MAKE UP
イガリさんにメークをしてもらうとなんだか若く見える、その理由をすべて科学で解明しました!彼女のメークテクには15種類もの錯覚効果が。マスターするだけで誰でもほっそりスッキリ若え美人に変身できるんです。
メークの錯覚を使わないと加藤ローサさんでもちんまり目……。でも、錯覚メークを取り入れると、劇的に変わるんです!Beforeと基本的に使っているものは同じ。アイメークに錯覚効果のあるテクニックをプラスしたり、ハイライトの入れ方や、唇の厚さを変えると、ほらこんなに目力のある小顔メークに!目の錯覚を使いこなせば整形級の若見えが完成します!
《How to Make》
・BASE:トーンアップベースと程よいカバー力があるリキッドファンデを全顔に。内側から光を放つようなツヤ肌を作ります。
・EYE:アンプリチュードのパレットの濃いモーブベリーを塗り同じ場所にピンク系ベージュを重ねます。細かい影はクリニークのハイライトで一掃。緑のアイライナーを仕込んで黒目を強調。
・CHEEK:AQ ブラッシュのパープルを頰広めに塗ったら中央やや内側にローズピンクを丸く入れます。
・LIP:高発色の赤リップでやや大きめに描いて。
右の円と左の内側の円を比べると左が大きく見えますが、実は同じ。外の細い円に同化するため錯覚が起こります。アイメークで2重の円を描けば目を大きく見せることができます。
アイシャドウを目のキワまで塗らず少し肌色を残してアイホール中央に色をのせれば、よりはっきりした2重円が出現。濃い色でグラデを作るより、瞳が大きく印象的になります。
左中央の円より右中央の円が大きく見えますが実は同じ。周りに目立つものがあると対比の錯覚が起きます。アイメークを盛りすぎると瞳が小さく見えるのはこの錯覚が理由です。
同じ長さの左右の線は、先端の向きにより右が短く見えます。アイラインで目を囲むと目頭と目尻が右と同じ形に。一部分を抜き、まつ毛を横にカールすれば目が大きく見えます。
肌の一部分が綺麗だと、人間の目は「他の部分も綺麗だろう」と錯覚してその周辺の肌も綺麗に見えます。こめかみだけでなく首やデコルテ、額など広い部分を整えても同じ効果が。
中心のグレーは同じ色ですが、まわりの色の影響で右より左のほうが暗く見えます。肌を綺麗に見せたいなら色付きマスクがおすすめ。白は膨張色なので小顔見せにも不向き。
赤み系のシャドウを塗ると周辺まで同じ色みに見え、血色がUPしたような錯覚が起こります。色だけでなく、長さや大きさなど、メークでもっとも使えるのが同化の錯視です。目元に赤を差せばチークもリップも際立ちます。左、コンスピキュアス ダブルアイズ 08¥6,000(アンプリチュード)、右上、ルナソル アイカラレーション EX08 ¥6,200〈数量限定発売〉(カネボウ化粧品) 右下、AQ アイシャドウ 02 ¥3,800(コスメデコルテ)
線がないのに手前に白い三角形があるように見えるのは、背後にある円や三角形が欠けていると考えるより、前にある図形に分断されたと判断し、輪郭があるように見えます。
左右の眉を内側に寄せ眉間を細く見せると、まるで繋がった眉を1本の縦線が分断したよう。目の錯覚でその線が鼻筋に見える効果が。
メークする幅を狭くするとシェーディングと同じ効果が期待できます。顔の側面を奥行き方向に引っ込んで見せるため、平面的な顔に立体感が出て小顔に見せる効果があります。
脳は常に光が上から降り注ぐと想定して凹凸を判断します。上の図も上下が反転しているだけで実は同じ。チークを2色使って擬似的な陰影を作れば中央が盛り上がってふっくら見せることも。
肌の透明感を上げる薄紫を広めに塗ったら、中央内側にローズをオン。左、AQブラッシュ 04 右、01 各¥6,800(ともにコスメデコルテ)
同じ長方形でも、横方向より縦方向に分割したほうが細く見えます。特に真ん中に明るい色、外側に暗い色をのせると、より縦のラインを強調。顔に応用すれば小顔効果あり。
額の真ん中、鼻根、唇の中央上下と顎先にハイライトを仕込んで縦のラインを強調。顔の縦幅が強調されて横幅がシャープに見えます
眉は顔の印象をもっとも劇的に変えることができるパーツ。目の錯覚効果も高く、下半顔を細く見せることも可能です。例えばつり眉だと形が伝播して顎ラインも細く見せます。
4つは全て同じ大きさの長方形。でも下の2本は互いが交わって2分割することで短く見えます。濃いリップで下半顔を分断する線を引けばフェイスラインがすっきり。
左、ディオリフィック ベルベット タッチ リップスティック 071 ¥4,500〈 数量限定〉(パルファン・クリスチャン・ディオール) 中、ルージュ アンリミテッド アンプリファイド A BR 797 ¥3,300(シュウ ウエムラ) 右、デアリングリィディスティンクトリップスティック 11 ¥3,900(THREE)
全体のシルエットを縦長にすると中のパーツも縦長に見えるという錯視。眉を太く描きすぎるとこの錯視の効果で、顔が縦長に間延びして見えてしまいます。
眉尻の上にサッとハイライトを縦断させて。縦の長さを強調しすぎることなく、スッキリした印象に叶えます。
脳は部分的に隠れた物体を見たとき、隠された部分を自動的に推測。見える部分の幅が狭ければ隠れた部分も狭いはずと判断します。メークで目や眉の間隔を狭めればマスクで隠れた下半顔も細いと錯覚させられます。
A-BよりB-Cが短く見えますが、実は同じ長さ。⑫の分断の錯視のように2分割だと小さく見えますが、それ以上細かく分断するとむしろ広大化。影やシミを消せば小顔効果が。
多方面で活躍する令和を代表するメークさん。広い世代にファンが多くインスタフォロワーは36万人。自由な発言から感覚的と思われがちだが実は理論派。オンラインサロンも人気。
東京大学大学院心理学修士課程修了後、米国スタンフォード大学にて理学博士号取得。専門は視覚心理学。目の錯覚をメークや服装に応用した論文を多く発表する錯視の第一人者。
2021年『美ST』1月号掲載
撮影/三瓶康友〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/イガリシノブ(BEAUTRIUM) モデル/加藤ローサ スタイリスト/菊地ゆか 取材/大山真理子 編集/長谷川 智
SKINCARE
PR
SKINCARE
PR
HEALTH
PR
SKINCARE
PR
SKINCARE
PR
HEALTH
PR
SKINCARE
PR
SKINCARE
PR
SKINCARE
PR
SKINCARE
PR
HEALTH
PR
HAIR
PR
2024年12月16日(月)23:59まで
2024年12月16日(月)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2024年11月14日(木)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで