【ベスコス2大コスメ】誕生秘話! 強い想いと諦めない探究心がありました

時代を超えて愛され続ける名品たち。そのベストセラーの裏には、誰かを助けたい、勇気づけたい、という強い想いと諦めない探究心がありました。そんな名品たちの誕生の物語を紹介します。

今回紐解く誕生秘話は2021年のベストコスメ大賞に輝いたこの2ブランド

A 2021年下半期SSTスキンケア大賞受賞。1滴あたり1兆個という超微細な新・多重層バイオリポソームが抱えた美容成分とカプセル自体の美肌効果で潤いのあるハリ肌に整えます。50ml ¥12,100(コスメデコルテ)、B 2021年下半期SSTメーク大賞受賞。作為感のないカバー力とハリのある薄膜で丹念に磨きぬかれたような端整な肌に。全8色 SPF25・PA ++ 25g ¥14,300(ク レ・ド・ポー ボーテ)

A:リポソーム アドバンストリペアセラム

【発売2カ月半で出荷25万個!リポソームに魅せられたエキスパートの想いが結実した誇りと自信の集大成】
1992年発売のロングセラー、モイスチュア リポソームはいわば〝完成形の美容液〟で時代が変化しても普遍的な効果を約束するもの。それを遥かに超えるものが完成しない限りリニューアルの必要はない、というのが皆の認識でした。しかし、研究員としてはリポソーム自体の未知なる可能性を確信していたので研究は継続していたのです。「リポソームがなぜ肌にいいのか?」という基本に立ち返った結果、リポソームが単なるキャリアーではなく、カプセル自体が角層に作用することを発見した時には大興奮!そこからは、リポソームの多重構造を3Dでリアルに捉えるために何百枚もの電子顕微鏡画像を1枚ずつ確認したり、国境を越えたニーズに応えるための日・中・仏・南ア4カ国300名以上への検証など、地道で手間のかかる工程を丁寧に踏んで進化への自信と確証を得ました。ブランドを代表する商品の処方を変えることは非常にプレッシャーのかかる大仕事でしたが、関われたことは私の研究員人生の誇りです。

お話を伺ったのは……コーセー 研究所 皮膚・薬剤研究室 平 昌宏さん
多重層バイオリポソームの電子顕微鏡画像。玉ねぎ状に幾重にも重なった層の中に美容成分を抱えて肌に届ける超微細なカプセル。

B:タンクレームエクラn

【大人の気品肌を支えるブランド人気No. 1ファンデが100を超える試作を経て挑んだ妥協なき完璧処方】
入社当時から憧れだったブランドの人気No.1ファンデに自分たちが新たな手を加えることは、とても不安で怖かったのが正直な気持ちでした。しかしお客様調査の結果、前作にはラスティングやスキンケア効果に改善の余地があると判断、お客様の期待に応えるべくより満足度の高い製品を作りたいとの想いから一歩を踏み出しました。そこで目をつけたのがリップ製品に使用していたオイル。ほとんど皮脂のない唇の潤いを保持するオイルの密着性の高さに着目、これをファンデに採用することで時間経過によるヨレや毛穴落ちなどに強い、化粧崩れしにくい仕様に進化させることに成功したのです。さらに肌に光を取り込む新技術でハイカバーとナチュラル仕上げも両立、スキンケアラインと共通の美容成分が日中の肌を守りながら整える、隙のない仕様に。100回以上の試作を繰り返し、そのたびに出てくる課題を全員でひとつずつ乗り越えて誕生した賜物が皆様の心に届くことを確信しています。

お話を伺ったのは……資生堂 ブランド価値 開発研究所 伊藤麻衣子さん
みなとみらい21地区の資生堂グローバルイノベーションセンター。ブランドの基礎研究拠点であり、ビジター体験スペースなども。

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2022年『美ST』3月号掲載
撮影/吉田健一 取材/関根実凡、森島千鶴子 編集/漢那美由紀