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日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。テレビ局勤務の真里美さん(仮名:55歳)も、夫婦間の性交渉は「21世紀になってからはとった記憶がない」と話します。外資系アパレルメーカーに勤務する夫の雅治さん(仮名:58歳)とは結婚29年目。真里美さんは今でも月に2回はパーティーや飲み会に繰り出す現役の夜遊び好きで、夫の雅治さん以外の彼氏もいたことがありますが、「さすがに更年期を迎えてからは同世代のパリピ風の遊び方についていけないことがある」と話しています。
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「同世代の元祖港区女子な友達もだいたい夫とはセックスレス。セカンドパートナーがいますよ。今の遊び仲間は30年前から変わっていません。私は昔、ITベンチャーで働くかたわらで六本木のホステスをしていました。ITベンチャーのほうの社長が今で言うパリピで、よく飲みや遊びに誘われたんです」
当時の会社は六本木にあり、元ホステスや元モデルなど「社長の顔採用」の20代が多かったとのこと。
「1996年ごろなんですが、パーティーをする場所はクラブではなく、もう少し大人の隠れ家のような場所。地下が大きな個室になっている代官山のレストランとか、誰かの家のパーティールームとか。ときにはメンバーの女の子のご実家が所有する葉山の別荘のこともありました」
「ワインの会」「外資証券のメンバーの海外赴任壮行会」「タワーマンションのゲストルームでモノポリー選手権」など、趣向を凝らした催しが行われていたんだとか。
「女の子たちの多くは、別のITベンチャーの役員の男性に集めてられていましたね。だいたい30歳くらいまでのかわいい女の子で、実家がそこそこ太いか、本人がブランド職業に就いている子が多かったです。『ちょっと育ちがいいかわいい子集めてよ』みたいなオーダーだったんじゃないですか? 女の子はタダでおいしいものが食べられるし、独身の医師やIT社長なんかが多かったので割とにぎわっていましたね」
そんな遊び人グループも、いつの間にか結婚や就職で抜ける女の子が増えていったそうです。それで自然消滅するかと思いきや、「コアメンバー」は定期的に集まって飲み続けていたそう。
「異業種の有力者が集まるコミュニティはなにかと便利なんですよ。ストレス解消にサクッと騒げるし、ちょっと気持ちが華やぐイベントも慣れたもの。仕事の上でも『産婦人科のお医者さん取材したいけどいない?』『いいよ、宣伝になるし』みたいなつながりがあると役に立つ。男性メンバーは、若い子がいる飲み屋さんにも当然行ってるでしょうけど、気楽に『旧知の同世代女性と飲みたい』みたいな日もあるんじゃないですか?」
若い子をチヤホヤして自分の老いを実感するより、青春時代の女友達と遊びたい夜もあると、真里美さんは元カレの美容外科医に切々と語られたことがあるそう。
「ここ20年は我々も遠出が疲れて近所の港区飲みが多いので、半ば冗談で自分たちを『港区女子』と言っています。夫?夫も昔は来てくれましたけど、最近は週末農業にどっぷりですね。米作りにハマっているんです。たぶん、かわいくて若い農業女子がいるんですよ」
ちなみに真里美さんも40代のころ、夫の雅治さんの浮気相手が妹分のような後輩だったことから、ショックのあまり元カレの美容外科医と復縁したことがあるそうですが、自然消滅して今は友達だそうです。
真里美さんの「ミドル世代港区女子」仲間の中で、半分以上の女性には夫以外のパートナーがいるといいます。多くはただの飲み会ですが、ときに既婚者同士の合コンになることも。
「この前参加したクルージングパーティーはいつにも増して露骨で、出席した女友達はみんな年上彼氏と来ていました。だから『真里美もパートナーがいないと気まずいよ』と言われてしまって。しかもいつもの男性メンバーだけじゃなく、合コンみたいに既婚おじさんゲストが20人も。直前に欠席するのも悪いので、息子を連れていきました」
真里美さんの息子は28歳。元モデルで、今は友達と古着屋を営んでいるんだとか。
「もともとラグジュアリーな路面店のドアマンをやっていて、母親から見ても見栄えがいい子なので、ちょうどいいと思って連れてっちゃいました。おじさんたちは表向きは柔和でも、後でSNSの鍵垢で『派手なおばちゃんが若いツバメを連れてきた』と悪口を言われていたと聞きましたが、気にしません」
セックスレスでも気にならないし、夫の浮気も深追いしない。今は彼氏はいらないという真里美さん。
「ただあの頃の六本木の熱気を共有した仲間とは、たまに飲みたいんですよ。男でも女でもいいけど、みんなでワイワイがやっぱり楽しいですね。ちょっと贅沢して、着飾って、しわが見えない薄暗いムーディーな飲み屋で集まって。みんな老眼なので、たいして変わっていないみたいに錯覚できるし、一瞬だけ壮年期にタイムスリップしたみたいで、エネルギーが補充できるんです。人生100年時代、まだまだ働くには、そんな時間も必要です。夫にとってはそれが農業なのかもしれませんね」
※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA
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