HEALTH
長年、料理の仕事に携わってきた〝ばあば〟のレシピには、知恵と工夫と愛情がいっぱい。あわただしい毎日を送る美ST世代に伝え遺したい、とっておきの美容弁当を教えてもらいました。
「スープジャーは熱湯で温めておき、湯を捨てて牛肉スープを注いで、しっかり蓋をします。ごはんは、ごま油、塩、いりごま各適量を混ぜてチュモッパッ(韓国おにぎり)に。こんな風に簡単な食事でも、おいしく温かいスープさえあれば、心も体も満足できますよ」
【材料】(4人分)
牛切り落とし肉……300g
大根……200g
ねぎ……1/2本
にら……1/3束
えのき……1袋
しらたき(アク抜きしたもの)……180g
醬油……大さじ3と1/2
酒……大さじ2
水……6カップ
おろしにんにく……少々
塩……小さじ1/2〜
こしょう、粉唐辛子……各適宜
【作り方】
①牛肉は食べやすい大きさに切る。大根は短冊切り、ねぎは3~4cm長さの細切り、にらも同じくらいの長さに切る。えのきは石づきを落とし、食べやすい長さに切る。しらたきは、洗ってザルに上げ、食べやすい長さに切る。
②鍋に牛肉を入れ、醬油、酒を入れて強火にかける。焦げないうちに手早く全体を絡め、水を注ぎ、大根を加えて4~5分煮る。
③沸いてきたらアクを取り、しらたきを入れ、肉の旨みが出るまで弱火で10分ほど煮る。
④えのき、ねぎを加えて火を通し、おろしにんにくを加える。スープの味を見て、塩で調え、最後ににらを加えてひと煮立ちさせ、火を止める。器に盛り、好みでこしょうや粉唐辛子を振って食べる。
\牛肉スープの完成!/
幼いころから食べることが大好きで、ついたあだ名は「ムットリ(食いしん坊)」。そんなジョン・キョンファさんが料理の道に進んだのは、自然なことでした。
「父の創設した『モランボン調理師専門学校』では、20歳から教壇に立ち、在日2世として母国の食文化を伝えてきました。いま元気に料理教室を続けていられるのも健康にいい食事のおかげです。なかでも栄養たっぷりのスープは毎日の食卓に欠かせません」
夏バテ予防のサムゲタンやチュオタン(どじょうスープ)、産後によいとされるわかめスープ、酔い覚ましにもなるプゴクッ(干し鱈のスープ)など、朝鮮半島にはさまざまな滋養スープがありますが、ジョン家の定番といえば「牛肉スープ(セゴギクッ)」なのだとか。
「母の代から〝肉のおつゆ〟と呼び親しんできた、いまでは孫たちも大好きなわが家の味。子どもたちが幼いころ、私が仕事で夜遅くなる日や出張で家を空けるときは、大鍋いっぱいに作って出かけたものです。普段の食事だけでなく、人が大勢集まるおめでたい日、悲しいお通夜の席でも、私たちの心と体を温めてくれるスープです。
牛肉が主役のスープだから、切り落としとはいえ質の良い肉を使うのがポイント。最初の段階で牛肉に醬油と酒をしっかり煮絡めることで、旨みを引き出します。水を加えたら一度沸騰させ、アクを集めてすくい取ると、きれいに澄んだスープになりますよ。たくさん作ったほうがおいしくできるので、レシピの量は最小限と思ってください。煮返して食べることを考慮して味付けは控えめに。ごはんや、うどん、卵を加えてもおいしいです。大きな器にたっぷりよそって、召し上がれ」
料理上手な祖母、母のもとで舌と腕を鍛えられ、モランボン流宋家の父からは朝鮮半島の食文化と民族の心を学ぶ。四半世紀にわたり調理師学校の教壇に立ったのち、料理教室「KOREAN COOKING キョンファスタジオ」を主宰。2女1男のオンマ(母)、4人の孫のハンメ(祖母)としても料理作りを楽しんでいる。
2023年『美ST』2月号掲載
撮影/須藤敬一 取材/伊藤由起 編集/小澤博子
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