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9年に及ぶ交際期間を経てウィリアム王子と結婚し、王室入りしたキャサリン妃(ウェールズ公妃キャサリン)。その年月は彼女が妃になるのに十分な覚悟を持つための準備期間でした。長い間、取り巻く状況に耐えうる芯の強さと、家族の支えで培われた懐の深さが、現代のプリンセスには必要なものだから。
式はエリザベス女王をはじめ、多くの王室の結婚式が執り行われてきたウェストミンスター寺院にて。今まで王室の慣例には存在しなかった新郎新婦に付き添う人を、妹のピッパやヘンリー王子、親友たちが務めました。17世紀以来、史上二人目となる一般人と王子の結婚式は、伝統と自分たちのスタイルを共存させた新時代のロイヤルウエディングに。後のケンブリッジ家のあり方を示しているかのよう。
バラ、アザミ、水仙、シャムロックの英国の4つのシンボルをレースに刻んだドレスはアレキサンダー・マックイーン。カルティエのティアラはエリザベス女王の父ジョージ6世が母である王太后に贈り、女王が譲り受けたもの。ロビンソン・ペラムのイヤリングは妃の両親から贈られた。
ジョージ王子の誕生時、ウィリアム王子は夫として王室初となる出産に立ち会い、初のおむつ替えも行いました。また、妃の母とはいえ一般人のキャロルが王子の子育てに協力することを女王が了承。できる限り愛情豊かな環境で子供たちを育てたいというキャサリン妃の強い想いが、王室の家族の在り方に改革をもたらしています。写真は2013年10月23日、セントジェームズ宮殿内のチャペルロイヤルで行われたジョージ王子の洗礼式で、エリザベス女王と語る幸せそうな夫妻。
プロの写真家も認めるキャサリン妃の写真の腕前。子供たちの誕生日には妃が撮った写真を公開し、その表情はどんな名匠でも引き出せない。
少しシャイな性格とされる長男のジョージ王子は7月22日に9歳に。未来の王としての自覚も見られるとか。
5月2日、一番エリザベス女王に似ていると言われるシャーロット王女の満7歳の最新ショット。新しい家族、コッカースパニエルのオーラとともに。
末っ子らしく、天真爛漫さを見せるルイ王子。4月23日、4歳の誕生日に、別邸のあるノーフォーク州の砂浜で撮影。
2022年『美ST』11月号掲載
取材/谷口令子、横山直美 編集/石原晶子
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