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ゴシゴシはNG! 40代50代にふさわしい【歯の磨き方】でエイジングケア

歯周病や歯茎やせなど、歯のエイジングが気になってくる40代50代だからこそ、大切なのは日々のオーラルケアの基本のキ〝正しい歯磨き〟の再確認。長年の自己流磨きを見直し、今の年齢にふさわしい磨き方やツールにアップデートして、今後の美と健康の自信の源にしましょう!健康で白く輝く美しい歯に磨き上げる正しい歯磨き法を、オーラルケアのプロに教えてもらいました。

力を入れずに優しく小刻みに。多種ツールを駆使して優しく磨き上げる完璧オーラルケアを

歯ブラシの硬い毛は、歯の表面をすり減らし、柔らかすぎる毛では力を入れすぎてしまう。歯ブラシはミディアム程度の柔らかさの毛を選んでブラシの毛先が開かない程度の微弱な力で小刻みに振動させながら、全部の歯を5分程かけて磨き上げてください。基本的に歯ブラシ1本で完璧に磨くことは不可能なので、磨く箇所によってツールを変えるのが理想です。奥歯の隙間用には歯間ブラシ、前歯の狭い歯間は糸ようじやフロス。なかでも40代、50代に最も使ってほしいタフトブラシは、歯と歯茎の間や歯並びの悪い箇所にもフィットして歯垢を除去、歯周病の予防にも有効です。多種ツールで工程を踏むことが難しい時には、手磨きの10倍の清掃効果もある電動ブラシの導入を。アタッチメントを替えれば一台何役にも使えるので投資の価値あり。

①前歯の間

奥歯よりも歯間が狭い前歯の間は糸ようじやデンタルフロスの使用がオススメ。接している左右の歯、双方の側面の汚れをこそげ取るためにフロスの方向を左、右と変えて動かして。

②歯と歯茎の間

歯と歯茎の境目は歯ブラシやフロスが届かない磨き残しポイント。タフトブラシを使えばピンポイントを狙って丁寧に磨くことが可能に。歯並びが悪いところも集中的に磨けます。

③歯の外側

硬すぎないフラットな形状の歯ブラシを歯茎に向かって斜め45度に当てて。優しい力で小刻みに動かして歯の表面の汚れを除去し、同時に歯周ポケットの汚れを掻き出します。

④歯の内側

歯ブラシを縦方向、斜めに口に差し入れると歯の裏側にくまなく届いて効率的に磨けます。時間と手間はかかりますが歯の裏側には歯垢が溜まりやすいので丹念なケアを忘れずに。

⑤奥歯の付け根

歯ブラシでは届かない奥歯の歯間や付け根ケアには歯間ブラシを。歯間の汚れを取るだけではなく、歯茎にしっかり当てて10往復すると歯茎のマッサージ効果もあり歯肉炎の予防にも。

⑥前歯の重なり

前歯が重なって磨きにくい箇所には歯ブラシを縦方向に使って磨きます。重なり具合に合わせてブラシを傾けながら、毛先をしっかり歯間に入れて小刻みに動かして磨き上げます。

正しく磨くための6種の神器

歯茎がやせて歯間が広くなってくる40代、50代は、歯垢が溜まりやすく歯周病などのトラブルも起こりがち。そんな口腔内をくまなくケアするためには、歯ブラシ1本では事足りないので、磨く箇所ごとにケアできる優秀アイテムの導入がマスト。歯磨き必須アイテム〝6種の神器〟を駆使すれば簡単に完璧なデイリーケアが完結します。上段左から:バトラーハブラシ♯ 211<ミディアム>¥330(サンスター)、イントゥ タフトブラシ S ¥467(オーラルケア)、ガム・歯間ブラシI字型 SSS 20本入り ¥385(サンスター)、舌みがきスムーザー W-1 PREMIUM ¥638(SHIKIEN)、下段左から:フロアフロス ¥660<編集部調べ>(オーラルケア)、コンクールF 100mℓ ¥1,100<医薬部外品>(ウエルテック)

教えてくれたのは…

歯科衛生士として国内外での 年の キャリアを持ち現在も複数のクリニ ックで活動。予防歯科の見地から 日々のデンタルケアの大切さを理論 的かつ実践的に伝道する。

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2022年『美ST』5月号掲載
撮影/中西真基<人物>、五十嵐 洋<静物> イラスト/別府麻衣 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子

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2024年11月15日発売

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