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今や当たり前のように使っている「断捨離®︎」という言葉。本当の意味を知る人は少ないのではないでしょうか?ただ、物を捨てるだけではなく、断捨離することが美しさにも大いに影響を与えることを、その生みの親、やましたひでこさんからお話をうかがいました。
コロナ禍で誰もが圧倒的に家時間が多くなり、家の中に3密が起きて、断捨離が見直されるようになりました。私が提唱する断捨離は必要とされるところに必要な物をスムーズに流す、一言で言えば生活における新陳代謝です。「今」と「旬」、ここが大切で、どんどん物を循環させて、今自分にとって必要な物だけで暮らしていくことを言います。物に焦点を合わせず、自分の気持ちが浮き立つか浮き立たないかでセレクトし、主語は常に自分。よくミニマリストと混同されるのですが、似て非なるもの。1個買えば1個捨てる、などとよく言いますが、私からすると「好きにさせてよ」という感覚(笑)。5個6個、それ以上あっても自分がゴキゲンになって幸せを感じるなら、持っていればいいのです。でもその感情がなくなり、必要ではないのに「もったいない」「いつか使うだろう」と思う物なら、処分すればいい。だから断捨離に決めごとはありません。しいて言えば自分の感度。一緒に暮らす物を自分で選び抜き、生活をセンスアップしていくことだから。
じゃあ、コスメの空間は?と考えたとき、きっと密になっている人が多いのではないでしょうか?私はそれで幸せ、と思う人はそのままで。でも何とかしたい、と思う人は断捨離をしてみたらいかがでしょう?ビューティスペースで意識するべきことは、自分を美しく演出する場所はぐちゃぐちゃではいけないってこと。何のためにコスメを自分に与えているかと言うと、自分をより美しく表現するため。その美しさは美しい場所から育まれます。だからコスメ棚の美しさはそのままあなたの美しさ。そこで、美しさを損なっているものは何かを引き算して、断捨離していくんです。自分に問いかけるときの判断基準は、もっとキレイになろうという気持ちが湧いてくるかこないか、これを使うと自分がキレイになれるかなれないか。物に聞くのはNGね。「私にはそんな時間はない」と思うなら、5分でできることから始めてみればいい。目の前にあるポーチや、何か1つのアイテムだけでも断捨離する。すると、不思議とクセになるのが断捨離で、もっとやってみたくなります。コスメもファッションも気分によって変わるし、季節によっても変わります。だったらせめて季節単位で断捨離することを私はオススメします。そうやっているうちに、感度が養われて、買い方も変わってきます。自分と物がいい循環になるんですね。
リバウンドは当たり前です。その発想自体がアウトで、またトライすればいいだけのこと。当然、使ったら汚れるし、散らかります。でも「ぱなし」はだめ。私たちは手入れを忘れがちですが、掃き溜めに鶴はいないように、美しく手入れされたところから美は育ちます。
住空間を整えるとカラダが整い、心も整い、自然といいことが流れ込んでくるようになるんです。断捨離して、軽やかにおおらかに、そしてしたたかに生きていければ幸せですよね。
もともと掃除は好きなほうではなかったそうですが断捨離しているうちに好きになり、今では洗面所の鏡もカランもピカピカ。「気持ちよさを知ると無意識のうちに磨いているの」。
①洗面扉を開けても展示品のように美しくディスプレイ。メーク用品やブラシはアクリル製収納立てに飾るように。使うたびにタオルで拭いています。②トイレットペーパーのストックや洗剤すら美しく並べます。③スキンケアは長年レカルカを愛用。下段は現在使用中、上段にはストックを1つずつ。
《Profile》
’54年東京都出身。早稲田大学卒業後、ヨガの哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を片付けに落とし込んだ独自のメソッドを構築。処女作『断捨離』出版以来、関連書籍は国内累計500万部を超えるミリオンセラーに。近著『1日5分からの断捨離』(大和書房)が好評発売中。
2021年『美ST』8月号掲載
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/Sai 取材/安田真里 編集/浜野彩希
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