【一生噛める歯】対談|LiLiCoさん×内科医ドクターが勧める40代からの歯のケアは?
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LiLiCoさん「100歳になってもバリバリおせんべいをかじれる歯が理想!」桐村先生「歯科医とのタッグで一生嚙める歯は今からでも叶います」
LiLiCoさん(以下敬称略):先生の著書、興味深く拝見しました!私も日本人は歯のケアが足りないと思っていたので激しく共感。
桐村先生(以下敬称略):ありがとうございます。日本人は、歯磨きの時間は長くなっているのに口臭に悩む人が増えているという負のスパイラルが起きています。「80歳での歯の残存数20本」を目指す〝8020運動〞の達成率は、最新の調査で約5割。さらに35歳以上の日本人の8割が歯周病というデータも…。
LiLiCo:そんなに多いんだ…。母国のスウェーデンでは当時学校に歯科医がいて、休み時間に治療してもらえました。23歳まで治療すべてが無料で、矯正はティーンのうちに済ませるのが常識でした。
桐村:歯が欠損する理由は、1位が歯周病、2位が虫歯、3位が歯が欠けてしまう歯根破折。毎日の適切なオーラルケアと、3カ月に1度の歯科医院でのクリーニングで防げます。でも、それができていない人が多い。
LiLiCo:そう、最後は絶対にプロのケアが必要。日本に来て「痛いから」という理由で歯科医院に行かない人が多くて驚きました。私は歯に自信があっても、必ず年に2回は歯科医院でクリーニングを受けます。
桐村:歯ブラシのみだと6割程度しか歯垢は除去できません。そこにデンタルフロスや歯間ブラシを併用して8割、水流洗浄機を使って9割。残り1割はプロの手が不可欠。このたった1割の歯垢が曲者で歯周病が進行。日本人の口が臭いと言われるのもこれが原因です。歯周病によって土台である歯茎が弱ると噛む力にも影響が出るし、内科的な視点でも様々な病気の原因になります。歯と全身は繋がっていますから。
LiLiCo:ちなみに美ST世代なら、閉経後の骨粗鬆症による歯への影響ってあるのかしら?女性ホルモンの影響、ありそう。
桐村:あります、歯も骨なので。強化するためにカルシウムやマグネシウムを摂取しましょう。歯茎のケアにはコラーゲンが必要です。また、歯根破折は嚙み合わせの影響も。根管治療で神経を取ったり、劣化した歯質に食いしばりや噛みグセが加わることで歯が根元から折れてしまいます。矯正は一生噛める歯のためにもおすすめ。今は目立たない手軽な矯正もあります。すべては歯から。一生「噛む喜び」を感じてほしいです!
LiLiCo:歯のメンテナンスは、マスク生活の今がチャンスかも!
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。TBS「王様のブランチ」で映画コメンテーターとして活躍する他、レギュラー番組を多数抱える人気タレント。歯に衣着せぬ鋭いコメントと底抜けに明るい人柄で美ST世代にもたくさんのファンが。
最新の分子整合栄養学や、常在菌学等をもとに予防をより重視したヘルスケア情報を発信。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(ともに光文社新書)が好評。歯科と内科が密接であることを唱え、現在、歯科医師会から講演依頼があるほど。
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2022年『美ST』5月号掲載
撮影/古水 良 ヘア・メーク/このみ(Lila)<桐村さん分> 取材/佐藤理保子 編集/千田真弓