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【藤原美智子さん】美の格言「流行を取り入れるのは3割」

2022年4月、ヘア・メークアップアーティストを卒業した藤原美智子さん。これまで撮影現場で次々と放たれた名言の数々。42年のアーティスト経験を通じて出た言葉にハッと気づかされることばかりでした。今後もし迷っても、この言葉を思い出せば大丈夫。

一生覚えておきたい!藤原美智子さんのメークの言霊たち

美容学校卒業後、’80年より松永タカコ氏に師事。約2年半に及ぶアシスタント時代を経て独立。以降、42年間美容の第一線で活躍。’22年4月19日をもってヘアメークの活動を終了。

1:「メークをするときは鼻歌を歌いながら♪」

年を重ねると、所作の手つきが強くなります。メークブラシを持つ手にも、力が入りやすい。だから、透明感がなくなり、厚化粧になる。鼻歌を歌えば、自然と力が抜けるんです。

2:「メークって庭と同じ。いつまでも終わりなんてない」

庭を持つのも大変。相手は日々成長する植物たち。毎日変化するから、手入れに終わりはありません。女性の美も庭と同じ。肌も髪の状態も変わります。手をかけるほど整う。綺麗は努力の賜物です。

3:「無駄なことを1つもしなければ透明感が出る」

みなさんのメークを見ると無駄な動きが多いんです。一生懸命やったのにキマらないのは触りすぎだから。無駄なことをしないほうが透明感が出るし、時短になります。

4:「ただ塗るだけでOKなのは20代まで。40代からはテクニックが必要」

パッとメークして可愛くなれるのは20代まで。唇の輪郭を整えて、コンシーラーを仕込んで。他人は気づかないけど、確実に効果がある。そんなテクニックが美人度を上げてくれます。

5:「ぼかし加減にその人の品性が現れる」

大人メークのアウトラインはぼかしが肝心。さじ加減で、ソフトにもクールな印象にも変化。必要なのは、少しのコツと体験から得た知性。その積み重ねで、顔つきに品性が宿ります。

6:「40代50代が流行を取り入れるのは3割で十分」

20代は流行に敏感だし、それによってチャーミングになれるけど大人には、肌作りや眉など、変えないほうが良いものもある。流行の割合は3割がベスト。それが私自身の経験から出た結論です。

7:「メークのアップデートに必要なのは意識のアップデート」

「わたしはコレ!」と決めつける人が多いけど生きることは、変わること。メークも人生も、固執しないほうが楽しいはず。心が動いたら試してみる。そんな意識が必要かも。

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2022年『美ST』8月号掲載
撮影/峠 雄三〈人物〉、大槻誠一〈静物〉 ヘア・メーク/藤原美智子 モデル/橋本マナミ スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) 取材/大山真理子 編集/長谷川 智

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