを選んで。水すら沁みる場合は、バームだけを塗って表面に膜を作り、刺激物の侵入を防いで自己治癒力を生かして数日様子をみましょう。それでも改善がみられない時は、医療機関の受診を。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。豊富な医学的知識と自身のアトピー性皮膚炎に悩んだ経験をもとにした幅広い改善法を提案。TVや雑誌など多方面で活躍中。
集計結果より、「肌の不調」を感じたことのある女性は、合計で約7割。つまり、常に肌が健康だという女性は約3割しかいないという驚きの結果に。一時的なゆらぎの原因は「季節の変わり目」「体調」でした。
出典:〈ディセンシア調べ〉調査方法:インターネットリサーチ 実施期間:2019/12/9〜13 N=405(25〜59歳女性)
全国の20~40代の男女300人を対象とした調査で「昨年と比較して肌が敏感になった気がする」と回答した人は45.0%で、前年の31.9%と比較すると、約1.4倍にまで増加しました。
出典:第一三共ヘルスケア
一時的に肌の不調を感じることがある人は、女性の3人に2人。多くの人が、「肌のゆらぎ」を感じていることになります。そのうち、季節の変わり目にゆらぎを感じるかの問いに対して、8割以上が「季節の変わり目」に不調を自覚していました。
出典:花王 ビューティリサーチ&クリエーションセンター
2023年『美ST』4月号掲載
撮影/向山裕信(vale.)〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 モデル/尾形沙耶香 ヘア・メーク/小松胡桃(ROI) スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) 取材/奥原京子、岩崎香織 編集/浜野彩希
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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