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昔はガンガン攻める美白コスメを選んで真っ先に肌に入れていたけれど、年々、力を失い、不安定になる肌にどう美白をしていくかを考えた時、〝フィニッシング美白〟は目からウロコでした。しかも「天然由来成分99%の医薬部外品」で、ホットフラッシュやマスク蒸れしている時に、その原因にも働きかけてくれるなんて。年中美白したい美ST世代にはありがたいセラムが登場しました。
ITRIM ルリホワイト セラム【医薬部外品】18ml ¥19,800(ITRIM)。お手入れの仕上げに使う2層式美白美容液。「ルリホワイト」シリーズの美白有効成分コウジ酸、共通成分のジャーマンカモミール油、ヘチマ水、メリッサ葉エキス、ローズマリー葉水、セラム独自成分のエイジツエキス、ヤグルマギクエキスが相乗効果で皮膚機能を総合的に整え、透明度の高い肌へ導く。成分材料となる植物の栽培環境、栽培法、抽出溶媒や方法など製造過程の安全性も万全。シミが気になる場合、部分部分に汗をかいたり、マスク蒸れでくすみがちな人、疲れた肌、乾燥肌、混合肌、インナードライ肌に適している。2021年3月3日発売。
\ここがすごい/
1:更年期世代に〝フィニッシング美白〟
2:美白の大前提は炎症を鎮静すること
3:有用植物由来成分の〝合わせ技〟で相乗効果を
通年のケアが常識になり、進化もめざましい美白コスメ。でも、以前とは別の観点から選ぶようになりました。それは年齢のせいでもあり、マスクをはじめ現在の生活が抱えるストレスも関係しています。そもそも更年期世代になると肌が不安定になり、洗顔、化粧水、クリームの基本ステップだけで精いっぱいなことがあります。美白コスメは化粧水の直後に使うものが多いため、肌がゆらいでいる時に省かざるをえないこともしばしば。ITRIMの「ルリホワイト セラム」は、クリームの後に使う〝フィニッシング美白〟という点に、まず惹かれました。さらに独自のつけ方と香りによる心地よさ、マスクが原因でできた吹き出物がこのセラムをつけたら治りが速かったことも愛用の決め手に。
大人の美白問題は、シミはもちろんですが、赤み、くすみ、血色のなさ、色素沈着、乾燥によるキメの乱れなど複雑に絡み合っています。これはすべて肌内部の炎症が引き起こしたもの。だから、ルリホワイト セラムは炎症を抑えることを美白の大前提にしています。メイン成分の一つはアズレン(この美しいブルーはアズレンの色)。アズレンは目薬や軟膏の消炎系薬品に含まれる成分で、ジャーマンカモミールに自然の状態で含有されています。ジャーマンカモミールは、昔から吹き出物やニキビの薬、抗炎症剤や鎮痛剤として用いられてきたハーブ。私の吹き出物への効果もアズレンのおかげですね。コウジ酸を美白有効成分として選んだのも抗炎症作用を有していることが理由の一つ。他の配合成分、ヤグルマギクエキス、ヘチマ水、ローズマリー葉水にも抗炎症作用があり、メリッサ葉エキスは炎症に負けない活力を肌に与えます。
化学成分はなにか一つの原因にガツンとアタックすることが多いですが、オーガニックな自然由来成分を配合するITRIMの製品は、原料の多彩な効果を考えた〝合わせ技の妙〟で補強し相乗効果を出すための緻密な計算のうえに成り立っています。前述の各成分は、もちろん抗炎症作用以外の効能効果も持っているんです。美白が必要な肌は乾燥しているため、ヤグルマギクエキスはヒアルロン酸産生を促進して肌の潤いを高め、また、老廃物を排出し肌内部の循環を良くすることでトーンアップ効果が。ヘチマ水は皮膚細胞の再生を、ローズマリー葉水は収れん効果と熱を下げる効果があります。
コウジ酸は1988年に美白有効成分と認可されて以来、高い安定性と安全性をクリアし、メラノサイトアタックだけでなく、メラニン産生を促す情報伝達物質や活性酸素を抑制。抗炎症・抗糖化作用もあり、シミやくすみ、ニキビ痕などあらゆる色素沈着に期待できるというマルチタスク。「天然由来成分99%の医薬部外品」というルリホワイト セラムには、日本古来から伝わる米麹から発見されたコウジ酸しかありえませんでした。
もう一つ特筆すべきは、独自成分のエイジツエキス。乾燥させたノイバラの完熟果実(営実)から抽出したもので、日本の生薬にも拘わらず国産品がなかったため、ITRIMが国産原料を作りました。メラニン産生抑制作用をはじめ、皮脂分泌を抑制して、角層が角化したり脂質が過酸化するのを防ぎ、毛穴目立ちを抑えます。保湿作用、コラーゲン産生促進による弾力性向上作用もあります。美白には直接関係なくても配合したのは、総合的なエイジング美白のために不可欠だからです。
更年期世代にルリホワイト セラムがいいと私が思ったのは、ホットフラッシュ対策として。ホットフラッシュは女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きが乱れることによって起こります。このセラムには、皮膚下に存在する毛細血管を拡張させ炎症を起こすカテリシジンという抗菌ペプチドの発現を抑制するエビデンスがあるのです。エイジツエキスやローズマリー葉水に含まれているタンニンがホットフラッシュの症状を緩和させます。そして原因は異なっていても、マスク蒸れだって、状態はホットフラッシュと同じ熱刺激なんです。
このセラムは、多機能に働く成分を最上のフォーミュラで作った〝有用成分をきっちりつめこんだ外用薬〟のようなものではないでしょうか。美白したい肌は弱っている肌だから「先に入れてしまおう」というのではなく、肌の生理機能に寄り添う美白セラムが、現代の大人の肌に合っていると思っています。
\使っています♡/
30年間ビューティ担当 編集 I
『JJ』時代から美容を担当。スーパーモデルブーム、日本上陸前のM·A·Cをブレイクさせる。愛ある視点で厳しく化粧品を選び、「コスメは感動!」が信条。美ST ONLINEでの連載「30年目のコスメ愛」も好評。
2021年『美ST』8月号掲載
撮影/河野 望 イラストレーション/大沢かずみ 編集・文/石原晶子
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2024年12月16日(月)23:59まで
2024年12月16日(月)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2024年11月14日(木)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで