【おすすめレストラン3選】滋味深いけど地味じゃないヴィーガンスイーツの世界

SDGsの観点からも注目されているヴィーガンフード。日本ではまだ少しハードルが高そうに見えるけれど、まずはギルトフリーなスイーツから取り入れてみては？食べるほどにキレイになれるかも！滋味深いけど地味じゃない、ヴィーガンスイーツの世界の魅力をご紹介します。

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美容と健康、環境への配慮から、プラントベース（植物由来）の食品や料理を選んで食べる人が増えている。特にスイーツは、罪悪感なく気軽に楽しめると人気。卵や乳製品を含む動物性の食品を使わずとも、十分においしく美しい、この秋注目のヴィーガンスイーツをご紹介しよう。「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の36階に位置する「オールデイダイニング オアシスガーデン」では、今年6月からヴィーガン仕様のアフタヌーンティーをスタート。その第2弾「オータム リーブス」は、目と舌で秋の恵みを満喫する〝食べるアート〟だ。スイーツプレートは、米粉を使った紅茶とイチジクのパウンドケーキ、キャロットオレンジケーキなどに加え、小さなかぼちゃやどんぐりを模した手の込んだスイーツ、落ち葉の色合いや葉脈まで繊細に表現したリーフチップ＆クッキーを飾ってリース仕立てに。セイボリープレートは、きのこや銀杏、さつまいも、カリフラワーなどの野菜をふんだんに使い、実り豊かな秋の収穫をイメージ。さらに、豆乳仕立ての栗のポタージュ、米粉のスコーンなど、充実した内容となっている。一部を除き、ほぼグルテンフリー・白砂糖フリー・五葷（にんにく、ねぎ、たまねぎなどの匂いや刺激の強い野菜）フリーと、体にやさしい配慮も。地上約180mのダイニングに降り注ぐやわらかな陽光のなか、心と体を満たすティータイムをゆっくりと楽しみたい。

Autumn Leaves 〜Vegan Afternoon Tea〜 ¥5,800
※オーダーは2人分〜、要予約、2時間制

飲み物は、紅茶とハーブティー20種類、コーヒー4種類から好きなものを好きなだけ。オーガニックティーも取り揃えている。

All-Day Dining OASIS GARDEN
東京都千代田区紀尾井町1-2 ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町36F ☎03-3234-1136（10：00〜17：30）営業時間7：00〜21：00（アフタヌーンティーは11：30〜17：00）無休

青山の「パーラー エイタブリッシュ」は、その前身を含めると創業20年以上。もっと軽やかに、ユーモアやデザインを取り入れながらヴィーガンやオーガニックの世界を広げたいという思いから、昨年「レストラン」を「パーラー」にリニューアル。ヴィーガンスイーツに力を入れてきた。グロサリーも兼ねたモダンな店内では、マフィンやケーキ、デザートなどが楽しめる（9月末現在、ランチは休業中）。見つけたらぜひ食べてほしいのが、1日10食限定の「プリンアラモード」。かぼちゃとココナッツをベースにしたプリンを、豆乳のアイスクリーム、カシューナッツのクリーム、フルーツやナッツなどで彩った、心躍る逸品だ。さまざまな味と食感、温度の違いが楽しく、最後のひと口ま で幸せな気分が続く。

プリンアラモード　¥1,408 ※1日10食限定

PARLOR 8ablish（パーラー エイタブリッシュ）
東京都港区南青山5-10-17 2F ☎03-6805-0597 営業時間10：00〜18：00 無休

自由が丘の「プラスヴィーガニック」は、ヴィーガン、オーガニック、マクロビオティックの融合を目指す、小さな一軒家のレストラン。定番人気の「あたたかいアップルクランブル」は、焼きりんご、フルーツソース、米粉のクランブルを重ねて焼き上げたグラタンに、カシス＆バニラのソイジェラートと、季節のフルーツをたっぷりと盛りつけたデザートだ。ボリュームたっぷりだが、フルーツのみずみずしさと、冷×熱のコントラスト、メープルシロップや、アガペシロップ、てんさい糖などによるナチュラルな甘みがあいまって、意外にペロリと食べられる（Sサイズ990円もあり）。野菜たっぷりの食事のあとにぜひ。

あたたかいアップルクランブル　¥1,408

※各店の営業時間、定休日は状況により変わる可能性があります。詳しくは各店にお問い合わせください。

2021年『美ST』12月号掲載
撮影／田村浩章　取材／伊藤由起　構成／伊達敦子