MAKE UP
マスク制限が解禁された2023年は美容のリハビリ年だったと語るイガリさん。2024年のスキンケアやメイクの動向がどうなっていくのか、未来予想をお伺いしました。
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今まではストレートの太眉が流行っていたから、眉尻がおろそかになっていたのですが、2024年は色で遊ぶというよりも、コンシーラーでまわりを明るく整えて、細くしっかり主張させた意志の強い“眉尻”がトレンドになってくると思います。
左・インウイアイブロウリキッド
地眉のように自然な影で立体眉を作る。全2色¥3,300(資生堂)
右・ケイトアイブロウペンシルZ
一本一本自然な毛流れが描ける。淡眉にも馴染んで浮かないミュートカラー。新色3色¥605 ※1/20限定発売〈編集部調べ〉(カネボウ化粧品)
マスク習慣によるくすみや衰えで口まわりに年齢を感じるように。口まわりを明るく均一に整えるだけで顔がパッと華やかに若見えします。頰だけではなく、鼻の下や顎まで透明感が出るようなパープル系の下地でくすみをオフすることが新基準に。
ジルスチュアート ルーセントシフォン トーンアップ プライマー
くすみを自然にカバーして透明感を出すラベンダーパープル。02 30g ¥3,520(ジルスチュアートビューティ)
上まぶたはカラーレスで下まぶたに色を入れるというのが2023年の流行でしたが、2024年は上まぶたに重ねワザを使って明るさや深みを出すようなメイクになると予想。4色パレットだと少し足りず、ハイライトが入った6色以上のパレットが増えてきてほしいですね。
左・ルナソル アイカラーレーションスペシャルエディション
ルナソルの得意とするベージュを質感違いで配色。全1種¥9,900 ※2/22限定発売(カネボウ化粧品)
右・ヴィセ 30th グラマラスレイヤードパレット
ツヤ、輝き、陰影になるマルチカラー10色パレット。01 ¥3,080 ※1/16限定発売〈編集部調べ〉(コーセー)
ベースはクッションファンデが’23年以上に多様化。質感やニュアンスがどんどん進化してくると思う。パウダーも進化がすごいのでルースパウダーの透け感も目覚ましいですが、2024年はお直しの新定番になりそうなパウダーファンデにも注目。
左・ソソ パウダリーファンデーション
スキンケア効果のあるパウダーが肌に密着。全3色¥3,740(ソソバイフーミー/Nuzzle)
右・ジバンシィプリズム・リーブスキンケアリング・グロウ・クッション
89%スキンケア成分配合。崩れにくく、立体的な艶をキープ。全6色 12g ¥9,240 ※3/1発売(パルファムジバンシイ)
美ST世代には肌もアイメイクも艶のあるものが引き続き人気になると思います。そうするとメリハリを出すためには、どこかマットなパーツが必要に。カサつかないのにテラッとしないオイルマットなリップを選んで、唇は質感を引き算すると好バランスな今どき顔に仕上がります。
RMKザマットリップカラー
滑らかでベルベットのような発色がオシャレなブリックブラウン。EX-03 ¥3,850 ※1/12限定発売(RMK Division)
’23年は数年間のマスク生活から解放されて、少しずつメイクへの興味が戻ってきた、言ってみればリハビリのような年だったと思います。だから、コロナ禍のメイク明けは年が本格的なスタート。ベスコスも来年はさらに盛り上がるんじゃないかなと思っています。マスクを外した自分の顔に向き合って追求していく年になると、美ST世代なら、口まわりの皮膚のエイジングカバーは欠かせないと思います。くすみや色ムラがあると一気に老けて見えるので、明るさを忘れずに。クッションファンデやパウダーも透け感があるのにカバーもできるような優秀なものが続々出そう。そして、社会的には扶養控除を外れた女性たちが社会進出をしていく年にもなっていくと思うので、柔らかい甘い女性像よりもカッコいい色気を持ったメリハリのある女性が目立ってくると思いますね。そこで注目しているのが“眉尻”です。今までは角度の主張していないストレート眉が主流でしたが、眉尻を綺麗に仕上げて目元に意志を宿すような強さがポイントに。眉尻が強くなってくると、アイシャドウは濃色より淡い色の方が相性良し。部分的にハイライトを入れたり細工を楽しむようになるため、見た目にも賑やかな6色以上のパレットが増えてくるのではと予想。肌も目元も美ST世代の艶ブームは継続しそうなので、唇にはマットカラーを持ってきて、全顔のバランスに質感のメリハリを。唇がマットになると、落ち着いたカッコいい印象になります。
profile
イガリシノブさん
独自の発想&理論に流行を取り入れたメイクが多くの女優・モデルから支持。女性誌やYouTubeなどで活躍。
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2024年『美ST』2月号掲載
取材/門脇才知有 編集/伊達敦子
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