SKINCARE
シワやたるみといった大人の肌悩みにアプローチする美容成分として人気のレチノール。「効果が期待できる!」という声が高まる一方、使い方やダウンタイム等も気になる、という声も。今回はレチノールを熟知する曽山先生に効果的な使い方やポイントを教えてもらいました!
まず、レチノールというのはビタミンAの一種です。刺激が強く効果も高い「攻めケア」ができるトレチノイン(医療機関でのみ取扱い。生理活性はレチノールの100倍)、レチノールや、刺激が弱く紫外線防御効果が高い「守りのケア」ができるパルチミン酸レチノール、酢酸レチノールなどがあります。レチノール(=ビタミンA)以外はすべてレチノールの誘導体。今回は「攻め」のレチノールについて解説します。14年以上、自分自身でもレチノールをスキンケアに取り入れていますが、医師の管理下で用法を守って使えば、これほどたるみにアプローチできるスキンケアは類を見ません。今回は、患者様からよく尋ねられるレチノールにまつわる疑問に回答・解説いたします。
攻め期はトナー、ミラミン、デイリーPD、ミラミックス、トレチノイン0.05%を約半年。維持期はトナー、シーセラム、デイリーPD、スキンブライセラム0.25を3〜4カ月用います。
福岡大学病院皮膚科、大手美容外科院長を経て開院。ゼオスキンのトップユーザーであり、自身も15年近くレチノールスキンケアを実践。日本皮膚科学会会員。
セイコメディカルビューティクリニック
鹿児島院:鹿児島県鹿児島市泉町5-1 福岡院:福岡県福岡市中央区天神2-5-17 プラッツ天神2F 診療時間10:00〜18:00 不定休
A:紫外線対策をしていればオーケー。剥ける時間を逆算すると、朝塗れば夜むけるので人に会う時間に皮剥けするのを避けられるメリットが。もちろん朝晩どちらも塗るのもあり。
A:最初は0.25%くらいの低濃度からスタートしましょう。顔全体ではなく一部に使う、隔日で使うなどして試し、赤み、乾燥などの肌の反応を見て調整していきます。
A:シミやたるみにしっかりと反応させたいため、鼻や頰、額から塗りひろげます(★部分)。皮膚の薄い口周り、目周りは最後に薄く塗るくらいでOK。刺激がご法度な肝斑も薄く塗ります。
A:マッサージは必要ありません。それでなくても刺激を与えるケアなので、摩擦は極力避けましょう。おすすめは、塗布したい部分にのせたら、そっと指や手のひらでプレスする方法。
A:ビタミンC、ハイドロキノンなど美白剤は相乗効果があります。逆に相性がよくないのはヒアルロン酸などの保湿剤。レチノールが中和されたり、浸透が妨げられます。
レチノイン酸はメラニンの排出は助けるが、生成抑制はできないため美白剤との併用を。オバジC25 セラム NEO ¥11,000(ロート製薬)
A:レチノールを他の製剤と混ぜて使うのは、メーカーが推奨する以外はNG。レチノールは不安定なため効果が下がる場合も。濃度を下げたい場合、混ぜて薄めるのではなく、レチノールを少量にするか、塗布の間隔を空けて。
A:粘膜に入らなければ大丈夫ですが、とくに上まぶたに塗布するのはおすすめしません。目をこする人は目に入るリスクがあり、やめたほうが無難です。目まわりは皮膚が薄いため反応しやすく、反応が大きい場合、皮膚に亀裂が入ることもあります。
A:顔以上に反応が出やすく、また無意識のうちに掻いてしまい、色素沈着のリスクがあります。ピュアレチノールは避け、パルチミン酸レチノールなど、反応の出づらい誘導体を選んで。
A:レーザーなど美容医療をする前7〜10日ほどレチノールの使用は中止します。加療後は、その治療によって再開していいタイミングが違います。ドクターに相談しましょう。
A:むけるほど良いわけではありません。炎症が強いと色素沈着のリスクもあります。 定期的に肌状態と主訴が改善しているかを確認して続行するか決定します。まったくむけない場合、原因を調べます。たとえば皮脂が多いなら取り除き、使用量が少量すぎないかなど確認。その上で濃度引き上げや、レチノールとダーマローラー併用等視野に入れます。
A:両手で顔の中央から外側に向かって塗っている場合、耳やフェイスラインにレチノールが溜まり、そこが強く反応し、色素沈着を起こすこともあります。圧や摩擦をかけず、耳、目、口などのパーツ周りは薄めに塗るよう意識して。
A:レチノールを保管するのに冷蔵庫は必要ありません。直射日光や高温多湿の場所を避け、冷暗所に保管。開封から半年で使い切りましょう。最初に余計なものや、量を多く買いすぎないこと。
A:赤み、かゆみ、皮剥けなどのいわゆる反応が辛いときは、保湿するのでなく、塗布するレチノールの量を減らします。スキンケアはレチノールの効果が低減する保湿成分の多いものはNG。低刺激、かつさっぱりしたブランドを。洗顔は、アイテムは何でも良いがこすらないこと。メークは、ムラになるからリキッドやクリームよりパウダーのブラシづけやパフで優しく押さえるのがベター。
2022年『美ST』4月号掲載
撮影/中林 香<人物> 大槻誠一<静物> 取材/吉田瑞穂 編集/小澤博子
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