SKINCARE
優秀アイテムが目白押しだった2021年下半期。マスク時代でも衰えることのないコスメ愛を満たすスキンケア、メーク、ボディケア、ヘアケアすべてと惜しくも選外で涙をのんだ名品の数々をベストコスメ担当スタッフが語ります!
商品リスト、アンケート作成から集計、受賞商品決定、撮影まで約3カ月。繊細で膨大な作業を成し遂げたチームSSTによる座談会は、僅差で惜しかったアイテムなど審査のこぼれ話に熱いトークが止まらず、深夜までコスメや美容話に盛り上がりました。
漢那 マスク時代を反映して優秀なアイケアが多数登場(※1)。入賞アイテム以外でも、エスティ ローダーのナイト リペアやSENSAIのトータルアイトリートメントなど、美ST世代の信頼ブランドの結果を出せるアイテムに人気が集まっていました。
森島 やはりマスクから見える目元の印象は大きいので、皆さんいつも以上にアイケアに時間も経費もかけている印象ですね。
小澤 スキンケアは定番の進化系が人気でしたが、なかでもTSUDA5CバリアセラムなどビタミンC誘導体配合コスメが複数部門で得票しました(※2)。ドクターKやドクターシーラボなどやはり信頼のドクターズコスメも強かったです。
中井川 マスクなどの影響による肌ゆらぎ対策にもビタミンC系コスメは必須ですからね。
漢那 スキンケアアイテムはどれも多機能になって万能感がアップ。複数部門に入賞するオールラウンドアイテムが多くなりつつあります。
大山 そしてコスパ賞ではローションに票が集まった印象です。ローションは惜しげもなくバシャバシャと使いたい、という化粧水好き世代の心情の表れですね。
森島 アクアレーベルやアルブランなど僅差で入賞を逃してしまいましたが、ローションはお安いものでもきちんと潤って優秀なものが多かったです(※3)。まさにコスパ賞!
緩んだ目元を立て直す信頼アイクリーム。左から、 SENSAI トータルアイトリートメント ¥20,900(左:リフレッシング アイエッセンス 20ml、右:メルティリッチ アイクリーム 15ml)(ともにカネボウ化粧品)、アドバンス ナイト リペア アイ コンセントレイト SMR コンプレックス 15ml ¥10,010(エスティ ローダー)
ビタミンCケアでゆらぎから肌を守る。左から、5Cバリアセラム 45ml ¥12,100(TSUDA COSMETICS)、薬用CリンクルホワイトUV SPF50+・PA++++ ¥3,960[医薬部外品] 30g(ドクターケイ)、スーパーホワイト377VCアイ 15g ¥3,960(ドクターシーラボ)
左から、アルブラン ザ ローションⅢ[医薬部外品] 140ml ¥5,500(花王)、アクアレーベル アクアローション 220ml ¥1,496〈編集部調べ〉(資生堂)
漢那 コロナ禍で増えたお家時間をボディケアに充てる人が多いせいか、パーツごとのボディケアアイテムは今年もますます充実(※4)。1位のシナクティフネッククリームなど美ST世代はネックケアに特に注力している、という事実も判明しました。
小澤 惜しくも入賞ならずでしたが、AQのネッククリームなど、全体的にかなり高価なものが多数得票していて驚きました。年齢の出やすい首にワンランク上のコスメを投資したい、という気持ちは理解できます。
中井川 イトリンのフット&シン トリートメントジェリーは〝膝下〟という見過ごされがちだけど大事なパーツの特化ケアという発想がすごい。確かに脚のむくみがすっきりします。
森島 ボディパーツごとのケアの細分化はますます進みましたね。
大山 オーガニックコスメは、単に感覚に訴えるだけのものでなく、エイジングなどに確実に効くものに進化したと感じます。(※5)ロクシタンも前作から格段に効果が向上しました。
森島 肌ストレスを睡眠中に解消する美容液、という発想が私たち世代にぴったり。香りも良くてよく眠れます。ニュクスのセラムもハリが出るし、残り香も心地いいですね。
小澤 スカルプケアは世代的にも常識になっており、アイテムも多様でますます好調(※6)。エクシアもヴェレダも使用感の好みによって選択が分かれたようで僅差で惜しかったです。
適材適所に効かせる超細分化ボディケア。左から、AQ コンセントレート ネッククリーム98g ¥16,500(コスメデコルテ)、エレメンタリー フット&シン トリートメントジェリー 30g ¥13,200(ITRIM)
漢那 アイシャドウは、上質なラメを感じるアイテムが豊富でした(※7)。大人の目元に上品なツヤを出すサンローランのラメクラッシュなどは色番で票が割れてしまい惜しかったです。
大山 ジルスチュアートのパレットも繊細なラメがキレイです。あとはボビイ ブラウンのようなポイント使いしやすいスティックタイプのシャドウも今期の人気でしたね。
森島 今期はリップが復活した、と話題でしたが、ディオール、スック、コスメデコルテなど多色展開ゆえに色番の票割れによって入賞を逃すという残念なケースも多かったです。
中井川 バームのように柔らかくて、見た目よりもシアーで重ねやすいのも今期のリップの特徴ですね(※8)。
小澤 やっぱり、リップを塗っていると元気になります。マスクをしていてもリップは塗るべき! と皆さん気づき始めたのでは?
大山 今期のメークで特にバリエーション豊富だったのはマスカラやアイブロウアイテム。(※9)やはりマスク着用で目元に注目が集まるので眉の形状や毛感、色は最重要課題です。アディクションのラインナップの充実は見事でチップの形状から色味までよりどりみどりで圧巻でした。
漢那 一見カラフルですが、つけてみると大人の眉でも奇抜にならずになじむ仕様で使いやすい。これからは大人は眉で遊ぶ時代かも(笑)。
大山 今期はアイシャドウも含めて色味が突出しない傾向なので、むしろ眉でやんわりと色味の自己主張をしてトレンド感を出すのが上品ですね。
漢那 大人もちょっとだけ冒険できるような絶妙カラーのアイテムがたくさん登場して、今後のメークがますます楽しくなりそうです。
大人のまぶたを彩る繊細・上質なラメシャドウ。左から、ロングウェア クリーム シャドウ スティック 04 ¥4,290(ボビイ ブラウン)、ラメクラッシュ 43 ¥4,620(イヴ・サンローラン ボーテ)、エターナルクチュール アイズ ベルベット08 ¥5,500(ジルスチュアート ビューティ)
多彩なカラーと質感から自分の1本をセレクト。左から、ルージュディオール バーム 810・999 各¥4,950(パルファン・クリスチャン・ディオール)、ルージュ デコルテ39・21 各¥3,850(コスメデコルテ)、シアー マット リップ スティック 05 ¥5,500〈セット価格〉(SUQQU)
眉毛とまつ毛の色味で大人の遊び心を満たす。左から、アイブロウマスカラ マイクロ 004・003 各¥3,080、ザ マスカラ カラーニュアンス WP 008・004・010 各¥4,180、プレスド デュオ アイブロウ 02 ¥2,750(すべてADDICTION BEAUTY)
2022年『美ST』2月号掲載
撮影/オノデラカズオ〈人物〉、尾島翔太〈静物〉 ヘア・メーク/Sai 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子
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