PEOPLE
あくまで自身のことを「タレント」と呼び、バラエティを主軸にしながらも、俳優としても活躍するYOUさんにインタビュー!「やりたいことしかやってこなかった人生」というきっぱりとしたひと言にYOUさんの軽やかさとしなやかさ、その奥にある強さを感じました。
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粒の大きさや長さにこだわり、冠婚葬祭用にオーダーした大粒のパールのネックレス。ベビーパールとゴールドのネックレスを重ねづけして。
《Profile》
東京都出身。原宿でスカウトされ、’85年にアイドル歌手としてデビュー。バンド「フェアチャイルド」のボーカルで注目を集め、現在はタレントとしてCMやバラエティ番組に数多く出演。俳優としての評価も高く、映画やドラマ、舞台で活躍。「土曜はダメよ!」(読売テレビ系)「ねほりんぱほりん」(NHK Eテレ)、映画『ファーストキス 1ST KISS』に出演中。
40代はね、もう無茶苦茶楽しかったです。33歳で長男を出産して、子育て真っ盛り。仕事忙しくって、男にも忙しくって、みたいな時期。遊びたくて遊びたくて、朝まで遊んで、早朝にお弁当作って、子どもを学校まで送って、帰って来てから3時間だけ寝て、仕事に行って、仕事が終わったらまた朝まで遊んで。今から京都行っちゃう?って行ったり、もう世界中飛び回って。全然寝てないけど大元気でした。キレイだし、モテるし、仕事もあって、経済的にも恵まれて、もう笑いが止まらない。さらに子どもの学校の役員もやって、めっちゃ楽しかったんですよ。だから削るのは睡眠。ほぼ毎日2~3時間しか寝てなかったです。今思い出しても40代は楽しかったですね。
離婚はしても向こうの家族とは仲がよくて、当時義姉が一緒に住んで、夜は子どもにつきっきりでお世話してくれたんです。ありがたかったですね。息子は生まれたときから手のかからない子どもで育てやすかった。私の息子って言うと、ピアスして、タトゥー入れて、超お洒落小僧を想像されるんですが、全然真逆。真面目で普通に礼儀正しい子で、会う人みんなが驚いて「反面教師だ」って言われるんですよ。
私は高度経済成長期の銀行員の一人娘として大切に育てられて、堅い・真面目・抑圧・習い事の集合体みたいな典型的なお嬢さんでした。その抑圧から反抗期がすごくて、まさに積木くずし。母が怯えるくらいでした。息子も13歳くらいのときに誰もが通る反抗期はありましたが、自分の経験上、それはホルモンの関係で、成長に必要なことだとわかっていたし、日頃から激コワの母だったうえに、「ババアって言ったら殺すよ」と一回釘を刺したのが効いたのか、悩むほどではなかったです。子育てのポリシーなんて特にないけど、礼儀には厳しくしたし、レディファーストと縦社会はとにかくうるさく教えました。それは、シングルマザーだから父親代わりにとかってことではなくて、単に私が元不良だったから(笑)。だから息子にとって一番怖いのは今でもたぶん私。
父は91歳で今も元気ですが、「面倒を見るつもりはないからね。お金で解決するよ」と言うと、「うん。パパもそのつもりだよ。延命治療とかするつもりはないから」とお互いに現実的な話をしています。
再婚はまったくしたくないですね。籍を入れる必要も感じない。この映画はあの人と観て、この店ではあの人とご飯を食べて、みたいな使い分け(笑)が理想。
服が大好き。服を買うという意識はなくて、メンズでもヴィンテージでも、生地を買う感覚で、それを好きなようにリメイクしています。ブランドの生地って、もう二度と売られることはないから。ディオール、バレンシアガ、セリーヌ、ドリス ヴァン ノッテンなど、好きなブランドはいつも行ってチェックしています。メルカリでヴィンテージも買いますね。あまり失敗はしません。ヨネクラ的(笑)。私、意外と石橋を叩いて渡らないくらい慎重で思慮深いんです、こう見えて。子どものころから、周りを観察して、すぐ走り出して転ぶ子がいたら、なんで転ぶのかを考えて学ぶ。いいところばっかりもらうんです。それは今でもですね。人がセンスの悪いことをすると反面教師にして。すっごい嫌な奴ですよ(笑)。でも知らず知らずのうちに絶対に人の念とか受けやすいから、お風呂にはマグネシウムのフレークと日本酒を入れて邪気を払います。塩を持ち歩いていたこともありました。おすぎさんや美輪明宏さんは、「はー」とか言ってその場の気を払ったりされる。そんな先輩に囲まれて育ったので、盛り塩もするし、信心深いほうです。お塩は普通にスーパーで売っている粗塩で。
人生の優先順位は遊び。遊ぶためには働かなくちゃいけないから仕事も大事。両方絶対必要です。遊びながら仕事するって、辛さや苦しいこともいっぱい経験したけど、それは苦労ではないです。大変だっただけ。当時マツコさんにも、「それ、当たり前だからね」って言われて。楽しみたいから、当たり前のことはちゃんとやります。そういう大変さを怖がらないで、とりあえずやりたいことを全部やってきたから、今、とりあえずハッピーですね。
何もしないと何も変わらないし、人に影響されることもないでしょ。黙ってじっとしていても何も変わらないからとりあえず私は行動します。ちょっと自分を攻める。攻めの姿勢で何かやってみると、必ず心が痛かったり、辛い思いもするけれど、それを味わわないと楽しいとも思えない。楽しい未来なんてない。明暗っていうように、苦楽も表裏一体なんだから。
今、ほんと毎日無駄な時間がないの。忙しくても飲んでいても何をしていても楽しい。そう思える今が幸せです。
虐待する母親役を演じた『誰も知らない』が公開され、数々の助演女優賞をいただいたのが40歳のころ。バラエティ中心から俳優につながるきっかけとなった作品で、以降ネグレクト役のオファーばかりきました。40代で初めての仕事もまだまだあり、新鮮さと身軽さと健康と、なんか輝いている40代でした。
結婚も離婚も出産も子育ても仕事も遊びも、やりたいことしかやってない人生。ちゃんと社会のために税金納めて、いただけるものはいただいて、生きるってそういうこと。ちゃんと生きろよ!
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2025年『美ST』4月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/石田絵里子 取材・文/安田真里
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2025年7月16日(水)23:59まで
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