SKINCARE
紫外線、PM2.5や花粉、内的ストレス……これからの季節、ダメージを受けやすい日中の肌を癒すのが、夜のケア。肌の機能を考えたら夜保湿こそが美肌のスタートです。夜に肌を育てるための基本から特別ケアをぜひ!
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皮膚からの水分蒸散量は朝8時~10時ごろに最小、そこから増え続け夕方~夜8時ごろにかけて最も多くなります。夜の肌はとても乾燥しやすい状態なので、そのままにしておいてはいけません。夜にしっかりと保湿しておきましょう。
水分蒸散量が多い=肌バリアが緩んでいる状態。逆に言えば、化粧品の成分を肌に届けやすいため、スキンケア効果が高まります。
日中に浴びた紫外線は夜に活性酸素を発生させ、シミ、シワ、たるみなどの肌のダメージにつながるため、夜用でも抗酸化スキンケアを。例えば、肌内で産生されるメラトニンは強力な抗酸化作用を持ちますが、メラトニン合成最終ステップは夜間に活発なことが明らかなので、夜のメラトニン産生を助けることも効果的。
不規則な生活や内外ストレスで体内リズムが崩れると、そこから1週間ほど遅れて皮膚機能のリズムも崩れます。まず肌の水分量低下がみられ、その後、さまざまな肌不調として表れてきます。乾燥は肌トラブルのシグナル、夜間の保湿ケアは欠かせません。
こんな夜保湿が肌を救う!
1.肌が乾燥しきっている1日の終わり。水分+適度な油分が保湿の基本
2.概日リズムを考えたスキンケアが有効的
3.日中の紫外線がどんどん高まる今、夜の肌に抗酸化アプローチ
4.肌の回復機能が高まる睡眠中に栄養チャージ
私たちの体では、概日リズム(サーカディアン・リズム)という約1日周期のリズムが刻まれています。肌の機能も時間帯によって異なり、水分蒸散量(肌から逃げていく水分の量)は夕方~夜にかけて最も多く、朝8時~10時ごろに最小になる、という報告があります。肌のバリアが緩むと皮膚からの水分蒸散が増え、強固だと水分蒸散は少なくなりますから、このことは、夕方~夜にかけてはバリアが緩むため栄養分を肌に届けるのに適した時間帯であり、朝はバリアが強固なためしっかりと洗顔をする時間帯だ、ということになります。皮脂分泌は昼~夕方に活発で夜には落ち着くため、夜の洗顔後は保湿とともに適度な油分を補ってください。さらに、日中の紫外線による活性酸素の発生は、夜間にぶり返すことが明らかとなり、夜用アイテムでも活性酸素のダメージから肌を守ることが大切です。皮膚を健やかに保つために重要な保湿機能や免疫機能など、多くの皮膚機能が約24時間のリズムを刻み、皮膚の細胞分裂が盛んな夜間は「お肌のゴールデンタイム」とも言われます。しっかりとダメージから肌を守り、健やかな皮膚を育てましょう。
櫻井菜海子 研究員 (株)資生堂 ブランド価値開発研究所
《衣装クレジット》
シルクスムースパジャマ¥90,200(Priv. Spoons Club 代官山本店)
2024年『美ST』6月号掲載
撮影/向山裕信(cheek one) モデル/樹神 ヘア・メーク/Sai スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) 取材/大山真理子 再構成/Bravoworks,Inc.
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2024年12月16日(月)23:59まで
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