長井かおりさんが教えます。毛穴をカバーするメークと毛穴落ちしないコスメの選び方

毛穴レスメークの第一人者、ヘア・メークアップアーティストの長井かおりさん。セルフメークではほとんど隠れなかった毛穴をなかったことにする驚きのテクニックと、毛穴落ちを防ぐコスメを教えてくれました！

どこに毛穴があったのかわからないほど徹底的に凹凸をならし、つるんとなめらかな長井さんの毛穴レスメーク。顔立ちすら上品に見えます。

一気に老け見えする大人の毛穴落ちの原因は、きちんと毛穴にコスメが塗り込めず、隙間があいているせい。毛穴の〝顔〟は斜め下や真横などいろんな方向＆奥行きがあるため、肌を引き上げ、さらに圧力をかけてくるくると様々な方向からコスメを塗り込むことが必須。摩擦を過度に怖がって曖昧なタッチでメークすると逆に毛穴にコスメが引っつかなくてずれちゃうことも。リキッドやクリームファンデとお粉のダブル使いでコスメが動かないようにしっかり固めるのも大切。圧で固定しつつ埋めるのが長時間毛穴落ちを防ぐコツです。

まずはミスト状化粧水を吹きかけ呼び水効果で表面を潤します。次にとろみのある化粧水を手のひらで入れ込みます。さらに、オイルで軽くマッサージしてティッシュで油分を押さえ、UV乳液でもう一枚膜を張ってからメークを。

毛穴レス肌に仕上げるメークには事前のスキンケアも重要なポイント。まずは水分をたっぷり入れてお肌を水風船のようにたっぷり膨らませて肌をパンと張らせておきましょう。

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反対の手で肌を引き上げ様々な方向からくるくる入れ込みます。下地は毛穴専用のもの、かつケアもできるものを。マットすぎないものがキレイに仕上がります。毛穴が目立つ部分にのみピンポイントでつけるのがコツ。

大人の毛穴はたるみの影響で様々な方向を向いているもの。肌を指で引き上げて下に向いている毛穴の〝顔〟を上げてから、圧をかけてくるくるとすり込むとムラなく塗れます。

使い続けるうちに毛穴を健やかな状態へと導き、日ごとに皮脂の分泌を適正な状態へ導く部分用美容液。なめらかでつるんとした肌に。ポア ミニマイザー 15㎖￥4,500（ゲラン）

ファンデはリキッドやクリームが◎。毛穴にふっと馴染んで存在を消す、スキンケア効果の高いファンデを指で伸ばして。毛穴の気になる部分は小鼻の溝にもピタッとはまる、先のとがったスポンジでポンポン叩いて。

毛穴が気になる部分のファンデーションは、塗りっぱなしではなく先端のとがったスポンジでポンポン叩いてひと手間を掛けましょう。夜までちゃんと毛穴レス肌が続きます。

毛穴カバーメークはお粉が決め手。ウエットな状態のままだと毛穴落ちの原因に。肌馴染みの良い高品質なパウダーで必ずふたを。小鼻まわりの手強い大きな毛穴はブラシでくるくるお粉をすり込む工程が必要。

ブラシにパウダーを取り一度手の甲でバウンド。頰を法令線に90度の角度で引き上げてから毛穴にくるくるとパウダーを馴染ませて。小鼻のまわりにできがちな大きな毛穴もなかったことに。

上：丸みをもった斜め形状のアイカラーブラシでくるくるパウダーをすり込んで。SHISEIDONANAME FUDE マルチ アイブラシ￥2,800（資生堂インターナショナル）下：磁石のように肌に密着し、毛穴レスな仕上がりに。メークの仕上げにパーフェクトな透明感と輝きをプラスするお粉。DE LAMER ザ・パウダー￥10,000（ドゥ・ラ・メール）

2019年『美ST』5月号掲載
撮影／塩谷哲平〈t.cube〉、向山裕信〈Vale.〉、新井修一、中林 香、岡本卓大　取材／佐藤理保子、キッカワ皆樹　編集／今村京子