SKINCARE

【2021上半期ベストコスメ座談会】今期は名品の進化がすごい!

ついに決定した2021年上半期ベストSST(シミ・シワ・たるみ)コスメ大賞!受賞コスメ43品を前に、今の美容界を牽引するお二人と本誌編集長が思いっきりトークを展開。今期のスキンケア、メークの傾向から時代のムードまで熱い会話がエンドレスに続きました。

渾身の名品がさらなる高みへと。大人の綺麗を先導し大賞を受賞

ヘア・メークアップアーティスト藤原美智子さん、美容エディター松本千登世さん。美ST世代の厚い支持を集めるお二人と編集長・桐野が新生活様式になった今期のスキンケアとメークについて本音トークを展開。

桐野:今期は人気名品の進化が目覚しかった印象ですが、スキンケア大賞のポーラはその代表格ですね。まさにブランドの研究努力の賜物!
藤原:マスクで口輪筋が衰えて起こる法令線まわりのたるみに効果抜群。隠れた部分のケアも完璧にしてこそ大人です。
松本:マスク着用だと上半顔でしか意思表示ができず、目元や額を酷使するせいか、切実にシワ対策の必要性を感じます。
藤原:メーク大賞のクレポのファンデはまるでスキンケアのような美容効果!マスク下でも最高峰の輝きを極めて、自分史上最強の肌を育てる理想的な美肌が作れるまさに大人仕様の逸品です。
桐野:ほのかなツヤがとても上品。マスクにもつきにくいので真夏にもヘビロテする予感です。
松本:さりげなく部分使いで仕上げるのもいいですね。引き算メークで肌作りを自由にカスタマイズするのが今のムードです。

先進コスメを賢く導入し心身ともに自分を満たして

藤原:進化したスキンケアアイテムはどれも素晴らしいですが、オバジ(B)始め基本のきがフューチャーされている気がします。
桐野:コスメもコロナ渦で中途半端は淘汰され、いいものがさらに極められた感じ。時代の流れとリンクしていますね。
松本:年齢問わずマルチに効果があるものが人気ですね。ブランド哲学理論が結集した名品ばかりでどれも差がなく優秀です。
桐野:お家時間が増えて余裕ができたせいか、カネボウのウォッシュクリーム(C)のようなきちんと落とすアイテムも豊作。
藤原:デコルテのデイクリーム(A)のように朝からラグジュアリー品を投入するのも時間の余裕が生まれたからこそですね。あとスックのグレーアイライナー(F)など今期は〝棒モノ〟が面白い。特にセルヴォークの赤みアイブロウ(G)など眉は基本からバリエーションへ移行し、より自由になった気がします。
松本:〝時代の流行の眉〟という概念はなくなりましたね。
藤原:流行よりも自分の眉の追求。そして、メークの〝今どき感〟は新しいアイテムを導入すればOK。コスメの設計通りに使えば流行りの顔になります。
桐野:なるほど。では直感で好きな色を選べば正解なのですね。

松本「どれも優秀で必要なものばかり。選択に迷いますね」藤原「丁寧にケアして整えると、心も潤うのよね」桐野「エイジングを怖れずにいられる名品に感謝ですね」

桐野:最近の傾向として〝健康〟が美しさの要素として再認識され、ツヤや血色感がさらに大事になってきましたね。
藤原:ツヤで顔に立体感を作るとシワもカモフラできるし生き生きと見える。あとはジバンシイのチーク(D)のように明るめな血色感も必須ですね。
松本:マスク擦れのストレスからメークをしないという選択も時々聞きますけれど……。
藤原:メークしないと見た目も心も老けるので要注意(笑)。マスク下ならディオールのリップ(E)のようなセミマットを選んだり、上からパウダーを仕込むとか、ひと手間かけるのが大人の装いの嗜みです!
桐野:惜しくも選外でしたが、今期はしっとりなじむ優秀パウダーも多数登場して評判でした。
松本:コロナ渦は装うことについてそれぞれの価値観を再認識する契機になりました。どれだけメークに支えられていたかを実感。コスメをより身近なものとして愛せるようになりました。
桐野:ここにきて自分を大切に慈しむツールとしてコスメの重要性が際立った気がしますね。

藤原:コスメは即物的なものではなく、女性の情緒にも作用するもの。キレイでいることで余裕が出てオーラまでも潤う。スキンケアもメークも臆することなくトライして、美しき人生を謳歌しましょう!

【SKIN CARE】ケア時間の充実とニーズにより進化した名品が多数登場

名品の進化が目覚ましかった今期、目的意識が明確で高効果なアイテムの人気が際立った。さらに時間の余裕ができたせいかホームケアに手をかける方向性にシフト、洗顔やデイクリームも人気に。

【MAKE-UP】ツヤと血色を携えた肌に目元で自己表現をプラス

進化したアイテムの選択やひと手間でマスク下でも美しく装うことが可能に。ツヤ肌に血色をプラスして生命感を感じさせたり、眉や目元にニュアンスを加えて自分のメークを追求する傾向に。

▶︎▶︎私のイチオシコスメ!

4種の質感と色みで巧みに設計されたスックのアイシャドウは皮膚と一体化する質感でしっとりとなじみ、色み浮きすぎず女らしさも醸し出し旬の目元が誰にでも簡単に作れます。

メークもスキンケアも自分の意思で選び取ったまさに自分自身に向けてのケアだと再認識。ゲランのオーキデのセロムはテクスチャーも手応えも素晴らしく心が満たされます。

「美容医療か。美白美容液か。」というキャッチにブランドの並々ならぬ自信と使命が。初代から進化のたびに支持が厚くなっていくHAKUは、日本の美白美容液を牽引する名品。

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2021年『美ST』8月号掲載
撮影/オノデラカズオ ヘア・メーク/藤本 希(cheek one) 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子

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