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チャン・ドンゴンさん【元祖・韓流四天王】と呼ばれることに「うれしいです」

元祖・韓流四天王の一人として韓国エンタメブームを牽引してきたチャン・ドンゴンさんの活動が活発になっている。ドキュメンタリーの放映、ドラマ配信、映画公開など話題満載の近況を美ST独占でうかがいました。

経験が人を成熟させる。大人の女性の魅力も安定感にあると思う

お話を伺ったのは……俳優 チャン・ドンゴンさん(51歳)

《Profile》
1972年3月7日、ソウル出身。1992年に俳優デビュー後、『友へ チング』『ブラザーフッド』など多くの映画・ドラマに出演。『韓流スター チャン・ドンゴンと行く 世界“夢の本屋”紀行』シリーズが2024年放送(NHK)。「アスダル年代記 シーズン2(アムランの剣)」(ディズニープラス)が配信中。

「僕って日本では韓流四天王って言われているの?それは嬉しい(笑)。韓国では四天王候補が6人も7人もいるけど日本ではちゃんと4人に入ってるんだね」と目を輝かせる微笑みの紳士、チャン・ドンゴンが活動を本格化させている。

2019年、2022年に公開され話題となった『チャン・ドンゴンのバック・トゥ・ザ・ブックス』のシーズン3が製作中。これは彼がストーリーテラーとナレーションを務めるドキュメンタリー。今回の来日で東京にある書店を訪れた。「もともと本が好きなので刺激をたくさんもらっています。シーズン2はコロナ禍だったので、海外旅行に行けない視聴者の方に擬似体験をしていただけたんじゃないかな」。

デジタル時代に、あえて書店に出かける意義も改めて感じた。「例えば絵もスマホで見るのと美術館で鑑賞するのとでは受ける刺激は比べものにならないし、映画館とスマホで観る映画も別物です。デジタルの便利さもいいけれど、その場に行ってこそ味わえるアナログ体験に感化される楽しみも忘れないでほしい」と語る言葉には韓国エンタメブームを牽引してきた気迫が宿る。

今回は仕事での来日だが、プライベートでも時々日本を楽しんでいるよう。「寿司や蕎麦も好きだけどカツ丼の美味しさは別格」と力を込めるように、食生活はフリースタイル。「週に5回ほどのトレーニングは欠かしませんが、食事制限はしていません。好きなものを食べてその分運動する、それを長く継続することが健康法かな。あとは睡眠も大事。体が疲れた時はとにかく寝ますね。僕の寝方はいつも横向き。大きめの枕を抱きかかえて右か左を向かないと眠れないんです」と抱き枕愛用を告白。

スキンケアにこだわりはないが「子供を持ったのが遅かったので、周りのお父さんが若いんです。外見的に昔に戻るようなことは無理だけれど、現状をキープできるように少しは意識しています。顔にシートパックしたりね(笑)」。

では大人の女性の美容意識に対しては?「もちろん外側からのケアは大切だけど、僕が考える美しさはいろんな経験を経ての成熟や安定感あるたたずまいにあります。皆さんも失敗や不安や、恋愛や結婚もあったでしょうし、雨降って地固まる、みたいに成長した姿があると思うんです。今見える結果と同時に長い過程が大事だと思います。外見は中身を映しますから」と語るのは自身の俳優生活における紆余曲折にも起因している。

「演技の仕事を始めた20代で有名になってしまった当時、このまま続けることに悩んで、一度俳優業を休止して2年間、演技学校で勉強し直しました。それからは韓国で『この役ならこの人』と言われるような、あるキャラクターの第一人者になりたくて頑張ったけれど、今思うとそれはマンネリと言われるようなものだったのかもしれない」

「最近思うのは、正直言って自分でも飽きてしまった部分がありますから俳優は常に新しく芝居や役柄を更新し続けなきゃならないということ。これからも進化し続ける姿を見せていきたいですね」。包容力と少しの少年性、そして柔軟性。理想の大人の男を体現してくれるチャン・ドンゴンが見せてくれる新たな一面を楽しみに待ちたい。

\チャン・ドンゴンさんの手/

手は大きく指も長いのですが、野球やバスケットボールをやっていたので、手に対しては「ボールを扱ううえで役立つからよかったな」という認識程度(笑)。今、改めて見てみると節が太くなったな、年季が入ったなと思うけれど、それらはすべて生きてきた痕跡。愛おしいなと感じますね。

2023年『美ST』11月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア/Kim jini メーク/Kim sunghye 取材/柏崎恵理 編集/伊達敦子

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チャン・ドンゴンさん【元祖・韓流四天王】と呼ばれることに「うれしいです」

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