MAKE UP
マスク時代、圧倒的に人々の注目を集める目元まわり。美ST世代の最重要課題であり難題でもある目元のシミやくすみは、カラーと光を操って払拭。薄膜を丁寧に重ねてカバーすることでナチュラルで作為のない仕上がりになります。人気ヘア・メーク千吉良恵子さんにコンシーラーテクを教わりました。
マスク常用の時代となってからベースはどんどん薄肌化していますが、肌ノイズをきちんと隠して整えることは大人の薄肌メークの大前提であり嗜みだと思います。そのためには上手なコンシーラー使いが肝心。まずは、シミやくすみはコンシーラーだけで隠す、という発想を変えましょう。コンシーラーはカラーベースやパウダーなどの他アイテムとともに極薄膜を重ねてカバーするのが基本、さらに他アイテムと混ぜて色味を加えたり、テクスチャーを変えたりと、ひと手間かけることでさまざまな肌悩みに対応できます。細かいシミを追いかけて逐一完璧に消すより、8割仕上げで、その人らしい素が透けて見えるような、人肌感のあるメークが今の時代にぴったり。
その人の美しさを引き出すメークと透明感ある美肌作りに定評。女優やモデルからの信頼も厚く、溢れるメーク愛を携えて第一線を走り続ける。
目の下の茶や紫色のクマやくすみには、オレンジ系のカラーコンシーラーでクマ部分の血色感をアップさせるのがファーストステップ。
①目頭の下から斜め45°下へ向かって黒目下までオレンジラインを2本分のせます。オレンジ色で茶や紫色に沈んだ部分をトーンアップして肌色を均一に整えます①
②オレンジコンシーラーをのせたラインの中心から濃淡のグラデーションになるように上下方向へ指で伸ばし広げて。涙袋の下までほんのりオレンジを仕込みます。
\使ったのはこれ/
コンシーラーだけでは消えにくい色素沈着を絶妙カラーでカバー。ハイカバレッジなのにナチュラルな仕上がりに。ラディアントクリーミーカラーコレクター 00253 ¥3,960(NARS JAPAN)
オレンジでトーンアップした肌にややパール感のあるコンシーラーを重ねます。色味とほのかな発光でくすみを解消しクリアな印象に。
①オレンジベースを伸ばした上に3本のラインを矢印のような形に描きます。
②目頭から頰骨の方向へ指で薄く塗り広げてなじませます。
③まぶたには眼球の長さで筆2本分の幅を指で伸ばして、透明感とツヤでまぶたがトーンアップされて立体感ある目元に。肌トーンをクリアに整えることでその後のアイメークの発色効果も格段にアップします。
\使ったのはこれ/
素肌に溶け込むような薄膜とハイライト効果でクマや色ムラをカバーして立体感のあるツヤ肌に。ルミナス ペンブラッシュコンシーラー 全5色 SPF15・PA++ ¥3,850(RMK Division)
左から、茶グマやくすみをカバーして色補整するオレンジ系カラーコンシーラー。カラートーンの強弱はクマの色みや強さでセレクトして。シークレットコンシーラー 4 ¥3,190(ローラ メルシエ ジャパン)、ストレッチコンシーラー 30 ¥660(セザンヌ化粧品)筆ペン型ならまぶたなどの狭い部分にも薄く均一に伸ばしやすく便利。光をキャッチする軽めなパール感がポイント。ラディアント タッチ 全6色 ¥5,500(イヴ・サンローラン・ボーテ)、エスト ブライトニング コンシーラー 全2色 ¥4,950(花王)、ミネラルコンシーラーパレット ¥4,950(エトヴォス)
2021年『美ST』12月号掲載
撮影/天日恵美子〈人物〉、サトウアサ〈静物〉 ヘア・メーク/千吉良恵子(cheek one) スタイリスト/菊地ゆか モデル/樋場早紀 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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