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元おニャン子・新田恵利さん(55歳)アイドル時代「人気が落ちた」と感じた時にしたこと

伝説的なアイドルグループ「おニャン子クラブ」のメンバーとして芸能活動をスタートした新田恵利さん。歌手としてソロ活動も行いデビュー曲は大ヒットを記録しましたが、ある日、自分の人気の衰えに気づいたと言います。そんな時に新田さんが決めたこととは…自分の姿を客観的に、かつ前向きに捉えるヒントがそこには隠されていました。

お話を伺ったのは……タレント・作家 新田恵利さん(55歳)

《プロフィール》

1968年3月17日生まれ。埼玉県出身。1985年におニャン子クラブの会員番号4番としてデビュー。1986年に「冬のオペラグラス」でソロデビューし、代表曲に。2021年、自身の母の介護体験をもとに『悔いなし介護』(主婦の友社)を出版。介護についての講演活動も精力的に行う。2023年、淑徳大学総合福祉学部の客員教授に就任。

モットーは「美容より顔つき」!いつだって、今が一番好きな顔

最近、TBSのラジオで共演したお医者さんに「あなた、いい顔しているね!」って言われたんです。ただのお世辞だったのかもしれませんが(笑)、そう言われた時すごく嬉しかったんですよね。「綺麗だね」とか「若いね」とかより、「いい顔」って言われるのってなんだか嬉しいですよね。

美容を頑張るのも大事ですが、「顔つき」ってもっと大切なものだと思うんです。その人の人となりや今までの人生が培って作られるものなので。
えっ昔の私よりキレイですか?(笑)私、いつだって「今が一番幸せ」なんですよ。今その時自分にあるもので満足できちゃうんです。だから、自分の顔も若い頃のほうが好きだったなんて全然思わない。今の自分の顔が一番好き!これってひとつの才能かもしれないですね。

「おニャン子」という大風呂敷を早々に畳めたのが、私の稀有な才能かも

芸能界で仕事をしていると、どうしても大風呂敷を広げてしまうんですよ。金銭感覚とか、人への振る舞いとか。でも私の場合は、ソロ活動をしてしばらくして自分の人気が下がってきたと感じた時にちゃちゃっとその風呂敷を畳めちゃったんです。

送迎付きの車じゃなくなって自分で切符を買って電車で移動するのも、普通のスーパーで50%引きの食材を買うのも全然平気(笑)。もしかしたら、傍から見たら「落ちぶれちゃって」とか「不幸せ」と見られているかもしれないですね。だって、同じおニャン子だった静香(工藤静香さん)なんてキムタクと結婚しているわけですから(笑)。でも比べるとキリがないし、やっぱり今の自分に見合った生活で十分幸せだなって思うんです。

先日、夫の運転するハイエースでテレビ局に仕事で行ったら「搬入車はこちらです」って荷物の搬入口に案内されたんですよ。しかもそれが3回も!(笑)さすがにマネージャーとして恥ずかしいからって、夫はアルファロメオとかBMWとか買おうか?と言っていましたが、そんなもの今の私達の生活スタイルに合わないし、即却下。ちなみに今日の撮影も軽自動車で来ました!軽自動車って可愛いし、小回りが利いて便利ですよね。

「おニャン子の新田恵利」としての仕事は、ファンの方々への恩返しの気持ちで

6年半に及ぶ実母の介護を経験し、いつの間にか介護や看取りについて講演や執筆をさせていただく機会のほうが増え、そちらに本腰を入れています。何より、やり甲斐を感じているんですよ。介護の現場の実情や人の死というものを、私なりに伝えていきたいと思っています。

元おニャン子の山本スーザン久美子ちゃんは私の講演会に何度か来てくれて「勉強になった!」と言ってくれました。彼女は母一人・子一人なので、まだ介護の本番ではないようですが、感じるものがあったみたいで嬉しかったですね。

「元おニャン子の新田恵利」としてのお仕事は、お声をかけていただければやらせていただきますが、それはファンの方々への恩返しの気持ちから。テレビでおニャン子の歌や「冬のオペラグラス」を歌うことで、ファンの方々が昔を思い出して、明日を頑張るささやかな力になれたらな、って。

撮影/中田陽子(MAETTICO) ヘア・メーク/望月 光(ONTASTE) 取材/キッカワ皆樹 編集/永見 理

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元おニャン子・新田恵利さん(55歳)アイドル時代「人気が落ちた」と感じた時にしたこと

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