女優・木村多江さんのお味噌汁|野菜を学んで本当の贅沢を知りました

女優さんはその道のプロフェッショナル。 何事も演じる人になり切るために「極める」能力を持つ人です。野菜ソムリエの資格を持つ女優・木村多江さんの美しくなる腸活みそ汁の作り方を教えてくれました。

野菜を学んで本当の贅沢を知りました

教えてくれたのは……女優 木村多江さん(50歳)
お味噌汁は、口にするとほっと心が落ち着く家庭の味。どんな体調でも食べられるあっさり味噌汁もあれば、野菜やお肉を豊富に、それ一杯で栄養価も満足感もピカイチなごちそう味噌汁まで、アレンジは自在で手軽。毎日家族の誰かが作っています。おまけに食物繊維と一緒に摂ると腸内環境がアップ。肌のトラブルがあまりないのは味噌汁のおかげかも。野菜ソムリエの資格取得は、結婚を機に主人の実家、山形から届く食材で旬のものをいただく豊かさを知り、家族の健康を願うようになったから。先日筍を収穫したのですが、旬のものを家族と収穫する楽しさ、採れたものをすぐ食べる贅沢さは格別。道の駅で野菜を手にして生産者に感謝する気持ち、知らなかった野菜の味の違いを知るなど、些細なことにも喜びを感じています。

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《Profile》
日本のTVドラマ、映画、舞台、CMに欠かせない演技派女優であり、初主演映画『ぐるりのこと。』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞はじめ、幅広い受賞歴。私生活では、野菜ソムリエ、日本舞踊師範の資格を持つ、多彩な才能の持ち主。

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1:木村多江さんの定番のお味噌汁

【材料】(2人分)
大根・・・1/8本
合わせ出汁・・・400ml
味噌・・・大さじ2
油揚げ・・・1/3枚
わかめ・・・2つまみ
万能ねぎ・・・2つまみ
※トッピングとしてわかめ、油揚げ、ねぎ

【作り方】
① 大根は細い千切りにする。
② 鍋に合わせ出汁、大根を加え柔らかくなるまで煮て、油揚げを加え、沸騰したら火を止め、味噌を溶く。
③ 椀にわかめを入れ、2 を入れ、万能ねぎをのせる。
●木村さんのワンポイントアドバイス
家族がもりもり食べる大根の味噌汁。大根は消化酵素のジアスターゼが豊富で胃腸に優しく、食欲不振や体調不良時にもオススメ。味噌は山形から麹歩合多めを購入。深い旨味が特徴です。

お味噌汁作りのポイント

昆布と削り節で合わせ出汁。昆布を水から煮出し、沸騰したら取り出し削り節を入れ、沈むまで5~6分置き、漉します。忙しい時は出汁パックで無理なく。京都福島鰹の「ふしのだし」はオススメ。
大根は10cm幅に切ったものを縦に薄くスライスしてから細切り。繊維を切らないので、火が通った大根もシャキシャキした歯応えに。
味噌は具に火が通ってから、火を止めて最後に入れます。味噌漉しは使わず、お玉から溶き入れることで、味噌の風味や麹の食感と旨味を豊かに味わえます。

2:根菜たっぷり豚汁

【材料】(2人分)
豚バラ薄切り肉・・・100g
大根・・・1/10本
にんじん・・・1/4本
ごぼう・・・1/4本
里芋・・・1個
かぼちゃ・・・1/8個
こんにゃく・・・1/4枚
しめじ・・・1/3パック
厚揚げ・・・1/4枚
合わせ出汁・・・600ml
味噌・・・大さじ3〜4
長ねぎ(薄い輪切り)・・・適宜

【作り方】
① 大根、にんじんはいちょう切り、ごぼうは斜め薄切りにし水にさらし、あくを抜き水けを切る。かぼちゃは3cm角に切り、里芋は厚めの半月切り、こんにゃくは薄切り、しめじはほぐす。豚バラ肉は3cm幅に切り、さっと湯通しして脂を抜く。厚揚げは油抜きし、横半分に切り7mm幅に切る。
② 鍋に合わせ出汁、根菜類、こんにゃく、厚揚げを入れ火が通ったら、しめじと豚バラ肉を加え、沸騰したら火を止め、味噌を溶く。お好みでねぎをのせる。
Point:豚バラ肉は、湯通しし余分な脂を落とし、最後に味噌汁に入れます。コクがあるのに重たくなりすぎない仕上がり。
●木村さんのワンポイントアドバイス
多種の根菜にきのこ類、緑黄色野菜、豆腐製品に良質な脂を含む豚肉で、美肌にも腸活にも効果的ながら、生活習慣病も予防してくれる万能栄養選手です。満足感が高いのでダイエット時にもオススメ。

3:季節野菜の粕入りお味噌汁

【材料】(2人分)
月山筍(or姫筍)・・・5本
豚バラ薄切り肉・・・100g
厚揚げ・・・1/2枚
合わせ出汁・・・500ml
味噌・・・大さじ2 1/2〜3
酒粕(ペースト状)・・・大さじ1〜2
万能ねぎ・・・適宜

【作り方】
① 月山筍(または姫筍)は下茹でし、斜めに4等分に切る。厚揚げは横半分に切り、7mm幅に切る。豚肉は3cm幅に切り、さっと湯通しする。
② 鍋に合わせ出汁と月山筍を入れて沸騰させる。厚揚げ、豚肉、酒粕を加えて再度沸騰させ、火を止めて味噌を溶く。お好みで万能ねぎをのせる。
Point:酒粕はアミノ酸やビタミンB豊富な発酵食品。溶けにくいので、ペースト状がない場合は、酒でふやかし溶かして。
●木村さんのワンポイントアドバイス
初夏に旬を迎える月山筍。山菜類のえぐみはデトックス効果あり。採れたての筍なら茹で汁が出汁にも。筍、豚肉、厚揚げ、酒粕の相性が抜群。酒粕は美肌や腸活にもよく、旨味もアップ。

4:10種の具材入り!納豆汁

【材料】(2人分)
ひきわり納豆・・・1パック
大根・・・1/10本
にんじん・・・1/4本
ごぼう・・・1/4本
里芋・・・1個
油揚げ・・・1/4枚
高野豆腐・・・1枚
芋がら・・・1本
豆腐・・・1/4丁
なめこ・・・1/4パック
こんにゃく・・・1/4枚
三つ葉・・・適量
合わせ出汁・・・600ml
味噌・・・大さじ3〜4

【作り方】
① 高野豆腐は水で戻してから何回か繰り返し水けを絞り、横に3等分し、2mm幅に切る。ごぼうはよく洗い、包丁の背で少しこすり、皮は残してささがきにして水にさらし、あくを抜き水けを切る。大根、にんじんは細切りにし、里芋は丸の薄切りか大きければ半月切りにする。芋がらは水に戻して揉み洗いし、縦に半分に切り細めに切る。なめこはさっと洗い、水けを切る。こんにゃくは薄切りにする。
② 鍋に合わせ出汁、大根、にんじん、ごぼうを入れ、沸騰したら里芋を入れ、弱めの中火で柔らかくなるまで煮る。
③ ②の火が通る前に油揚げ、高野豆腐、芋がら、細かいさいの目に切った豆腐、なめこ、ひきわり納豆加え、再度沸騰したら火を止めて味噌を溶く。上に三つ葉を飾る。
Point:10種の具材から出汁がたっぷり出て、合わせ出汁を使わなかったとしても美味しくなる&パワー味噌汁に。
Point:里芋は丸の薄切りか半月切りにし、大根、にんじん、ごぼうに火が通ってから鍋に加えると崩れにくくホクホク。
●木村さんのワンポイントアドバイス
山形では七草粥の代わりに食す風習がある納豆汁。アントシアニンや不溶性食物繊維、カルシウム、鉄など栄養抜群な芋がらをはじめ、豊富な具材で健胃効果アップ、発酵力も高くとろりとして温まります。

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2021年『美ST』7月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メーク/佐藤 優 スタイリスト/成子美穂 フードスタイリスト/上島亜紀 取材/金子美智子 編集/漢那美由紀
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