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55歳アナウンサー「週末婚を選んだら、夫婦仲が良くなりました」

結婚の形が多様化した今、週末婚を選んだ夫婦のエピソードを紹介します。距離があるからこそ、お互いのことを尊重し合えて、強まる夫婦の絆もあるんです。夫婦円満の秘訣は互いの価値観を尊重することでした。

産後の体調不良と多忙で生じた歪みが、距離をとることで尊重し合えるいい関係に

今から28年前、当時担当していたラジオ番組で東京乗馬倶楽部を訪れた際、案内をしてくれた主人と出会いました。優しくて誠実な人柄が好印象で、出会って3カ月で結婚。夫婦ともに忙しくも充実した日々を送っていましたが、33歳で産後うつになり、休業。このまま人生を終わりたくない、好きだった美容の道に進みたい。そんな夢を主人に相談すると、「君の好きなようにやってみたらいい」と背中を押してくれました。念願叶い、35歳でサロンをオープン。徐々に仕事の幅が広がり、美容家、モデル、テレビ、ラジオと様々なオファーが舞い込んできました。

そんな折、46歳の時にくも膜下出血で再び休業し、リハビリを経て再起。再び外を飛び回る日々で、家事や育児はお手伝いさんが主体となり心配した主人から注意されるように。一方私は今できることはやりたいという思いが募り、顔を合わせれば口論の日々。こんな険悪な状態が続くのも良くないとお互い感じ、子供たちの通学や私の仕事の利便性を鑑みて、2年前から都内と横浜山手で別々に暮らすようになりました。

週末婚にしたら主人に会うことが楽しみになり家族皆が4人で会う時間を大切にするように。家族の形は家族が心地よければ自由でいいんですね。

《尾見麻子さん プロフィール》
元TBSラジオアナウンサー。数年間の休業を経て19年前に「リュシエール」オープン。石井麻子という名でフリーアナウンサー、モデルなど幅広く活躍。
《尾見徳弥さん プロフィール》
日本医科大学医学部大学院卒。クイーンズスクエアメディカルセンター専務理事。『あたらしい美容皮膚科学』など著書多数。乗馬歴40年。

\夫婦円満のための秘訣3カ条/
1:干渉しすぎない
2:互いの価値観を尊重する
3:とことん本音で話し合う

週末は義祖父の代からメンバーの「東京乗馬倶楽部」で合流。子供たちは幼少期から乗馬を嗜む。愛馬は学会ついでのドイツで購入。「30代も40代も結局は主人が背中を押してくれたんです」(麻子さん)

<平日の夫>日中は患者の診察、夜は文献に目を通すことが日課

平日の昼間はみなとみらいのクリニックでの診察に加え、週2回程度、外来・研究のため日本医科大学に出向いています。

日中は患者の診察に集中したいので、学会資料や論文、役所関係の仕事は家へ持ち帰り。好みの紅茶を飲みながら目を通しています。

<平日の妻>子供たちは私のよき理解者でありパワーの〝源〟

ラジオ番組は様々な局で長年レギュラー出演を。南海放送の健康番組は今年の春まで担当。マイクに向かって話す緊張感が好きです。

大学生の息子は帰宅が深夜になることも多いため、息子を待ちながら台本を暗記しています。時には息子に意見を聞くことも。

<週末の二人>週末ごとに家族4人で外食会話も弾みます

週末は美味しいレストランでお食事し、その後主人が暮らす横浜山手へ。会員の「国際文化会館」は緑が多く、広い庭園を眺めながら優雅にランチしていると自然に皆が笑顔に。

夫婦のキズナは?

COSSONの絵画は新婚旅行先で購入。勤務医で薄給だったため私は反対しましたが、今、余裕ある生活を送れるのは主人のおかげです。

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2022年『美ST』11月号掲載
撮影/城 健太(vale.) ヘア・メーク/神谷真帆 取材/金子美智子、大佛摩紀、山田正美 編集/漢那美由紀

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55歳アナウンサー「週末婚を選んだら、夫婦仲が良くなりました」

2025年1月号

2024年11月15日発売

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