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最先端美容医療を駆使し、サロンで全身を磨き上げるのは当たり前。そんな、美意識の非常に高いロシア女性の美容法やロシアンコスメが注目されています。神秘のヴェールに包まれたロシア美容の世界をレポートします。
最先端コスメとして美容マニアの間で密かにバズっている、ロシアのコスメブランド「リブレダーム(LIBREDERM)」。ブランド最初の製品は、アナグマとクマの脂肪(現在も販売)、痩身用パッチ、クリームなど旧ソビエト連邦・ロシアの伝統的なケアを製品化したもの。現在では科学的根拠に基づく成果と化粧品のトレンドを組み合わせ、適正な価格で旧ソビエト連邦全土の薬局店で販売されています。上・とくに人気なのは、フィラー級に肌を潤いで満たしボリュームアップさせるシリーズ。ヒアルロン酸3Dフィラー リジュベネイティングアイクリーム ¥2,300、ヒアルロン酸3Dフィラー ナイトフェイスクリーム ¥2,100、下左・MEZOLUX バイオ リインフォーシング リポリティック V-マスク 4枚入り ¥1,600、下中・幹細胞入りのエイジングケアライン。MEZOLUX バイオ リインフォーシング アイパッチ 60枚入り ¥1,700、下右・0歳から使えるレチノールコスメ。AEVIT フェイスマスク ¥1,100(すべてリブレダーム/ゼルディスジャパン)
「ロシア美容は本当に多様。週末は家族でダーチャ(別荘)に行き、ロシアサウナで有名な〝バーニャ〟 でリラックス。一方、都心のスパでロシアハーブや岩塩を使ったマッサージを楽しみます。乾燥が激しく寒い、厳しい気候なので、幼い頃から肌と髪のケアを重要視。コスメも最先端のものが全土の薬局で購入できます」
若返りに欠かせない美容医療について世界の最新事情をよく知るDr.ウサコに聞くと「ロシアは、美容医療が非常に浸透しています。実は、世界初のスレッド(糸)リフトはロシアが発祥。金の糸、非吸収のアプトス糸を開発して、世界中が続きました。美肌意識が高くマッサージピールの売上げも、2位の日本を抜いてトップです。ヴァンキッシュやエムスカルプトを開発したチェコはロシアの周辺国ですし、粘膜レーザーなど新しい美容医療のトレンドもロシアから。ロシアは、世界の美容医療先進国なのです」とのこと。ロシアでは美容医療を行う医師は必ずそれぞれの正規のライセンスを取得する義務があることも安心感につながり、浸透の後押しをしている模様。
左から、オーガニックながらしっかり手応えを感じると、CAのお土産の定番に。ナチュラシベリカ デトックス セル リカバリー アンド リニューアル ナイト フェイスマスク(私物)、ビタミンEの500倍の抗酸化作用を持つイクラエキス配合。mirra エフェクトアイ バルザム ¥ 11,300(リリヤコーポレーション)、モスクワなど都市の路面店のほか、空港でも買える人気ブランド。肌のもととなるアミノ酸、たんぱく質を豊富に含むキャビア エキス配合。ナチュラシベリカ フレッシュスパ インペリアル キャビア フェイシャル メソクックテール パールデノース $44.99(私物)、ロシア科学アカデミーに化粧品会社で唯一、研究所を持つブランド。肌本来の免疫を高めるブラックキャビア濃縮エキス配合。mirra ウマバルザム ¥9,500(リリヤコーポレーション)
ロシアの国家プロジェクトとして製薬会社から起ち上がったブランド「mirra」。その日本独占販売契約を結ぶ板谷さん曰く「永久凍土や極寒の地・ロシアで生きる植物は、生物活性物質の量が通常の土地の数倍。それを化粧品に活かし、幹細胞、電磁波ケアも早くから注目。ロシア女性は美意識が高く見る目も厳しいです」
ロシア発で、世界中で流行する眉の施術。宮里さんの教えてくれた眉を色づけする「眉ティント」と、パーマをかけ、眉の毛流れを上向きに整える「ブロウラミネーション(通称・ ブロラミ)」をセットで行うことが多いようです。日本でも、パーマ液を使わないなどアレンジされた施術が人気に。セルフ派は、左のLAKAのワイルドブロウシェイパー (私物・Qoo10で購入)が粘度が高くバリバリにならずおすすめ。
ロシア初の日系美容室で美容師として活躍する宮里さん。「モスクワにはコスメショップ、美容サロンが多くあり、最近人気なのがアイラッシュや眉ティントのサロンです。専門店のほか、ヘアサロンに併設されることもあり、カラーの合間に眉ティントをする人も。ネイルも、モスクワでしていない女性はまれですね」
資生堂ヘアメークアップアーティスト・伊藤礼子さんによると「ザギトワ選手は、シーンによってメークを変えるほど、こだわりがあります。リップも、氷上ではマットな質感で作りこんだり、リラックスムードな時はグロスでフェミニンに仕上げたりと毎回同じことがないので、一緒に選ぶ際にワクワクしています」。スキンケアはアルティミューンが好きだそう。ザギトワさんのお気に入りの製品は、左・モダンマット パウダーリップスティック(507)、中・マイクロライナーインク(01)、右・シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション 160/330(すべてSHISEIDO)
免疫アップにいいと、大ブームになっているチャーガ。シベリア霊芝とも呼ばれるきのこの一種です。抗酸化、抗糖化作用も強いのが特長。味にくせがなく、飲みやすい。チャーガ茶 RETHÉ 2g×30包 ¥3,980(リジュベネーション)
「ロシアの女性は目に見えない美容=香りを大切にします。香りはその時の思い出を記憶として強く刻む効果があり、いい記憶をたくさん備えている女性は心から美しくなっていくという考えがあるんです。そのために複数の香水を持っている人も多く、その時々に使い分けるのです。日本ではライトな香りが好まれますが、決して相手のために使ったり、自分をよく見せるために使うのではなく、自分の記憶、思い出のために使うという点でもっと使われるといいなと思っています」
教えてくれたのは……ピロシキーズ 中庭アレクサンドラさん
ロシア出身、大阪育ち。小原ブラスとピロシキーズとして活躍。ルックスとは裏腹にコテコテの大阪弁を話し、突っ込みの腕は日本人以上。美意識はロシア仕込みだけあり美容法にも詳しい。
2021年『美ST』3月号掲載
撮影/大槻誠一 取材/吉田瑞穂 編集/長谷川千尋
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2024年12月16日(月)23:59まで
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