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内田有紀さん(47歳)「落ち込むときはとことん!そうすれば、あとは上がるだけ」

芸能生活30年目を迎えて、なお美しさを更新し続け、ドラマや映画、CM、雑誌などの数々のメディアで活躍を続ける女優・内田有紀さん。そんな内田さんが、女優として、同世代の女性として日々輝き続ける秘訣を、お仕事や普段の過ごし方の面からたっぷりお話を伺いました。

〈Profile〉
1975年生まれ。観る人の心を動かす演技と年齢を重ねても変わらぬ美しさが幅広い世代から支持される女優。4月23日から放映するWOWOW「連続ドラマW フィクサー Season1」(日曜午後10:00)にて報道番組の人気女性キャスター役の収録に全力投球中。

──「自愛」に欠かせない趣味にキャンプと伺いましたが、ハマったきっかけは?

自宅で根詰めて台詞覚えやお稽古しているとストレスが溜まるなぁと思い、5~6年前から海の砂浜やキャンプ地で稽古をしてみたところ、いいリフレッシュになったので頻繁に行くようになりました。ある日、いつもと同じくテントの中で台詞覚えしていたら隣からお肉を焼く良い香りが漂ってきて…。それなら今度は私もやってみようと、本格的なキャンプをやってみることに。海や山を見ると心が落ち着いて、綺麗な景色を見ながらの美味しい食事は最高!それからは休みがあればほとんどと言って良いくらいキャンプに行っていますね。

素敵なキャンプギアに囲まれたいので、色々吟味して集めています。ランタンを掛けるためのスタンドにもこだわりがあって、隣のキャンパーの方から、「これかっこいいですね、どこのですか?便利ですか?」なんて声をかけられたりして(笑)キャンパー同士でコミュニケーションできるのもいいですね。可愛い別荘を持ち歩いているような感覚でなんとも贅沢な遊びだと思います。

昔キャンプを勧められた時は日焼けするし虫も苦手なので絶対無理だと思っていました。でも2回誘われて、そんなに良いなら行ってみようと素直に行ってみたら大正解。キャンプに限らず、2度勧められたらトライするようにしています。年齢を重ねたことで変なこだわりがなくなって、「日々学べば良い。人間は未完成だから生きている」と思えるようになりました。「とりあえずやってみよう」でやってみる。難しくこだわりすぎて生きるのはもったいないなと思うようになりました。

──美ST読者が内田さんのように前向きでいるための心構えを教えてください

私は年齢に関係なく、小さなことでもいいからやりたいことにチャレンジしていこうと思っています。何事もするかしないかは自分次第。もしも失敗したら落ち込むだけ落ち込んでみる!私は落ち込んだ時は無理に元気を出そうと踏ん張らず、感じるままにまずはとことん落ち込みます。落ち込んだとき無理に元気になろうと踏ん張ると、傷が癒えず中途半端に傷が残る気がするので(笑)。どん底まで落ち込んだあとは上がるのみだと思えば、自ずと気持ちも楽になります。失敗しても成長のための経験。成功したら自信を得るための経験。そう思ってチャレンジすることを心がけています。

──芸能生活30周年を迎え、そして今年で31年目を迎える内田さん。今後の抱負を聞かせてください

職業柄、今演ずべき役柄を常に意識しながら過ごしています。心には私と役柄が共存する、そんな不思議な状態ですね。いつも役柄を意識していないと本番となった時とても緊張してしまうので。そんな背景もあり私の中に占めるのは仕事が95%。残りの5%は今ハマっているキャンプです。いつも仕事のことを考えていて、どうリラックスするの?と聞かれますが、たった5%なのにフル充電できてしまうほどキャンプは至福の時間です。

今年は芸能生活31周年。昨年30周年というのも言われて初めて気づいたくらい常に目の前の役と向き合っていたので、特別に何かをする、ということはなかったですね。無理にオフをとっても仕事を思い出し「完全にオフにできなかった」と逆にストレスになるタイプ。それなら無理にオフを作らず100%オンにして、オンの中でメリハリをつけながら仕事を楽しむことの方が、日々の気持ちに幅が生まれ、軽やかになっていると気づきました。

どんなお仕事もきちんと準備をしてそれが実ると何よりの幸せを感じます。楽しみながら仕事の準備をすると、無理がなくストレスも溜まりません。だから今後の目標は100%オンでいて、より一層お仕事もプライベートも豊かでいることですね。

《内田有紀さん衣装》
ブラウス¥173,800スカート¥217,800/ERDEM(メゾン・ディセット)
サンダル¥150,700/ピエール アルディ(ピエール アルディ 東京) タンクトップ、ネックレス、リング/スタイリスト私物

《お問合わせ先》
メゾン・ディセット ☎03-3470-2100
ピエール アルディ 東京 ☎03-6712-6809

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撮影/YUJI TAKEUCHI (BALLPARK) スタイリスト/宮澤敬子(WHITNEY) ヘアメーク/板倉タクマ(nude.)取材/中田ゆき 編集/長谷川千尋

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