「疲れた」と感じたら試してほしい【脳をオフにする】4つのスイッチ

私たちの頭や心をスマートフォンに例えるなら脳はバッテリーのようなもの。パフォーマンスを良くするためにアプリを開きっぱなしにしない、たまにはオフにする、などのリフレッシュがマスト。あれこれ詰め込みすぎてオーバーヒートしたなと思ったら自然と触れ合う時間を持って!

脳内の〝アプリ〟を開きっぱなしにしないで意識的に〝オフ〟ってみて

一日1回の自然チューニングが美体力を育てます
美容のためにギチギチに時間を詰めたり、隙間時間にはスマホを見ないと情報から遅れそうで損した気分になる?「実はその思考が脳や心のパフォーマンスを低下させている」と言うのは脳と心の専門家、菅原道仁先生と上田容子先生。「美しさは健康があってこそ成り立つもの。細かいシミやシワなどミクロの世界ばかり気にして美容時間捻出にあくせくしすぎたりするのは健康という観点から言うと逆効果。適度に緩めの時間管理で心に負担をかけすぎないことが大事です」(上田先生)。「必要なのは睡眠などのパッシブレスト(受け身の休養)と体を動かすアクティブレスト(活動的休養)のバランスをとること。ストレスを感じると出るコルチゾールというホルモンは人間を守るために必要な物質ですが、過剰に分泌されると脳の萎縮や損傷を招くという諸刃の剣。必要以上に増やさないようにするためにリフレッシュが大切」(菅原先生)とのことで、両先生いわく「おすすめは自然豊かな公園などでのウォーキング」と口を揃えます。「鳥のさえずりや波の音、木々がざわめく音、いわゆる〝1/fゆらぎ〟で情報渋滞している脳内の回路とは別回路を使うのが有効。何も考えずに頭を空っぽにできればさらにベター。リラックスすることで脳内にセロトニンが出て気持ちが安定します」(菅原先生)。タイムマネジメントとは、自分の生き方の根幹を見直すこと。何を残して何を捨てるのかを追求し、ときめくものにだけ時間使いを絞る。ある意味「手放す勇気」が美のタイムマネジメントへの近道。タイムマネジメント=ライフマネジメントなのです。

オレンジニット¥26,400(ソブ/フィルム)デニム¥26,400(ヤヌーク/カイタックインターナショナル)マフラー¥6,600(AKTE)ピアス¥74,800(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)ブーツ¥43,450(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)

隙間時間ができたら脳と心を緩めるのが実は美への近道

1:笑える時間を持つ

脳って実は非常にシンプル。口角を上げて笑うことで幸せだと勘違いしてくれます。どんな小さなことでも笑う行為によって脳からは幸せホルモンが分泌され、結果的に幸福感と免疫力がアップして一石二鳥。(上田先生)

2:自分をほめる時間を持つ

人はつい減点主義になりがち。鏡に近づいては「シワが、シミが」とダメ出しするのではなく、鏡から離れて大らかに眺めて「イイ感じ!」「頑張ってるね!」とほめることで美をグンと底上げできます。(上田先生)

グリーンニットガウン¥13,750(AKTE)カットソー¥11,550(スローン)ピアス¥85,800(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)

3:自然を愛でる

一日の中で自然の中に身を置き、デジタルデトックスする時間を設けて。近所の公園や遊歩道など、生活に自然との触れ合いを取り入れて花や雑草などに目を留め、一生懸命生きている様を愛でて自然との会話を楽しむことで脳も心もクリアに。(上田先生)

4:寝る前の深呼吸

ストレス撃退には、就寝前に「ハァ〜〜」と声に出して深呼吸を数回。そうすることで自律神経がほどよく整います。指の先からストレスが抜けていくようなイメージで息を深く吸って長く吐いて。(上田先生)

長袖Tシャツ¥11,550(スローン)

5:マインドフルネス

電車の中、カフェでの時間、公園で。ふとした隙間時間にはスマホを見るのではなく、瞑想に当てるのがおすすめ。イメージとしては脳内で「マルチタスクワーク」しているアプリをひとつひとつスワイプして閉じていくイメージで。(菅原先生)

ピンクニット¥46,200(スローン)ピアス¥33,000(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)
教えてくれたのは……菅原脳神経外科クリニック 院長 菅原道仁先生
脳神経外科医、抗加齢医学専門医。脳血管障害を中心に、救急医療からリハビリテーション、予防医療までトータルに活動する脳の専門家。
教えてくれたのは…… 神楽坂ストレスクリニック 院長 上田容子先生
精神科医。2009年に心療内科・精神科の「神楽坂ストレスクリニック」を開院。患者の心に寄り添う治療で生きづらさを抱える現代人の悩みに向き合っている。

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2022『美ST』1月号掲載
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/SATOMI スタイリスト/Toriyama悦代(one8toky) 取材・文/柏崎恵理 編集/小澤博子