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【40代のモヤモヤ】実は心の病じゃなかった!意外な4つの原因

なんだか心がもやもやざわざわする……。「これはもしかして、心の問題?」と思ったところ、その原因が他にあったというケースもあります。体の変化で不調が現れやすい更年期。実際に40代から多く起きている4つの原因の体験談も参考にしてください!

CASE1:肩こり、首こりが原因だった!

5年くらい前に急に心に不安を感じるようになりました。仕事のキャパを超えて十分な睡眠や休息をとっていなかったことが原因なのか、「これは絶対に何か問題があるんだ」と、仕事場近くの心療内科を探して受診。しかし、診断の結果は、「肩こりの悪化により血流が悪くなり、頭に血が回ってないのが原因ではないか」と言われました……。「心の問題ではなかった!」とさっそく血流改善の漢方薬を飲み、週に3回以上ホットヨガにも通ったところ、肩こりも、心のざわつきも治ってきました。毎日湯船に浸かる、マッサージをする、24時前には眠ることを心掛けています。

20代後半に起業し、コスメなどの開発・販売を手掛けている。夫と長男、長女との4人家族。子育てしながらフルタイムで働く、いわゆるバリキャリママ。

CASE2:甲状腺ホルモンが原因だった!

子どもの頃から心が落ち着かない経験はありましたが、40代に入ってから背中におばあちゃんがのっているかのような疲労感に襲われ、43歳でその症状が最悪な状態に。倦怠感がひどく、いくら寝ても眠い。「睡眠に問題が?」と思い、睡眠改善サロンへ。ゆるやかに改善されたものの、集中力が続かない、やる気が出ないという症状は続き、45歳の時に婦人科で受けた血液検査で甲状腺ホルモンに異常があることがわかり、橋本病と診断。「自分はなまけものではなかった、病気のせいだった」とわかって、気持ちが晴れ、過剰な心配をしなくなって楽になりました。

大学卒業後、雑誌編集者として約25年、不規則な生活を送りながらも「健康こそ最高の美容」をモットーに体の中からケアを心掛けている。腸活がライフワーク。

CASE3:出産で女性ホルモンの激変が原因だった!

39歳から不眠、疲れ、頭痛、腰痛、首痛に悩み、40歳になるとそれに増して気持ちもゆらぐようになってきて、精神的に不安定ぎみの毎日を過ごしていました。整体に通って施術をしてもらうと、不調は一時的によくなるのですが、授乳や抱っこの影響もあってすぐにまた元の状態に。体の不調も気持ちもぐらぐらしていました。友人から「それって出産が原因じゃない?」と言われて調べてみると、出産による女性ホルモンの激変で、不安感などが出ることがあるとのこと。できるだけ睡眠をしっかりとることと、お風呂にゆっくりと浸かることが何よりのケアになりました。

元航空会社客室乗務員、秘書を経て2017年に結婚。長男3歳・長女8カ月・夫・7歳の猫と暮らす。親子で某赤ちゃん用品CM、親子服飾モデルとしても出演中。

CASE4:更年期で女性ホルモン減少が原因だった!

スケジュールが立て込んで忙しくなるとすぐ表情に出てしまい、周りからも「大丈夫?」とよく聞かれるようになり、50代になってから疲れも顕著に出るようになりました。もやもやざわざわどころか、「明日世界のすべてが終わってほしい」くらいの気持ちに落ち込んだこともありました。ここ数年、こんな気分になりやすいので、「これって心の病気なのかも?」と心配したところ、年相応の更年期の症状のようで、少しほっとしました。山奥の温泉で湯治をしたり、1週間くらい南の島へ行って美味しいフルーツを食べながらリトリート。体と心を緩めることが大事に。

藤田陽子さん 美容家(54歳)

結婚を機に渡米してニューヨークでファッション業界でのキャリアをスタート。40代で自信のひどい肌荒れ経験から美容家に転身しオリジナル基礎化粧品を開発。

心と体の関係について伺いました▶︎▶︎

「中医学では女性は7年周期で体が変わると考えるので、42歳あたりから変化が起こりやすくなります。特に五臓の考え方のうち、腎(ホルモン分泌にも関与)や肝(自律神経を司る)が弱り、血虚(血の不足)や陰虚(体を潤す力の不足)が進むと、感情の処理がうまくできなくなり、イライラや不安感、心のゆらぎが起きると考えられています」(栗本先生)「首・肩こりなどの血流の悪化は冷えにつながり、自律神経が乱れることもあるので、巡りをよくする工夫や、脳にダイレクトに作用するアロマを使った芳香浴やマッサージが効果的。不安感や無気力にはラベンダーやイランイランもお勧めです。また大豆、米、じゃがいも、卵、鶏肉、レーズンなども不安感や無気力をもたらす気血不足に効果的な食材です。運動や睡眠の不足など生活習慣に問題がある場合もあるので、規則正しい生活を心がけ、長引く不調は病院で検査を」(有藤先生)

(社)日本フェムテック協会常任理事、(社)日本鍼灸協会理事、北海道科学大学特別講師。フェムテックの普及を。著書に『うるおいの膣レッチ』(光文社)等。

中医アロマセラピスト、漢方薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師。漢方とアロマセラピーの融合を体系化し、精油ブランド開発を手掛ける。7歳女児のママ。

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2023年『美ST』4月号掲載
取材/西岡直美 編集/小澤博子 ©︎PIXTA

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