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【67歳ばあばのお弁当レシピ】ネパール式カレーの簡単ピタサンドの作り方

長年、料理の仕事に携わってきた〝ばあば〟のレシピには、知恵と工夫と愛情がいっぱい。あわただしい毎日を送る美ST世代に伝え遺したい、とっておきの美容弁当を教えてもらいました。

枝元なほみばあばの長生き弁当は「鶏とじゃがいものスパイシーピタサンド」

チキンカレーのチキンをほぐし、じゃがいものスパイス炒めに加えて、じゃがいもを軽く潰しながら混ぜ合わせ、トースターでリベイクしたピタパンにたっぷりと詰めます。カラフルなピクルスやパクチーを添えてもいいですね。

作り方は?

【材料】(6〜8人分)
▼チキンカレー
鶏もも肉……2枚
鶏手羽元……6~8本
A:カレー粉……大さじ2
A:おろしにんにく……大さじ1/2〜1
A:おろししょうが……大さじ1/2〜1
A:プレーンヨーグルト……3/4~1カップ
A:ケチャップ……大さじ2
A:はちみつ……小さじ1
A:レモン汁……小さじ1
A:塩……小さじ1
A:こしょう……少々
玉ねぎ……大2個
トマト……大2個
B:クミンシード……小さじ1
B:マスタードシード……小さじ1/2
B:しょうが……1かけ(千切り)
B:赤唐辛子……2本
塩・こしょう……各適量
カレー粉……適量
ガラムマサラ……適宜
油……大さじ3

▼ダル
赤レンズ豆(皮なし)……1カップ
玉ねぎ……1/4個(みじん切り)
C:クミンシード……小さじ1弱
C:コリアンダーシード……小さじ1/3
塩……適量
油……大さじ1

▼じゃがいものスパイス炒め
じゃがいも……6個(ひと口大に切る)
玉ねぎ……1/4個(みじん切り)
D:クミンシード……小さじ1弱
D:しょうが……1片(千切り)
青唐辛子……2本(小口切り)
パクチーの葉と根……適量(各みじん切り)
塩……小さじ1/3
ターメリック……大さじ1/2
油……大さじ1

▼つけ合わせ
温かいごはん……適量
デュカ(ミックススパイス塩)……適宜
好みのピクルス、パクチー……各適宜

【作り方】
① チキンカレーを作る。鶏もも肉は大きめのひと口大に切り、鶏手羽元と一緒にポリ袋に入れ、Aを加えてもみ込み、30分~ひと晩マリネする。
② 玉ねぎは薄切りにし、600Wの電子レンジで15分加熱。トマトは2cm角に切る。
③ フライパンに油大さじ3、Bのスパイスを入れ、中火にかける。スパイスから気泡が出てきたら、Cを加えて炒め、香りを引き出し、❷の玉ねぎを加え、強めの中火で15分ほど飴色になるまで炒める。
④ ❶の鶏肉をマリネソースごと加えて、炒め玉ねぎを絡め、❷のトマトの1/3量を加えて炒める。水4カップ(分量外)を加え、中火で20〜30分ほど煮る。
⑤ 残りのトマトを加え、ひと煮して、塩、こしょう、カレー粉を加え、好みでガラムマサラなどのスパイスを加え、味を調える。
⑥ ダルを作る。レンズ豆はさっと洗ってザルにあげておく。鍋に油とDを入れ、中火にかける。スパイスから気泡が出てきたら、玉ねぎを加えて炒め、しんなりしたら、レンズ豆を加えて軽く炒め合わせ、水4カップ(分量外)、塩ひとつまみを入れ、10~15分、豆が柔らかくなるまで煮る。最後に味を見て、塩で調える。
⑦ じゃがいものスパイス炒めを作る。鍋に油とEを入れ、中火にかける。クミンシードから気泡が出てきたら、青唐辛子、パクチーの根を加え、炒めて香りを出す。玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めたら、じゃがいもを加え、3分ほど炒めながら火を入れていく。塩、ターメリックを加えて馴染ませ、湯1カップ(分量外)を加えて蓋をし、10~13分ほど蒸し煮する。柔らかく煮えたら、パクチーの葉を加え、ざっと混ぜる。
⑧ 器にチキンカレー、ダル、じゃがいものスパイス炒めを盛り、ごはんにはデュカを振りかけ、好みでピクルス、パクチーを添える。

\ネパール式チキンカレー定食の完成!/

「いつも気づくと料理をしています。1人で書きものをする日も、台所を行ったり来たりしながら何か作ってる。農家の友人から次々と届く食材を、どんな料理にしようか考えるのが好きだし、それを人に食べてもらうのが大好き」

そう言ってにっこり笑う枝元さんは、みんなにおいしいごはんを作ってくれる人。大学卒業後に入った劇団では、役者兼まかない係として日々の食事を作り、生活の糧を得るために働いた無国籍レストランでも、料理家として独立してからも、たくさんの人たちのお腹と心を満たしてきました。なかでも、いちばん回数多く作ったのは、カレーだったとか。

「特に劇団にいたころ、安い材料で大量に作れるカレーは助かるメニューで、頻繁に作っていました。『大根とひき肉のカレー』とか、当時の定番メニューもいろいろあるのですが、〝遺言レシピ〟とするならば――私が『ちゃんとしたカレーが食べたいとき』に作る、王道のチキンカレーがいいかなって。ただ、それだけじゃさみしいから、コロナ禍以前によく旅をした、ネパールの定食『ダルバート』にならって、カレーと副菜、豆のスープ(ダル)に、ごはん(バート)、漬物を添えたスタイルで。

第1のポイントは、風味のベースとなるホールスパイスの香りを油に移すこと。焦がさないよう気をつけてね。第2のポイントは、旨みのベースとなる飴色の炒め玉ねぎ。前半は電子レンジの力を借りると楽です。あとは煮込むだけだから簡単。途中で塩レモンなどの発酵食を加えてもいいし、仕上げのスパイスもお好みで。ダルとじゃがいものおかずも同時進行で作って、出来立ての香りを楽しみながら召し上がってください」

食べ物という自然を料理し、分け合うことで私たちは生きている

神奈川県生まれ。劇団、無国籍レストランを経て、料理家として独立。国内外への旅から着想を得た自由な発想の料理が人気に。料理を軸に、農業支援、ホームレスの自立支援、フードロス問題にも取り組んでいる。近著に『捨てない未来――キッチンから、ゆるく、おいしく、フードロスを打ち返す』 (朝日新聞出版)。

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2022年『美ST』12月号掲載
撮影/須藤敬一 取材/伊藤由起 編集/小澤博子

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