仕事で悩んだMEGUMIさんを救ったのはYOUさんだった

家族ぐるみで15年以上の付き合いになるというYOUさんとMEGUMIさん。「不良品の先輩なのに優しくしてもらっている」とYOUさんが言うと「YOUさんといられるだけで生きてる！って感じ」と笑うMEGUMIさん。仲間を大切にする二人のトークは年齢差なんてまったく感じさせません。

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YOUさん（以下、YOU）　私は非常にあの同年代の方の中でも、なんて言うんでしょう。一番ダメなバカキャラで。
MEGUMIさん（以下、MEGUMI）　あはは！そんなことないですよ（笑）。
YOU　めぐの夫含めて、私たち以外に仲間が全員で50人くらいいるんだけど、彼らに言わせても私はダメ先輩なんですよ。年だけは上だけど、全然姉御キャラじゃない。
MEGUMI　否定はしません（笑）。「今なんでそれをやるんですか？」みたいなことを、ほぼほぼやっていらっしゃる。今、絶対自分の中にはないな、というチョイスをYOUさんはされるから。
YOU　古いんですよ、年代が。
MEGUMI　古き良きロッカーというか、ありのままというか。そんな姿を見ていると、大人だからちゃんとしなきゃ！なんて型にハメなくていいんだな、と自由になれます。
YOU　うちらバブルの世代のバンドマンはホントにイカれてたからね。例えば、リハーサルスタジオをほぼ壊滅状態みたいに壊したりと……そういう荒い時代だったのよ。一番、不良の世代。
MEGUMI　そうなんですね。
YOU　だから、めぐの夫に言わせると考えられないって。だって今のバンドマンは、なんて言うんでしょう。いい子というか、きちんとしたバランスをお持ちになっていらっしゃる。
MEGUMI　反骨精神とか、アナーキーだけじゃないぞ、的な。
YOU　そうそう。至極真っ当で。
MEGUMI　はい、そうですね。生活は意外と普通にちゃんとやってる（笑）。
YOU　立派に社会人として税金を払いながら、社会にも貢献しながらロックをやるという時代。そんな彼らに、ポンコツと言うかヤンチャが過ぎるダメ先輩の私はすごい可愛がっていただいて、ホントに感謝というか……。
MEGUMI　ホントにYOUさんは愛されてます。50人以上の仲間と言うか、組に（笑）。そんな一大ファミリーを取りまとめているのが……。
YOU　違うって（笑）。
MEGUMI　だって月に何度も一緒にご飯を食べていて、もう親戚というか家族ですから（笑）。
YOU　毎年、年末年始はずっと一緒にいるし、もはや“正月プレイ”だよね。
MEGUMI　たしかに！
YOU　めぐはすごいよね。仲間の誕生日会は毎回必ずやっていて、そのご飯はほぼめぐが作っていて。餃子なんて100個以上？数えきれないほど焼いているもんね。
MEGUMI　楽しいですよ？私はそういうの、まったく苦じゃないんです。
YOU　そんな姿は女将さん、って感じ。その横で、一方私は飲んだり、飲んだり、ね（笑）。

MEGUMI　いや、飲んでいるだけだったとしても、YOUさんがそばにいてくださるだけですごく満たされているんですよ。私がまだ何でもない“イチタレント”だった頃から見守っていただいている、かけがえのない存在です。
YOU　だから見守ってはいないって（笑）。ただ、ここ数年はめぐも女優以外にカフェのプロデュースや女性支援プロジェクト、ドラマの企画とかいろんなことをやり始めて、ホントにすごいなと思ってる。
MEGUMI　いろんなことをやり始めた時に、当時はそれがコンプレックスだったんです。やっぱり役者は役者だけ、ミュージシャンなら音楽だけに専念して認められる時代だったじゃないですか。
YOU　うんうん。めぐはやり出したのが早かったんだよね。
MEGUMI　自分は役者としても中途半端なのに、ほかにいろいろやっていていいのかな、みたいなことを結構何年も悩んでいて。でもその時、YOUさんに「全部やりなさいよ。めぐはハイブリッドなんだから」と言っていただいて、すごく救われたんです。
YOU　あら、私結構いいこと言ってるね？
MEGUMI　もちろん！これからも末長くよろしくお願いいたします。
YOU　私も美容情報はめぐ発信でもらっているから、キレイになれるネタをよろしく。
MEGUMI　任せてください！
YOU　それにしても、めぐみたいな世代は若い頃からちゃんといい手入れをしているから、キレイなおばあちゃんになれるんだろうな～。私は普通のおばあさんになりますけど。
MEGUMI　YOUさんが普通のおばあちゃんになるわけがないです。って言うか、なれるわけありませんよ（笑）

撮影／向山裕信（vale.）　ヘア・メーク／諏訪部留美（AIR NOTES）〈YOUさん〉、エノモトマサノリ〈MEGUMIさん〉　スタイリスト／齋藤ミク〈MEGUMIさん〉　取材／柏崎恵理　編集／永見 理