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長年、料理の仕事に携わってきた〝ばあば〟のレシピには、知恵と工夫と愛情がいっぱい。あわただしい毎日を送る美ST世代に伝え遺したい、とっておきの美容弁当を今回は料理研究家・川津幸子さん(67歳)に教えてもらいました。
「マントウ(具なしの中華まんじゅう)に、サラダ菜、ねぎ豚の肉、ねぎの千切り、きゅうりをはさんで。甜麺醬(テンメンジャン)をつけてもおいしいです。肉は表面を炙ってもよし。マントウと具材は分けておき食べる直前に挟むほうが、各素材の食感を損なわずおいしく食べられます」
【材料】(作りやすい分量)
豚バラ肉(かたまり)……800g~1kg
ねぎ……6本
醬油……100ml
紹興酒(または酒)……100ml
水……200ml
ゆで卵……適宜
【作り方】
①ねぎは鍋の口径に合わせて切り、鍋底に敷き詰める。
②豚バラ肉は繊維を断ち切るように3cmの厚さに切り分け、❶のねぎの上にのせる。
③醬油、紹興酒、水を注ぎ、蓋をして強火にかける。煮立ったら弱火にし、1時間半煮る。※1時間で様子を見て、煮詰まりそうなら適宜水を足す。
④豚肉がとろりと柔らかく煮えたら、表面に浮いた脂を取り、好みでゆで卵を加えて馴染ませ、器に盛る。
\ねぎ豚の完成!/
進学や就職で親元を離れたり、結婚して初めて、本格的に料理をすることになった人は多いはず。そんな料理初心者の助けになってくれたのが、川津幸子さんらが1985年に立ち上げた生活情報誌『オレンジページ』の料理ページであり、数々のレシピ本でした。
「私が編集者だった当時から、母親や祖母について料理を覚えたという人は、すでにまれな存在でした。だしの取り方、調味料の使い方も知らなくて当たり前だし、女性はどんどん忙しくなって、料理へのハードルは高まるばかり。だからこそ、誰でも簡単においしく作れる、作りたいと思えるレシピをとことん追求しました」
今回教えてくれた「ねぎ豚」は、川津さんの著書『100文字レシピ』で、読者アンケートの〝作ってみたい料理〟第1位になったもの。初出から20年以上たったいまも、新たなファンを生み続けている傑作レシピです。
「鍋の大きさに合わせて切ったねぎに、豚バラ肉をのせ、醬油と紹興酒と水を1対1対2の割合で注ぎ、蓋をして1時間半煮るだけ。よく『不安になるほど簡単』と言われますが、大丈夫。恐れずトライしてください。ねぎの〝座布団〟の上で蒸された豚肉はとろりと柔らかく、キャラメル色になったとろとろのねぎも、ごちそう級のおいしさです。
ゆで卵を足してもいいし、甘みが欲しい人は煮汁と一緒に氷砂糖を入れても。紹興酒を日本酒に変えれば、和風の味わいになります。ねぎの水分によって煮汁の量が変わってくるので、1時間煮たら様子を見て、煮詰まっていたら適宜水を足してください。いつか私の存在が忘れ去られても、こうしたレシピが後の世に残ってくれるのならば、料理家冥利につきます」
福岡県出身。世界文化社、オレンジページで編集者として働き、独立後は、栗原はるみの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛け、料理家としても活躍。『100文字レシピ』シリーズ(新潮文庫)など著書多数。写真は、20代の頃に愛読した『朝日百科 世界の食べもの』(朝日新聞社)。米国「All-Clad」のステンレス鍋やフライパンは、長年の愛用品。
2023年『美ST』1月号掲載
撮影/須藤敬一 取材/伊藤由起 編集/小澤博子
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