SKINCARE
                
今年の冬は寒くて、肌の乾燥も激しく、ひとつ強力なコスメを投入しようと決心しました。そこで、韓国の資生堂的存在「アモーレパシフィック」の高級ブランド「雪花秀(ソルファス)」の、高麗人参成分入りのコスメを、勢いづいて連続購入。高麗人参成分は肌への効果の研究が進み、韓国コスメだけでなく、最近ではグローバルな化粧品ブランドの製品でも目にすることが増えました。そのパワーと効果、使い心地についてレポートします。
化粧品の成分としては、「オタネニンジン」「朝鮮人参」「高麗人参」「ジンセン(GINSENG)」などの表記が使われています。植物名はオタネニンジンで、栽培がとても難しく、もちろん天然物も希少なので高価な植物。高麗人参はジンセノサイド(人参サポニンの別名)という複数の有用成分が相乗効果を発揮します。元来、薬として使ったり、エキスを飲用するのが主でした(ちなみに韓国のブランド「正官庄」で見る「紅参」は、高麗人参を蒸して乾燥させたもので、加工する過程で赤褐色に変色し、栄養素であるサポニンが増えるため、高級品として有名です)。近年、肌への効果が注目され、原産地の韓国のみならず世界の化粧品メーカーが成分として取り入れています。
韓国の女性月刊誌『Woman Sense』2021年10月号によると、「ユン・ジヨン クリニック」のユン・ジヨン院長が、「サポニン(人参サポニンのこと。以下同)は一言でいうと、肌を丈夫にします。傷の治癒にも効果的で、やけどを負った部分の皮膚が再生する時にも効果があります」と語り、加えて、サポニンが肌の免疫システムを活性化させ、アトピーなどの肌にも効果があることが知られており、肌の中のヒアルロン酸合成を促進し、保湿にも効果的だ、と説明しています。また、紫外線による真皮の損傷の抑制、血管壁強化、代謝を整える、などの効果も各化粧品メーカーの研究によって明らかにされています。
					
					
					
					
                        
                        
                        
                        
                
朝鮮人参の本場は韓国。その研究で定評があるのが、健康食品では前述の「正官庄」、化粧品では「アモーレパシフィック」。アモーレパシフィックの創業者、故ソ・ソンファン会長は、高麗人参の効能が肌にも発現できるという信頼から高麗人参の研究を始め、1966年、「雪花秀(ソルファス)」の母体となった「ABC人参クリーム」を発売。その後も研究を続け、50年を超える研究結果が作り出した完成品と言われるのが、今回、私が買った「滋陰生〈ジャウムセン〉」シリーズのスキンケア。肌の老化を防ぎ、シワ改善に効果があり、紫外線や加齢によって薄くなった肌を回復させる! と韓国で大評判になっています。
                
                
ラグジュアリーエイジングクリーム部門で6年連続1位だったクリームがリニューアル。高麗人参1,000g当たりたった1gだけ得られる、アンチエイジングの結晶体である希少サポニンを、独自のバイオ技術で6,000倍に高濃縮した「ジンセノミクス™」を入れた製品。蓋を開けると高麗人参の香りがふわ~っとするのですが、上品で嫌いじゃない香りです。クラシッククリームとソフトクリームがあり、私は硬めが好きなのでクラシッククリームに。水分やハリなどいろんなものが不足している肌が埋められてパン! とします。マスク荒れで吹き出物ができたところにちょんちょんとつけておいたら、翌日治っていました。
○雪花秀(ソルファス)滋陰生〈ジャウムセン〉クラシッククリーム ¥27,000(Qoo10アモーレパシフィック公式ショップ  ※時期によって価格が変わります)
                
                
私が上のクリームを購入した時期は、現品一つの価格で、〝韓国コスメあるある豪華セット〟が買え、そこに入っていた「滋陰生〈ジャウムセン〉エッセンス」のサンプル(5ml)というのが、またすごくて。3年ぶりに帰省したお正月、実家は大雪だったのですが、これ一本で寒い外気も暖房で乾燥する室内も万全でした。サンプルをポーチに入れて持ち運びしています。自分の力で集合して外皮のないカプセルを作る技術を搭載しており、そこが人工的じゃないって実は大切なんですよね。そのせいかテクスチャーも秀逸で心地いい。クリームの代わりにもなるくらいのパワフルさです。ちなみに現品は30mlで¥14,300(Qoo10アモーレパシフィック公式ショップの価格 ※時期によって価格が変わります )です。
                
                
さらに、そこでまた勢いがついてしまい、「滋陰生〈ジャウムセン〉アンプル」も購入してしまったという、ハマりぶり。開けるときに栓を回すと、高麗人参っぽい茶色いエキスが出てきて混ざり合います(ちょっとランコムのジェニフィック的)。洗顔後のブースター使いで、外部刺激で敏感になった肌を鎮静し、後に使うコスメの浸透もよくなります。毛穴に効果があるという前評判どおり、実際に効果を感じています。
○雪花秀(ソルファス)/滋陰生〈ジャウムセン〉アンプル ¥14,300(Qoo10アモーレパシフィック公式ショップの価格※時期によって価格が変わります )
この3つを使う順番は、アンプル、エッセンス、クリーム(エッセンスとクリームはどちらかでも可です)。
高麗人参にはまだまだ未知のことが多いそうですが、100数年もの長い間、今なお愛飲されているという事実を持つ成分は、やはり安心できます。まだ解明されていないジンセノサイドという成分の化粧品における研究がもっと進み、領域をこれからますます広げていくのを期待しています。
〈Information〉
クレ・ド・ポー ボーテ https://www.cledepeau-beaute.com/jp/
SHISEIDO https://brand.shiseido.co.jp/
ボビイ ブラウン https://www.bobbibrown.jp/
アヴェダ(AVEDA) https://www.aveda.jp/
Qoo10アモーレパシフィック公式ショップ https://www.qoo10.jp/shop/amorepacific?cit
文・撮影/編集I 写真提供/資生堂ジャパン、ボビイ ブラウン、アヴェダ(AVEDA)参考資料/ソウル文化社『Woman Sense』10月号(翻訳:Etsuko Uehara)
                ビューティ編集歴30年 編集 I
編集I/ビューティ編集歴30年。愛ある視線で厳しく化粧品を選ぶ。アジアエンタメ、「NODA MAP」、「大人計画」関連好き。連載美ST本誌で「新・名品コスメの殿堂」を2020年1月号から連載中。Netflixで見ていた「その年、私たちは」が終わってしまい、悲しいです。チェ・ウシク、キム・ダミ カップルもとても良かったのですが、キム・ソンチョル演じるキム・ジウンが切なすぎて泣きました。韓国ドラマの〝第二の男〟って、どうしてこんなに容赦なく可哀想なんでしょうか。でもその後、韓国SBSで放映された終了スペシャル放送によると、彼にも幸せが訪れそう……(嬉)。恋愛だけでなく家族のエピソードも、深くて繊細な感情を表現しながらユーモアもあって、本当に良いドラマでした。BTSのVや10cm、ヤン・ヨソプetc.の歌うOSTも素敵だったなー。日本のドラマでは「ミステリと言う勿れ」が楽しみ。菅田将暉さん演じる整くんに傍らであんなふうに延々としゃべり続けてもらいたいです。
						
					
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