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NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」のヒロインでデビューして45年。昨年、63歳で初グラビアに挑戦し、ビキニ姿が話題となった女優の熊谷真実さん。「いつもチャレンジしていたい」と明るく前向き。ところが、40代は一番しんどくて暗い時代だったと振り返ります。それをどうやって乗り越え、どんな50代を過ごしてきたのか伺いました。
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《Profile》くまがい・まみ
1960年東京都出身。’79年NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」のヒロインでデビュー。同年、エランドール賞受賞。以後、舞台、テレビ、映画と数多くの作品で幅広く活躍。’16年「マンザナ、わが町」で紀伊國屋演劇賞・読売演劇賞受賞。埼玉県寄居町ふるさと大使、浜松市やらまいか大使などに就任。’20年夏から静岡県浜松市に移住。
去る3月20日、ボーカルを務めるアマチュアバンド「マミーズビスケット」が磐田市民文化会館でワンマンコンサートを開催。1,500人のお客さまを前に歌いました。私は歌手ではないし、人前で歌ったこともなかったけれど、昨年偶然入ったライブバーで「一緒にバンドやりませんか?」と誘われて。40人くらいのお客さまを前に、2カ月に1回ライブをやっていました。「歌は下手ですが、成長を見守ってください」と謙遜しつつも、毎回チケットは完売。私、トークがおもしろいんですよ(笑)。そうしたら磐田市からオファーが来て、会場は満席に。今まで見たことのない光景をステージから見られて、奇跡が起こったと思ったし、めちゃくちゃ楽しかったですね。
還暦で静岡の浜松に引っ越して、初グラビアに挑戦したり、YouTubeを始めたり、毎日が楽しくてしょうがないの。昨夜も、宅建の資格を取ろうと思いたち、早速資料を請求。つねに少し高いところに目標を設定して自分に挑戦していたい、自分超えを目指しているんです。
髪を伸ばし始めたのも還暦過ぎてから。最近は巻き巻きするようになりました。でも伸ばすのって大変。3週間に一度、美容院で水素トリートメントを受けています。美容師さんから「髪に一番よくないのが水。キューティクルを開きすぎないよう、髪はできるだけ水に濡らさないほうがいいですよ」と言われ、2~3日に一度、インスタントコーヒーを混ぜたシャンプーで洗っています。じつは、1年前に妹(女優の松田美由紀さん)に「髪薄いけど、真実大丈夫?」って言われて、シャンプーにコーヒーを混ぜることを勧められたんですよ。髪にはポリフェノール成分がいいとかで。
さらに、GACKTさんが頭皮マッサージを30分している動画を見て、私もときどきやっています。だって、髪は長い友達でしょ?育毛に対する意識は高く持っていないと。おかげでロングだけど艶をキープしています。スキンケアはルリビオをライン使いしています。45歳のとき、たまたま見たルリビオの雑誌広告で、73歳の会長さんがびっくりするほど綺麗だったから。ピンときて使い始めたらすぐに肌が変わり、50歳になったとき、40代より肌が綺麗になっていたんです。商品自体に惚れ込んで、自らイメージキャラクターをやらせてほしいと売り込んで、約20年使い続けています。
34歳のとき、最愛の母が56歳の若さで亡くなりました。そのとき食の大切さを痛感して、以来30年間スムージーを欠かさず飲んでいます。一時期ブームになりましたが、そのずっと前から。最初は普通のミキサーで、途中からはバイタミックスに。季節のフルーツにほうれん草、小松菜、人参を加えて作ります。
ところが56歳のとき、朝から疲れて起きられない状態が続きました。食生活には気をつけていたし、スムージーも飲んでいたから不思議に思ったら、お菓子や小麦粉など食べないほうがいいものを食べていることに気づきました。摂ることのほうばかりを考えて、引き算をしてなかったんです。雑誌などで真剣に勉強し、ローフード、グルテンフリー、糖質を控える食生活にシフト。すると、体調が変わり始め、4年間は完全なヴィーガンでした。
でもある日、これで病気になったら、もうやめるものがないぞと思い始め、同時に周囲の方々が私の食事に対して気を使ってくださることに自分自身が疲れてしまって、今は何でも食べるようになりました。野菜とたんぱく質をたっぷり摂り、炭水化物やミネラル、オイルも適度に摂取、という3本柱です。たんぱく質は、卵を一気に3つ食べることもあれば、プロテインドリンクを飲むことも。通常、1日2食で、朝ごはんはスムージーと、中鎖脂肪酸MCTオイルを入れたコーヒーを飲んでいます。外食では何でも食べていますね。
欠かさずしているのは、アンチエイジングクリニックでの3カ月に一度の血液検査。そのときどきで、例えばビタミンDやミネラルなど、足りない栄養素があればサプリで補充。栄養素が足りないときは、やっぱり疲れやすく、補充すれば体調も回復し、次回の検査結果も改善しています。数字は明らかで、効果てきめん。おかげで「何でそんなに元気なの?」と言われますし、56歳以降、どんどん健康になって体力がついているのを感じます。
体重も47キロまで自然に減っていき、マインドも変わり始めました。30代40代は不安ばかりが先に立つ人生を送っていたけれど、不安を作るのも、ハッピーを作るのも自分だと気がついて、悩んでいる時間がもったいないと思うようになったんです。だからいろんなことに挑戦できるようになったのかな。
昨年、友人との沖縄旅行での水着の写真をインスタに投稿したら、その日の午前中に週刊誌の方からグラビアのオファーが来て、やってみよう!と思いました。40代の私からは想像もできないことで、それまでグラビアはおろか、水着姿を見せたことがないんですよ。でもパーソナルトレーナーさんと相談して、体重は変えずに1カ月で体脂肪率を4%落とすことを目標に設定。4日か5日おきにしっかり食べてトレーニングをし、また少なめの食事量にしての繰り返し。最終的には22%だった体脂肪が18%になり、撮影に挑みました。もう1回やろうと言われてもやれないけど(笑)、63歳の水着姿を話題にしていただき、年齢関係なく、挑戦してやってできないことはないんだと確信しました。
ルリビオのゾンビパックをしている最中は、本当にゾンビみたいな顔に。シワっぽいときや朝起きても笑いジワが消えていないとき、これでプレスするとキュッと引き締まります。
ヒトの細胞膜を構成し、涙にも含まれる成分「リピジュア」や月桃葉やマグワ根皮などを配合。肌荒れを防ぎ、キメと透明感のあるワンランク上の肌に導いてくれます。
色が気に入って、Amazonで購入したパワーストーンと音叉。地方に行くときは必ず持参して、宿泊するホテルや楽屋の四隅に置いてその場の気を整えます。
まさにお守り的存在。24金の棒で痛みのあるところをこすると瞬時に体の中を風が吹き抜けたようにふわっと軽くなります。少しの痛みやコリは、薬を飲まずにこれで治します。
《衣装クレジット》
ブルゾン¥54,780デニム¥39,380セーター¥28,380(すべてジェーンマープル)
2024年『美ST』6月号掲載
撮影/中村和孝 ヘア・メーク/坂田佳子 取材・文/安田真里 レイアウト/ファブ 編集/和田紀子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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