PEOPLE
アネゴ肌で頑張り屋で、そのうえ自然体でキュート♡MEGUMIさんが出ている番組や作品は絶対面白いという安心感があるのは一体なぜ?そんな疑問を解明するべく、人間・MEGUMIを今回も徹底解剖!
いま思えば、30歳前後って当時の自分ではコントロールできないいろんな問題に気持ちも思考もついていけていなかったような気がします。演技のお仕事は来ないし、仕事が来ない来ないとジリジリ待っているばかりなのはストレスだし、ほうれい線は手ごわいし(笑)。でも私生活では結婚し、母親になるという環境の大変化があって。その時にたくさんあがいて、必死でやり方を模索したからこそ、何とかトンネルを抜けられたのかな。その時に正しくきちんともがいたから、たどり着けた自分なりのスタイルがいまの私のベースになっている気がします。
6年前から金沢で「café たもん」というパンケーキカフェを経営しています。昨年はYouTubeで、プロデュースしたドラマ『GOSSIP BOX』(King Gnu井口理主演)を配信したり、ジャンル・キャリアを超えて自由にコラボレートする「+collaborate」というサイトも運営し、絶えず新しいモノ作り、作品作りができないかと日々探り続けています。私たちの仕事は基本受け身で、オファーがなければできないもの。待つばかりの日々はストレスでいっぱいでしたが、自分から発信してお仕事を作っていくというスタイルにしてから思考も行動も自由になりました。
カフェ経営にあたって事業計画書を作ったタイミングと同時くらいに、自分自身の「個人的事業計画書」も作り始めました。言わば、自分のチームが目指す地図みたいなもの。車に乗る時も目的地をきちんとナビに入れないとコースにムダが出るみたいに、ゴールを明確に設定しないとチームで意思やモチベーションを共有できません。作り始めた当初は「(全然呼ばれていなかった)映画に出る!」とか、今なら「Netflixで作品を作って世界に売る!」とかね。目標に向かってどういう戦略を立てればいいのかを考えるのが楽しい。軸さえブレなければあとは実行に向けて頑張るだけ。日々、小さなタスクを達成していく練習をしていれば目標が大きくなっても努力の仕方は変わりません。
思えば、昔からモノ作りが好きな子どもでした。高1の時も、自分のおばあちゃんとおじいちゃんの子供のころの写真をプリントしたTシャツを作って、みんなに売りつけていたらしいんです。「これ可愛くない?」みたいな(笑)。アイデアを具現化して人を巻き込んで、みんなと面白さや喜びを共有することがすごく好きだったんだと思います。「みんな一緒に、作るプロセスも楽しむ」という、根っからのクリエイティブ精神が自分の中にあるんじゃないかな。
周りを巻き込みながらやりたいことを実現していくのは簡単ではないように思われるかもしれないけれど、毎日少しずつ確実にこなしていけば自信につながっていくものだと思います。食器をすぐに洗う、毎日少しでも英語を勉強するなど、自分が自分に約束したことを守ることで自分のことが好きになれる。「私、これだけやっているんだもの」という自信が余裕になり、美しさになり、パフォーマンスも上がるし人にも優しくなれると思うんです。いまやるべきことを後回しにしていくと、自分のことを信頼できなくなってきて、愛せなくなってしまう。もちろんダメな瞬間もあるけど、普段はちゃんとやってるという気持ちがあれば、たまにあるダメを受け入れられる。言い訳からは何も生まれない、と自分に言い聞かせています。
それこそ美ST世代、30代後半から50代前半って、結構家庭の悩みもいろいろ抱えていらっしゃる方が多いかもしれません。周りや家族のいろんなことに振り回されると、自分のことを優先しづらいですよね。でも自分のことを癒す時間はぜひ取ってあげてほしい。神社に行くとすごく落ち着くとか、あそこのチーズケーキを食べるとなんかほわんとするとか、どんなに小さなことでもいいから「自分の好きなことをする」ことに許可を出してあげてほしいんです。私がサウナに行ったりジムへ行ったりするのも自分の状態をよくするためですから。
自分のトリセツをきちんと見つけて、成功体験をさせてあげるって大事じゃないでしょうか。自分をベストな状態にキープしておくのは大人の務めだし、自分の機嫌は自分で取るしかないんです。だってね、この年になると誰も育ててくれないもの(笑)。年とともにできない理由を探してフットワークの軽さがなくなってどんどん腰が重くなっちゃうのは避けたい。素敵な人ってどんどん行動しているはず。美ST読者の皆さんには、行動しないことを年のせいにしないでいただけたらなと思うんです。とくに40代以降は“フッカル”が合言葉ですよ!
毎日めっちゃ動いているし美容もやっているし、自分に負荷をかけて頑張ってはいるので自己肯定感は高いほうだとは思います。とはいえ、まあ、もちろんダメなとこもありますよ。夫に聞いたら「もういい加減にしろ」と言われそう。ダメなところ?それはやっぱり…ガサツなところですよね(笑)。 超がつくほど忘れっぽいですし、丁寧な暮らしをしているわけでもないですし。そりゃあ、頑張るのは疲れます(笑)。でも、仕事がなくてモヤモヤしていた時代に比べると今のほうが断然いいんです。達成感があるし、成長できるし、でもその分強くなっちゃって悩みがなくなってきて、悩みを悩みだと認識できていない今は今でヤバいのかも(笑)。
日々どんどん課題が山積みになっていくけれど「なんとかなるだろう!」みたいなドンと構えた感じと、「周囲を説得するにはどうするか?」みたいな戦闘モードがますます備わってきちゃって(笑)。テレビでも毒を吐いていますし、ベースは怖いと思われているんだろうなとは感じています。やっぱり年齢とともに圧が出るというか、怖い雰囲気が出ちゃうのかもしれない。なるべく威圧的なオーラは出ないように意識しています。これが40代以降の課題ですね。とはいえ、仕事現場では周りにはどんどん話しかけちゃう(笑)。だって若い人って喋らないんだもの。コミュニケーションを円滑にするのはオバちゃんの役目ですから。「おにぎり、食べる?」なんておせっかい焼いていますよ(笑)。
《MEGUMIさんプロフィール》
1981年9月25日生まれ、岡山県倉敷市出身。映画「台風家族」、「ひとよ」にて第62回ブルーリボン賞助演女優賞受賞(2019年度)。近年では女優業の他にプロデュース業にも力を注いでおり、YouTubeドラマ「GOSSIP BOX」(2022年)、filmbum「LAYERS」(2022年)ではプロデューサーを担当した。また石川県金沢市にて「cafeたもん」、ジャンル・キャリアを超えて自由にコラボレートする「+collaborate」というサイトも運営するなど多角的に活動中。
次回はクリエーターMEGUMIを支える家族の話、日本女性を支援したいという思いの原動力を探ります。
撮影/向山裕信(vale.) ヘア・メーク/エノモトマサノリ スタイリング&着付け:斉藤房江(きもの円居) 取材/柏崎恵理 編集/永見 理
【衣装クレジット】
浴衣・下駄:着物レンタル 円居
帯:帯屋捨松
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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