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47歳妻と52歳夫、地元にUターンしたらセックスレス解消!イチャイチャお祭りデートも、恋人気分に戻れた理由とは

日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。フリーランスのWebデザイナー・牧子さん(仮名・47歳)と、大手IT企業を離職してフリーランスのエンジニアとして働く夫の承太郎さん(仮名・52歳)も、3年ほど性交渉がありませんでした。しかし、都内のマンションを売却して都市近郊のいわゆる「トカイナカ」に引っ越したところ、「なんとなくレスが解消した」そう。その理由を牧子さんは「地元のコミュニティに染まったせい」と分析しています。

マッチングアプリで出会った動物好きな伴侶との晩婚

「私たちは初婚同士ですが、晩婚でまだ結婚5年目。私は20代後半から母親の介護をしていて、夫には障がいのある兄弟がいます。それぞれ施設で暮らしていますし、若い頃だって結婚をできないことはなかったと思うのですが、忙しい日常の中で時間をつくるほどの強い結婚願望がなかったんだと思います」
そんな2人が出会ったのは、真面目な交際を推奨するマッチングアプリ。
「私は、10歳年下の弟が結婚して幸せそうなのを見て、ふと結婚したくなったんです。夫は、マッチングアプリの仕組みを知りたいという興味本位だったみたいです。私も夫も犬や猫が好きで、会話は盛り上がり、結婚を前提に付き合うことになりました」

夫婦揃ってフリーランスに。保護動物とともに在宅仕事をしながら暮らす

結婚当時、牧子さんはWebデザイナーとして制作会社で働いており、承太郎さんは大手IT企業に勤めていました。
「私はもともと50歳にはフリーランスになりたいと考えて人脈を広げていましたが、結婚を機に足が1本曲がらない猫と、片方の目が見えない犬を引き取ったタイミングで完全在宅のフリーになりました。なるべく体調に気をつけてあげたかったんです。夫はというと、結婚当時から正社員として働くほかフリーの仕事も受けていましたが、少しずつフリーの仕事が増えていきました」

そんなころ、承太郎さんの職場で早期退職者の募集があり、そのタイミングで退職金をもらってセミリタイア。フリーランスとして独立します。
「仕事は2人とも順調でした。夫婦単位では会社員時代より手取りは多いです。2人で同じ税理士さんにお願いして、せまいマンションで机を並べて仕事をしていました。けれど、365日一緒だと同僚みたいな雰囲気になってきてしまって。性交渉は1年ちょっとで自然消滅しました」

レスになったのは「楽なほう」を選んでいった結果

承太郎さんに家で日本酒を飲む趣味があったことも、セックスレスを加速させたのではないかと考える牧子さん。
「夫は家の壁におもしろい日本酒のステッカーを貼っているような日本酒好きで、特に家飲みが好き。私はワイン派ですが、仕事が終わったらイチャイチャするより、仕事の愚痴やアイデアを話しながらお酒を飲んでベロベロに」
とにかく楽なほう、タイパやコスパがよいほうに流され、気がついたら性交渉をするということにもエネルギーを向けなくなったと振り返ります。
「酔って性交渉が成立する年齢でもないし、どちらかというと食欲、酒欲のほうが強くて、まぁ自然と“仲の良い同僚”みたいな関係になりましたね」

2匹目の犬を迎えるタイミングで移住をすることに

そんなころ、2匹目の若い雑種犬を引き取らないかと打診されたという牧子さん夫婦。
「柴犬の血が入っていそうな元気な子。それまでは夫の持つ1LDKのマンションで、雑種猫と小型雑種犬と夫婦で住んでいたのですが、東京の地価も上がっているタイミングだったので、思い切って売却して夫の地元の千葉に引っ越すことにしました」
承太郎さんの地元は東京駅まで1時間弱。少し歩けば見渡す限り田畑が広がる「昭和・平成のニュータウン」。
「駅徒歩圏内でスーパーもコンビニも多く、車はほとんど使わず暮らせますが、我が家は動物がいるので、駐車場付きの一戸建てを探しました。奇しくも、夫の知る80代のご夫婦がサービス付き高齢者向け住宅に引っ越すことに。お2人が住んでいた築40年の家はハワイの家みたいなモダンな平屋で、10年前に水回りもリノベーション済みでした」

広い庭、バルコニー。そして徒歩で行けるファミレスとコンビニがある一方で、家の真裏にはうっそうとした雑木林。さらにちょっと歩けば大きな公園と落花生畑も。
「家から出ない猫はともかく犬には理想的な環境でした。そこの奥様は『うちに昔いた猫は庭に放していたわよ』とおっしゃっていましたね。令和の猫なのでさすがにそれはできませんが、お気持ちはわかるくらいいいお庭でした」
まずは預貯金で物件を購入して引っ越し、空になったマンションもほどなくして売れたそうです。

地域のイベントに誘われ「大人だけで外で遊ぶ時間」が東京にいた頃の倍以上に

「引っ越して驚いたのが、夫の地元の仲間たちが何人も地元に居をかまえていたこと。地元に家を建て、千葉の企業で働いたり、農業などの家業を継いだりしている友達夫婦が、お祭りやイベントのたびに遊びに誘ってくれるんです」
花火大会に、バーベキュー大会、そば打ちの会、カラオケ大会や、とくに理由のない飲み会まで。
「地元の50代夫婦は本当に飲むのが好きな方が多くて。お子さんがいる方も多いのですが、実家に預けやすいからか飲みに行けるんですよね。農家でもある地主さんが副業で飲み屋さんをやっていたりして、みんな顔見知りです。大人だけで遊ぶ時間が東京にいた頃の倍以上に増えました」

それまで牧子さんは、東京のほうが夜遊びの機会が多いと思い込んでいたとのこと。
「でもそれは若いころの話ですよね。40代の会社員のころは、歓送迎会があってもみんな子供の受験やら副業やらで忙しくて、二次会もなくサクッと帰る大人が多かったんです。フリーになってからは家飲みばかりでした。それに都内にいるとき、私の周りには夫婦で飲み会に参加するという文化がありませんでした」
千葉に引っ越してからは、同級生同士の夫婦も多く、家族単位で祭りや飲み会に参加する人を多く見かけるそう。
「それで、高校時代のカップルみたいに『お、お前んとこは相変わらず仲いいなー』とかそんなノリもあるんです。なかには『うちのママ(奥さん)は成田空港で働いてて、その制服姿に惚れたんだよね』なんてのろけるご主人もいて。シンプルに生活を楽しんでいるんですよね、みなさん」

性欲というよりも…「土着の風習になじむ」ことでレス解消

さすがに飲みの席でキスをしたりする夫婦は同世代では見ないそうですが、花火大会では肩にもたれかかったりする姿を見かけるなど夫婦の距離は近いそう。
「うちは夫が運転担当なので、花火やイベントのときはお酒を飲みません。私のほうがお酒が入って夫がシラフだと、つい雰囲気に飲まれて私も夫の肩に頭を乗せたりして。夫も友達に『奥さん、かわいいな。お前は昔から背の小さい髪の長い人が好きだよな』とか言われて、まんざらでもない様子でした」
今年の夏には、花火大会の夜に久しぶりに性交渉が復活したそうです。
「性欲というより同調圧力みたいなものですかね。お祭りのときは、みんなカップル単位でベタベタして人混みで手を繋いで仲がいいんです。中高生カップルもいます。とにかく老いも若きも男女のデートが多くて。私たちも一応はカップルなので『土着の風習に合わせようか』みたいな」

自然とお互いについてのろける文化にもなじみ、アウトドア型になったという牧子さん夫婦。
「夫が冗談で自分をマイルドヤンキーと言っていましたが、地元の仲間のみなさんは学生時代から生活が地続きだからか、まだまだ現役感があります。あと、自然も多く生活がシンプルだと『朝起きて犬の散歩をして、仕事をして、お酒を飲んで、祭りの後はテンションが上がって男女で密着』みたいな流れで、シンプルに本能を大事に味わいたくなるのかもしれません」
最近は、東京にいた頃より支出は減っているものの、レジャーの頻度はかなり増えたといいます。
「性交渉の復活より『外で遊ぶようになった』ことのほうが劇的ですね。うちの地域は利便性は東京とそれほど変わりませんが、人との付き合いはやや濃厚。『まだ遊べる元気な体があるのになんで遊ばないの? みんなでワイワイしないの?』みたいな無言の圧があり、苦手な人には苦手かもしれません。私たちは今の距離感なら、むしろ人間関係がホットな感じがして気に入っています」

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

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