HEALTH

日常に潜む【疲れ】をためこまない新常識と疲労解消法

40代50代になると、「忙しくても夕飯はちゃんと作らなきゃ」「新年会ではお付き合いでアルコールを飲まなきゃ」など常識にとらわれがち。でも考え方を変えたら疲労をためなくて済むかも!脳科学・漢方医学の視点から、疲れをためない新常識を教えてもらいました。翌日に疲れを残さない、着るだけで疲労回復できる「リカバリーウェア」にも注目です。

『寝ても疲れが取れないし疲れてるのに眠れません』

▶︎▶︎着るだけで疲労回復できる「リカバリーウェア」が売れに売れているとか!

以前はアスリートの筋肉や関節をサポートするイメージだったリカバリーウェア。コロナ禍の〝在宅勤務疲れ〟で注目を浴び、着るだけで血流を促し安眠や疲労回復を促す非着圧タイプの市場が拡大。モデル着用分は、一般医療機器として届け出られたパジャマで、体温の輻射により生地にコーティングした鉱石が発する遠赤外線で副交感神経に作用します。温暖3重ガーゼパジャマ ¥26,400(HLコーポレーション)

1:微弱な遠赤外線が副交感神経に作用

特殊繊維で血流を促すブランケット。ひざ掛け、ポンチョ、ボレロ、巻きスカート風と4WAY。コットンマルチパイルケット 幅60cm×長さ140cm ¥17,600(HLコーポレーション)

2:ゆるフィットで温め足先の血流を促進

ふくらはぎ部分ケアに特化し血流を促進して足の疲れやむくみを軽減。更年期の冷えにも良さそう。ケーブル編レッグカバー 縦43cm×口幅10cm ¥6,600(HLコーポレーション)

3:近所のイオンかECで購入できてコスパ◎

遠赤外線の作用で温熱効果をもたらし着衣部分の血行を促進。セリアント ウェア スムースシャツパジャマ ¥6,380(トップバリュ)医療機器届出番号:11B1X10025687801

4:着けている方が楽なおうちインナー

着るだけで休養と体のリカバリーをサポート。ギャザリングブラ ¥7,480、ゴムなしボディーショーツ4分丈 ¥7,480(ともにVENEX)

▶︎▶︎寝室に朝日が入るようにすれば自然な目覚めに

【漢方医的には】日照量と日の出の時間の関係で、冬は夏より30分位長い睡眠が必要。睡眠時間が不足しがちな冬の方が眠さや疲れを感じやすいの。23時までに寝て、日の出を感じながら起きるとスッキリ目覚めるわよ。(堀ママさん)

【脳科学的には】眠りに導くメラトニンの分泌条件は、網膜に無駄に光刺激がないこと。寝覚めにだるさを感じたら、しばらくの間、22時過ぎには、携帯電話を触らないようにしましょう。翌日には違いがわかりますよ。(黒川さん)

メラトニン分泌が始まっていい感じに眠くなってトイレに行ったら照明が明るすぎて分泌停止、眠れない…ということも。足元に優しい光の人感ライトを置き夜はそれだけ。眠りを覚醒することなく用が済ませられます。当然寝室スマホは控えて。

『受験生がいて疲れます』

▶︎▶︎脳の脂の半分はコレステロール。「完全脳食」の卵をどうぞ

【脳科学的には】コレステロールは脳の神経信号減衰を防ぐ脳活性の立役者。健康信者には宿敵のように毛嫌いされますが、疲労型の不登校児の多くに低コレステロール症が見られるよう。卵は脳に必要な栄養素をビタミンC以外すべて含みます。脳がうまく働いていないなと思ったらぜひ食べてください。年末の多忙期には一日2〜3個食べてもいい。生卵をカップで混ぜ熱々のだし汁(かつおやあごだしには脳に必要な動物性アミノ酸もたっぷり)を注ぐだけの卵スープは超簡単。塩で味を調えてどうぞ。(黒川さん)

『夫に疲れます』

▶︎▶︎夫婦で若返る夕食断食はいかが?男性脳への先回りも有効です

【漢方医的には】夕食を食べたくないくらいクタクタなときは無理せず夫を巻き込んで夕食断食なんてどう?食べないことで疲労を取り除く臓器である肝臓も休まるの。食後に腸から吸収された栄養は肝臓を通って全身に回るから、食べないことで肝臓の負荷が下がって、疲れが楽になりやすいのよ。(堀ママさん)

【脳科学的には】狩りをしてきた男性脳は事が起これば心配したり優しい言葉をかける間もなく、素早く動き命を守ってきました。半径3m以内には目がいかず共感が苦手。察することができない夫は愛ではなく察する学習が足りないのです。例えばあなたが風邪をひいた時こそ期待が高まる分、絶望しがち。優しくしてほしいなら「風邪ひいたみたい。何だか心細いから早く帰ってきて」「夕飯もよろしく。私はかき揚げうどんが食べたい」と、明確に伝えるしかありません。(黒川さん)

『年末・年始のイベントで疲れました』

▶︎▶︎どうせリモートなら、肝臓を労るチキンスープで乾杯はどう?

【漢方医的には】肝臓は全身の巡りをコントロールする管制塔だから、疲れているときこそ飲酒は控えて労って。肝臓は一番血を蓄えている臓器で、血が足りなくなるとダメージを受けやすいの。鉄分、タンパク質が豊富で、薬膳的に血を増やす一番オススメな食材が鶏肉!特に骨付き肉を20〜30分煮込んだチキンスープ推しよ。(堀ママさん)

ニット¥24,500(ナイスナイス モーメント/MIC)その他、スタイリスト私物

『寒いし更年期だしで疲れます』

▶︎▶︎足は冷えるのに頭は火照っていませんか?下半身を温めて

【漢方医的には】更年期疲れは冷えよ。のぼせがある人は上半身がのぼせていて下半身が冷えているの。ショウガやトウガラシで温めようとすると逆効果!地中で育つ里芋、山芋、人参、ゴボウなど根菜類で体の内側から温めてね。内腿の膝から指3本分上にある血海というツボが血流改善に良いので、集中してしっかり押してみて。(堀ママさん)

感性リサーチ代表。AIエンジニア研究を基に男女の脳の違いを温かく解説した書籍は社会現象にも。10月末刊行の新刊『母のトリセツ』(扶桑社刊)も必見です。

出雲大社参道で100年続く老舗漢方薬局4代目。柔らかなオネエ口調のインスタはフォロワー22万人超。近著に『自分を傷つけながら生きるなんて、あんたどれだけドMなの?』(ダイヤモンド社刊)。

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2022年『美ST』1月号掲載
撮影/須藤敬一(人物)、草間智博(静物) モデル /小畑由香里、田村 元 ヘア・メーク/KIKKU スタイリスト/菊地ゆか 取材/佐藤理保子、菊池真理子 編集/矢實佑理

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日常に潜む【疲れ】をためこまない新常識と疲労解消法

2025年1月号

2024年11月15日発売

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