ビタミンC美容液＆化粧水が【大人の肌にいい理由】

なんとなくビタミンCのスキンケアコスメが毛穴に良いことは知っているけど、最適な効かせ方は知らない人が多いはず。ビタミンCの基本の種類から毛穴タイプ・悩み別の効かせ方、ビタミンCの化粧水や美容液を使う時に注意することまでまるっと解説！最適ビタミンCをベストな使い方で毛穴を賢くケアしましょう。

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メラニンを生成するチロシナーゼの活性を抑制する美白効果のほか、皮脂を抑制したり、コラーゲンの生成を促進したり、酸化を還元するなど非常に多機能なビタミンC。この多機能であることが乾燥、たるみ、皮脂など様々な原因で加速する毛穴悩みに非常に良い効果をもたらします。実は、ビタミンC、毛穴、それぞれ種類があり、良い組合わせがあるのでご紹介します。

高濃度なほど効果が高いとされる、化学修飾されていない（誘導体ではない）水溶性のビタミンCです。濃度に比例し安定性が低く、刺激も強くなります。刺激を感じやすい人は低濃度から試して。成分表ではアスコルビン酸と表記されています。

APM、APS、AG、VCエチルは、安定させるために化学修飾された水溶性のビタミンC誘導体。皮脂分泌を抑制するので、黒ずみ毛穴や詰まり毛穴に効果的です。中でも、VCエチルは即効性と持続性を持ち合わせています。

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VCIPは、油溶性ビタミンC誘導体。成分名は、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル。油分の多い基材に溶けるため、肌に馴染みやすく、乾燥肌や乾燥による毛穴の開きに効果的。たるみ毛穴にも効果的。

ビタミンA･C･E配合。皮脂分泌を調整。エンビロン モイスチャーエースオイル ￥9,790（プロティア・ジャパン）

APPS、GOVC、Amitose®3LGAなどは、水にも油にも溶解する両親媒性のビタミンC。安定性と浸透性が高く、これらの成分はエイジングケア製品に配合されることも多い。

ピュアビタミンCはアスコルビン酸そのものを言います。酸化しやすく非常に不安定。高濃度のものは肌に刺激があります。誘導体は、別の物質をくっつけ、アスコルビン酸を安定させたもの。肌の酵素に反応してビタミンCに戻ります。

A. 最高濃度としては、ピュアビタミンCは30%前後のものが出ていますが、濃度に比例して効果が高いと言われています。配合できる濃度の上限値はまだわかっていません。

A. 高濃度ビタミンCの使用で肌が固くなるなどの副作用は現在のところ否定されています。

A. ビタミンC=レモンのイメージが強く、レモンに含まれるソラレンによる刺激を言っていると思いますが、ソラレンは化粧品のビタミンCには含まれていません。むしろ朝塗ると、UVダメージから肌を守ってくれます。

A. 肌質により良い組合わせは変わりますが、即効性のあるAPPSと、持続性のあるフラーレンは、ビタミンCの酸化を抑制し、長時間その効果を発揮する良い組合わせの代表例。

A. ビタミンCの種類とどれぐらいの濃度で配合されているかを見ましょう。ピュアビタミンCの場合は、鮮度が保たれる工夫がパッケージや処方にあるか確認しましょう。

2022年『美ST』8月号掲載
撮影／岡本 俊（まきうらオフィス）〈人物〉、大槻誠一〈静物〉　モデル／世良マキ（TEAM美魔女）　取材／吉田瑞穂　編集／長谷川千尋