野田クリスタルさん「モテはしませんが、筋トレで体調は変わります」

M-1王者、R-1王者の二冠に輝き、お笑い芸人として引っ張りだこの野田クリスタルさん。筋肉芸人としても知られ、確かな理論に基づくトレーニング法や食事の知識は、まさにプロのトレーナーのよう！今の体型に至るまでの道のりや食事コントロールは、美ST世代の女性にも参考になることばかり。「超独学です」と語りつつも、こまめなアップデートを欠かさないという最新ボディメイク情報を、鍛え抜かれた肉体美とともに惜しみなく披露してくれました。

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筋肉に目覚めたのは8年前の27歳の時。僕は学生時代にバスケをやっていたんですが、大人になって久しぶりにバスケをやった時、単純に「本気でダンクシュートしたいな」と思って、そのために筋トレを始めたのがきっかけです。

ちょうどその時通い始めたジムで、筋肉が1kg増えるごとに1,000円割引というキャンペーンをやっていたんですよ。タダにしてやろうと思って（笑）。当時は身長180cmに体重58kgで体脂肪率は12％。まさにガリガリ体型だったのですが、3カ月後には75kgまで体重が増えて体脂肪率は減るという結果に。ジムでも歴代一位の記録を残しました。トレーニングは3カ月間など、絞ってやったほうが伸びることもこの時実感しましたね。

ボディメイクの目的は達成されたので、そこからは当初の目標の「ダンクシュートがしたい！」を目指して、スポーツのためのトレーニングに移行しました。
結果、ワンハンド（片手でゴールに押し込むこと）でダンクシュートはできるようになりましたよ！それ以降、体型は変わらず、体重も基本的には75kgをキープしています。
ただ、M-1で優勝した頃は忙しさもあって90kgまで増加してしまいました（苦笑）。大好きなラーメンとピザはいくらでも食べられちゃうので…。今はもう絞り方がわかっているので戻しましたけどね。

筋トレをするとモテるかって？むしろ、ムキムキに鍛えたらファンが0人になりました（笑）。今は嫌がられることもなくなりましたが、結局モテる・モテないに筋肉は関係なくて、その人の人間性じゃないですかね…（笑）。

トレーニングを始めてから食生活も変わりました。お菓子を食べなくなり、あんなに嫌いだった野菜も食べるようになりました。人参だけは今も嫌いですけどね（笑）。
トレーニングを本気でやっていると食べられないものが多く、制限がある中でも食べられるものは貴重で嫌でも食べなきゃいけないので…結果苦手を克服できました。そのおかげなのか、トレーニング中は体の調子も本当にいいんです。最近は経験値から、これなら食べて大丈夫とかコントロールできるようになってきたので、制限も全く辛くなくなりました。

糖質をゼロにして脂質とたんぱく質を摂る“ケトジェニックダイエット”が流行っていますよね。糖質を摂らなければ、自分の脂肪をエネルギーに代えてくれるという理論の。僕はまだそんな言葉が誕生していなかった頃、トレーニングを始めた当初から自ずとその理論にたどり着いて実践していました。気づいたらケトン体になっていたみたいです（笑）。
昔から「いきなりステーキ」が大好きで、筋トレ中もステーキだけはOKにしていたのでそれが逆によかったみたいですね。肉だけでいつの間にか痩せて筋肉がついていたので、今思えばあれがケトジェニックだったんだ！と（笑）。

食べなきゃいいという問題ではなく、ボディメイクするには食事のコントロールも大事。夕食を抜くなど無計画な食事制限は本当に辛いので、ジムでは食事のアドバイスもしていますよ。基本のバランスは、食事と筋トレを5：5の割合で気をつける。痩せたい人はその割合を7：3に、筋肉をつけたい人は3：7にするといいと思っています。

脂も摂らないといけないから、極端な話、ケンタッキーだって食べていいんですよ！ナッツ・チーズもOK！でもここで落とし穴が。糖質を抜いてサラダを食べているのに全然痩せないと思っている方、サラダには誰もが分かる主食的な糖質は含まれていなくても、実は人参、ジャガイモ、ごぼうなど糖質の多い根菜が満載なんです。
だから食事でもなんでも、調べることが大切。まずは裏面の成分表を見る、ですね！

筋トレや食事のことは超独学。いろいろ読んで、調べて、すごく情報収集しています。本はどうしても古い情報なこともあるので、TwitterやYouTubeなどSNSで詳しい人をたくさんフォローしています。中には海外の論文を翻訳して、わかりやすく日本語で紹介してくれている人も。そういったところから最新情報を得ています。
もちろんネットにはよくわからない不確かな情報もあるので、そこは自分なりに精査し、取り入れないようにも注意しています。

情報は1年ごとに変わって更新されていて、今までよしとされていたものが悪いことに代わっていることもあります。僕がトレーニングを始めた8年前と今ではまるで違いますし、最近はみんながトレーニングに興味がある時代だから、情報のアップデートの最盛期。だからこそ、いいこと悪いことは見極めて自分で判断することは忘れちゃいけないと思いますね。

＼野田さんがジム長を務めるジムはこちら！／
クリスタルジム
東京都新宿区新宿1-28-9 1F
https://crystal-gym.jp/

撮影／須藤敬一　取材／関根実凡　編集／浜野彩希