PEOPLE
黒木華さんと野呂佳代さんがバディを組み、佐野亜裕美プロデューサーなど話題のドラマメーカーが集結したドラマ『銀河の一票』。とっつきにくいけれど本当は私たちの生活に直結している「政治」を、最高に面白いエンターテインメントとして見せてくれている今作を通じて、黒木さんと野呂さんが感じていることをお話ししていただきました。
野呂:もし自分が政治家だったらどんな政策を実行したいか?…難しいですね。私は性格的に好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、がはっきりしているタイプなんです。「こういう風潮だから、こうしときましょう」っていうのが、得意そうで意外と嫌いなタイプなんですよね(笑)。わからないもの、あやふやなものをそのままにしておきたくない。“こういう風潮”に負けたくない、折れたくないというところはあります。「上の人がこう言ってるから」みたいなのはちょっと嫌だなって。そこを突き刺していくような人になりたいですけど、そういう人って出てきても結局みんな折れちゃうじゃないですか。それが嫌だなって思っています。
黒木:いいと思います。身近なところで言うと、物価高は毎日生活をしていく上で気になっているので、何かしらの対策が必要だなとは思いますね。
野呂:そうですよね。
黒木:ドラマの中に出てくる宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉が好きなんです。綺麗事かもしれないですが、一人一人が安心して幸せに暮らせる国になるといいなと思います。みんなが不安なく、楽しく生活できればいいなと。
黒木:今回の脚本は蛭田(直美)さんが私たち二人を当て書きしてくださったと伺っています。私が演じる茉莉は、可愛らしいし面白いのですが、突っ走っちゃう時があって。人の気持ちを置いてけぼりにして、自分の目的や好きなことに対して突き進んでしまう部分がある。「蛭田さんから見た私はそうなんだろうか」と思いながら、脚本を読んでいます。
蛭田さんが想像する茉莉からさらに、役を広げられたらいいなと思いながら、スタッフの皆さんと一緒に作っています。野呂さんといると楽しくてついついふざけすぎちゃうことがあるので(笑)、やりすぎないようにいい塩梅に。
野呂:私もやりすぎると、「あかりさん?」みたいな感じで注意されちゃうので(笑)。自分的には、スコーン!と面白くなりそうなところだけに抑えているつもりです。
野呂:あかりが自分に近いと感じたのは、最初(第一話)の茉莉との出会いのシーンですね。茉莉のことが気になって、どうしても助けたいと思う。実際、私も人に相当助けられてここまでやってこれているので。それはこの年齢だからこそわかることでもありますが、純粋に人を思う気持ちはとても気持ちよく演じさせていただいています。
黒木:私も第一話の非常階段の踊り場での二人のシーンはずっと心に残っていて。あそこから始まったなという気持ちがあるのでとても好きなシーンです。今は、あかりさんを都知事にするアベンジャーズみたいなチームができたところです。最初は茉莉一人で頑張っていたのが、足りないところを補ってくれる仲間が現れて、みんなで向かっていくようなシーンが多いのでとても心強いですね。「一人じゃない」という気持ちになりますし、撮影現場も賑やかでとても楽しくて元気になります。
野呂:選挙に向かう気持ちをリアルに作り上げることができているので、非常にありがたいですし、楽しく撮影できているとことに感謝したいです。
あかりは都知事選についてあまりわからないまま、スペシャリストたちが集まって担がれていくんですが、アベンジャーズ的な皆さんが役なのか実物なのかちょっとわからなくなるくらいリアルで(笑)。二人のシーンでは常に黒木さんが仲間として、バディとしての感覚を持てるようにしてくださっていると感じています。「やりやすい」と言ったら失礼ですが、本当に本当に茉莉が黒木さんでよかったなって思う日々です。
黒木:プロデューサーの佐野(亜裕美)さんがずっと現場にいてくださるので、気になることを逐一聞けるから迷わずにいられるんですよね。安心感があります。最初の本読みの時に、茉莉のキャラクターについてお話をさせていただいたのですが、「もうちょっと柔らかくていいです。迷っているところがちゃんとあるほうがいいです」とおっしゃってくださって。
脚本の蛭田さんとの間をつないでくださっていますね。茉莉の暴走具合も「大丈夫ですか?」とお聞きしたり、自分では客観的に見られない部分も見てくださいます。
野呂:佐野さんには私じゃなかったら、あかりのキャラクターを変えていたとおっしゃっていただいて。そんなふうに言っていただけて、今まで感じたことがない嬉しさがありました。それによって、もちろん頑張りたい気持ちと、「大丈夫かな」っていう不安もより感じてしまって。自分のことは自分が一番わかっているじゃないですか。できることはわからなくても、ダメなところは自分が一番知っているから「もしこうなってしまったらどうしよう」って、不安な面ばかり考えてしまったんです。
やりすぎにならないボーダーラインがわからなくなったり、冷静に見られなくなった時はとりあえず監督や佐野さんに聞きに行って。それでやっと納得できるというか、「わかりました、入りました」となるので頼り甲斐があります。そして佐野さん自体がめちゃめちゃ面白い方だということもわかりましたね。こんな環境で日々ドラマをやらせていただいていると、泣きそうになることがあります。ボーッとしている時に黒木さんのことを考えたり、選挙チームのシーンが楽しいなと思った後などに急に泣きそうになるんです。「私、ここにいてすごいじゃん!」って、何度も思わせてくれる現場です。
<黒木さん・野呂さんがチームで都知事選に挑む>
『銀河の一票』
与党幹事長の娘で秘書を務めていた茉莉(黒木さん)が、政治素人のスナックのママ・あかり(野呂さん)を東京都知事にするべく選挙に挑む50日間を描いた“選挙エンターテインメント”。『エルピス』などを手掛けたプロデューサー・佐野亜裕美さん、『舟を編む ~私、辞書つくります~』などの脚本家・蛭田直美さんなど、話題のドラマメーカーが集結。毎週月曜22時~、カンテレ・フジテレビ系で放送中。
《Profile》黒木華さん
‘90年大阪府出身。’10年、NODA・MAP作品でデビュー。’14年、映画『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。以降も数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。今年の待機作に映画『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日)と『時には懺悔を』(8月28日)、7月15日より主演舞台『N O R A』が控えている。
《Profile》野呂佳代さん
‘83年東京都出身。’06年、AKB48第二期メンバーとしてデビュー。’09年よりSDN48キャプテンとしても活動開始。AKB、SDN卒業後、バラエティ番組を中心に活躍。俳優としても注目を集め、ドラマを中心に数々の作品に出演。近年の主な出演作はドラマ『リブート』『なんで私が神説教』など。
《衣装クレジット》
<野呂さん着用衣装>
シャツジャケット¥41,800
スカート¥23,100(ともにル フィル)
ピアス¥18,260(ラブ・エージェイ/ZUTTOHOLIC)
ブレスレット¥37,400リング¥14,300(ともにワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)
ウノアエレ ジャパン 0120-009-488
ZUTTOHOLIC https://zuttoholic.jpn.org/
ル フィル ニュウマン新宿店 03-6380-1960
撮影/福本和洋 ヘア・メーク/下永田亮樹(黒木さん)、MAKI(野呂さん) スタイリスト/山本マナ(黒木さん)、MaiKo yoshida(野呂さん) 取材/中畑有理 編集/林彩香
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2026年11月16日(月)23:59まで
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2026年10月15日(木)23:59まで
2026年10月31日(土)23:59