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日本では夫婦の半数以上がセックスレスだといわれています。専業主婦の東子さん(仮名・39歳)も、夫で機械製造業の経営者・鉄さん(仮名・38歳)と、性交渉がなくなっておよそ1年半。本音を言えば、1歳の双子の娘たちの育児に疲れて「それどころではない」というのが実感だそう。ただ最近は「別の意味でのヤキモキした気持ち」に悩まされているといいます。
東子さんはもともと、鉄さんの会社で事務員として働いていました。入社当時の鉄さんは妻子持ち。東子さんとは授かり婚だったこともあり、周囲から「略奪愛では」と誤解されることが悩みの種だといいます。
「私との交際は、前の奥さんとの婚姻期間とは重なっていません。入社した頃にはすでに別居していましたし、交際を始めたのは離婚後です。離婚して寂しかった男性と彼氏と別れて寂しかった女性が飲みに行ってくっついただけのよくある話です」
鉄さんは離婚理由を「性格の不一致」としか語らず、詳しくは話したがらないそう。ただ、今は別の男性と再婚している元妻との間の息子とは、年に数回会っているといいます。
「親権は元奥さんにあります。面会の条件が『親子3人で会うこと』だそうで、ファミレスなどで家族のように過ごしているようです。私との間の双子の娘もかわいがってくれますが、元高校球児だった夫は、野球がうまい息子が自慢みたいですね」
「後妻というと、前妻より年下というイメージがありませんか? うちは逆で、前妻は私より10歳も年下です」
年の差婚だった前妻は「ギャル風の明るいタイプ」で、夫婦仲の良い時期もあったと義姉から聞いているそう。ただ、鉄さんの酒癖やキャバクラ・スナック通いが原因で衝突が絶えず、最終的に彼女が実家に戻り離婚に至ったといいます。
「夫は未練があったみたいですが、前妻はすぐ再婚したそうです。若さもあって、切り替えが早かったのかもしれません」
鉄さんは現在も付き合いで夜の店に行くことはあるものの、酒癖は離婚時に受けた減酒プログラムで改善。
「私は地味なタイプですし、年齢も夫より1歳年上。義姉は『年上の奥さんは金のわらじをはいてでも探せ』って言ってくれますけど……現実は、双子が生まれてからレスです」
今は娘たちに手がかかり、夫の行動に目くじらを立てる気にもならないといいます。
「遊びの浮気なら知らなければいいかなとも思います。正直、私自身ももし自分が浮気をしたら、バレなければいいと思ってしまうかもしれない。男女ともに同じ人を何十年も好きでい続けるなんて難しいですよね。それより専業主婦として不自由なく子供を育てられることのほうが大事です」
そんな東子さんの胸に引っかかっている言葉があります。
「義姉が以前、『前の奥さんは長男を産んだあとに2回流産していて、そのストレスもあったのかもね』と話していたんです。弟のケア不足を言いたかっただけだと思うんですが……」
その言葉から、東子さんの中に別の思いが芽生えました。
「つまり『出産後も夫婦関係はあった』ということですよね。それが、トゲみたいに残っていて」
キャバクラ通いや浮気の可能性には無関心でいられても、「前妻とはどうだったのか」と比較してしまう気持ちだけは消えないといいます。
「年齢も状況も違うし、単純に比べられないことはわかっています。でもどこかで対抗意識があるんだと思います。遊び相手ではなく、『彼の子供を産んだ正式な妻』だった女性には無意識の嫉妬があるのかもしれません」
義姉や義理の母はときおり、前妻とその息子のことを話題に出すことがあるそうです。
「私は、子供が幼稚園に入れば会社の仕事を手伝うつもりです。もしかして仕事的にも社会的にも『ちょうどいい妻』として選ばれただけなんじゃないかと考えてしまうんです。セックスの有無よりも『誰かと比べられているかもしれない』という立場のほうが、ずっと気になります」
※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA
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