SKINCARE
2021年の大人のためのベストコスメ美ST2月号で発表されました。多くの審査員たちのお目金に適ったコスメたちの特徴は?先端科学とカラーの威力で〝マスクでもキレイ〟が叶う未来が楽しくなる名品揃いでした。
桐野 今期最大の話題はリポソームの29年ぶりの刷新。名品の大胆な進化が絶賛されて複数部門で1位に!
松本 ブランドの誇りとも言える完璧処方だったリポソームの進化は驚きでした。納得できるものが完成したという自信、それを共有したいという想いが込められていますね。
藤原 さらに大人の肌に寄り添う処方になったのが嬉しいです。長く愛されている名品の進化は最近の傾向ですが、クレポのファンデもカバー力や美容効果が高まって、大人がさらに使いやすい仕様を実感します。
松本 全般的にアイテムの多機能化が進み、1品で様々な肌悩みに対応できるものが増えている印象です。
桐野 アイテムのミニマム化はSDGsなどの時代の空気も感じますね。
2021年下半期ベストSSTコスメ大賞スキンケア部門・メーク部門大賞に輝いたのはこの2品。写真左:DECORTÉ リポソーム アドバンスト リペアセラム 50ml ¥12,100(コスメデコルテ)写真右:クレ・ド ・ポー ボーテ タンクレームエクラn 全8色 SPF25・PA++ 25g ¥14,300(クレ・ド ・ポー ボーテ)
藤原 やみくもに新商品を、というよりも、今あるいいものを土台にさらに進化させるという流れは今後も続きそう。女性もコスメも現状に満足せず、さらにもっと!の気持ちを失ってはキレイになれませんから。
桐野 コロナ禍で時間に余裕ができて丁寧なスキンケアをするようになったせいか、今期はシートマスクが複数入賞しています。
松本 スマイル パフォーマーなど、設計にこだわったシートも画期的でした。
藤原 シートマスクは手軽で効果が実感しやすいのでマスクで緩んだ口輪筋対策にも。
美容から女性の生き方まで幅広い分野での提言が多くの支持を集める。自身の透明美肌も憧れの的。
桐野 そして今回の驚きはビオパフォーマンス セカンドスキン! 先端科学発想のアイテムの登場には明るい未来を感じましたね。
藤原 これ、楽しいですね。今後は全顔バージョンもお願いしたいくらい(笑)。
桐野 時代背景もあり、「洗う」ことも今年のテーマでした。洗顔もスキンケアの一部になり、洗顔料やゴマージュなど洗うためのアイテムが豊富で、さらによりリッチな展開に。
藤原 丁寧なスキンケアで肌を整えておけばメークもシンプルで済みますからね。
美ST世代憧れのヘアメークとして第一線と走り続ける美の先導者。ライフスタイルへの提言も人気。
桐野 そしてマスク時代なのにリップが豊作で人気、しかも多色展開が多く驚きました。
松本 時代の空気に逆行するかのようですが、個性とか多様性に応えるためのバリエーションだと。加えてマスク時代のリップ不要論の中あえて「リップで幸せになろう」というブランドからのエールだとも聞いています。
藤原 素敵な話! やはり旬顔はリップで完成するし、つけることで元気になれますから。
光文社No.1と評判の透明白肌は徹底UVケアと美白ケアの賜物。コスメ愛と情熱で美STを牽引する。
桐野 眉毛やまつ毛のカラーも多様に。流行の赤みある眉作りも大人でもしっくりなじむカラーが多数でこなれてきた印象です。
松本 スックの7番やディオールのアイシャドウなどは、突出しないけれど全体の中でしっかり役割を果たすような、トータルバランスで作る傾向の今期のムードにぴったり。
桐野 そして、マスク着用で首のシワが目立つ問題は深刻で、ネッククリームも人気に。
松本 顔がキレイに整えられすぎてしまうと、首や髪はかえってエイジングが目立つ傾向に。特に髪はすぐに結果が出にくいし、頭皮ケアをコツコツとすることは大事ですね。
藤原 顔もボディも髪もキレイに整って自分に自信が持てるようになると、メークでは表現しきれない華のある美しさが滲み出る。そんな個性ある美しさを目指したいですね。
2022年『美ST』2月号掲載
撮影/オノデラカズオ〈人物〉 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子
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